タクシー関係法案、臨時国会成立へ
自公民３党合意の「覚書」披露
全タク連第99回通常総会〜富田会長、年度内施行に期待

　富田会長は、通常総会冒頭あいさつの中で、タクシー適正化新法改正案等関係３法案の国会提出が臨時国会となることが確定したと報告するとともに、提出時期が先送りとなった理由として、７月に参院選があり国会の会期延長ができないこと、あまりギリギリのタイミングで提出すると廃案になるおそれがあることなどを挙げた。また、来年４月の消費税増税のタイミングからも「年度内施行」にこだわっていること、自民党タクシー・ハイヤー議員連盟の金子一義会長からも同党としてタクシー関係法案の次期国会成立は自民党三役および自・公・民３党の了解事項になっていることを聞かされていると説明した。喉を痛め声がほとんど出ない富田会長に代わって三浦宏喜副会長があいさつを代読。議長も三浦氏が務めた。
　総会では平成24年度事業報告を行い、３月理事会で承認済みの25年度事業計画を交えつつ、川鍋一朗・総務委員長、荻野隆義・交通安全委員長、岡田佑・技術・環境委員長、川野繁・広報サービス委員長、漢二美・ケア輸送委員長、田中亮一郎・地域交通委員長の各氏が登壇し、関係委員会の分野ごとに説明した（労務委関係のみ各務正人理事長が欠席した大野清一委員長に代わって説明）。
　タクシー適正化新法改正案等関係３法案については、各務理事長が４月26日付自民・公明・民主の３党合意に基づいて詳細に報告した。また、加藤欽也氏（北海道）はじめ総数94人（うち事務局３人を含む）の理事と磯博樹氏（東京）ら３人の監事の選任案を原案通り承認した。
　理事らの選任が承認された段階で通常総会を中断し、第123回理事会を開催。正副会長会議の推薦に基づく候補者として次期会長に富田現会長を推挙、承認され同氏の４選が決まった。副会長、常任理事のほか理事長・常務理事ら常勤理事についても原案通りに承認された。また、前神奈川県タクシー協会長で、前全タク連副会長の大野清一氏を顧問に推薦することを決めた。
　これら人事案を承認後、通常総会を再開し、交通事故抑止対策優秀都道府県協会表彰を行い、三浦副会長から秋田、山形、栃木、福井、鳥取、岡山、佐賀の７県協会に表彰状が授与された。来賓では国土交通省、警察庁、厚生労働省幹部が祝辞を述べた。
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