ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2014年10月13日

    交通界WebNews
最新号ニュース
発行物について
購読のご案内
採用情報
会社概要・沿革
広告のご案内
 










「週刊交通界21」毎月4回情報発信
燃料高騰対策、待ったなし!
 運賃改定か? サーチャージ料金か?
   全タク連・富田会長、正副会長会議に選択肢

 今月8日の全タク連正副会長会議(写真)で富田昌孝会長は先月の同会議に引き続き、燃料高騰問題に言及した。9月の正副会長会議ではトラック、バス業界との統一行動による燃料高対策に取り組む方向性に触れたが、今月の会議では「燃料そのものの高騰、高止まりに加えて、円安傾向が続いている。ではどうするか?東タク協の川鍋一朗会長とも話をしているが、燃料サーチャージ(料金)を設定すべきか、運賃改定を行うべきか皆さんの意見もうかがいたい」と一歩踏み込んだ。前々号の本欄でも触れた燃料運改への課題について改めて整理してみた。

 東京業界でも2013年度実績の事業報告によれば、約6割の事業者が赤字に陥っているという経営環境にあること、加えて富田氏が指摘するまでもなく燃料高騰、円安化傾向で1ドル115円も遠くないとみられる状況にあっては、「これはもう運賃改定があってもおかしくない情勢」との声は業界内でも少なくない。

旧「物安会議」の再現は…
 一方、東京都特別区・武三地区も改正タクシー適正化新法における準特定地域に指定されており、公定幅運賃が適用されていることから、前回運賃改定時(2007年12月)と状況が異なるのは、事業者の申請によるものではないという点。しかし、いわゆる「7割ルール」の適用は当時と同じ。申請事業者の台数が全法人車両数の7割超ということではなく、当該地域の7割超による公定幅運賃変更を求める要請書を確保した上で協議会の意見を聴くこととされている。手続きは若干異なるが、考え方としては大きく異ならない。また、物価安定政策会議(現在は物価問題に関する関係閣僚会議、および消費者庁所管の消費者委員会)への付議が必要となる点も変わらない。
 前回運賃改定に当たっては、結果として申請改定増収率を大幅に圧縮されて認可処分を受けた事実に加えて、物価安定政策会議が2回開催されるに及んだ経緯も異例中の異例であり、この点からも他産業並みの円安苦境による物価上昇と同様の値上げであっても、物安会議を避けたい心理が業界には働いている。
 東京業界内にも正攻法たる運賃改定を目指すべきとの声は少なからず存在している。輸入原材料の高騰によるコストの上昇に加え、大企業を除いては賃金が上昇せず、需要が伸び悩んだり、消費税増税による駆け込み需要等の反動で一段と消費が低迷している中で、コスト上昇分を適正に価格に転嫁することまで消費者委員会等は否定できないだろう―との正論だ。
 ただ、前回運賃改定時の論議を振り返ると、物安会議ではタクシー運賃における総括原価方式そのものへの疑義が呈され、査定原価の適正性に疑問符が付けられている経過がある。この点を蒸し返されると、なるほど、「燃料高騰分の転嫁はわかったが、そもそもその他のコストの査定、端的にいってコスト削減努力、経営努力も併せて検討し直す必要がある」など、議論があらぬ方向へ飛躍する可能性も否定できないところだ。

消費税転嫁と同時が可能か?
 さらに来年10月に消費税率が10%になることを前提に考えると、いまから準備した場合には、当然運賃改定と10%の消費税転嫁は同時に実施されることを念頭に置くことになるとみられるが、前回同様、消費者委員会等への付議が1回で済まない事態も織り込んで考えると、正攻法の運賃改定方式では増税と同時に実施することはスケジュール上非常に困難なのではないかとの指摘もされている。いずれにせよ、物安会議(現・消費者委員会)を乗り切ることができ、スケジュール的にも消費税増税に合わせることが可能であれば、運賃改定するに越したことはないというのが大方の事業者の気持ちであろう。
 一方、燃料サーチャージに基づく料金設定の考え方を大まかに説明すると、こういうことになるだろう。東京の例になるが、前回運賃改定時の査定燃料価格は1リットル当たり約68円。2014年上半期(1〜6月)の燃料価格は同87円程度とされており、その差額は約19円となる。タクシー車両の燃費効率が1リットル当たり5キロとすると、2013年度の日車走行キロ約250キロを当てはめると、1稼働当たり50リットルの燃料を消費することになる。つまり1稼働当たり前回運賃改定時から19円×50リットル=950円程度のコスト増になっているということになる。これは税抜実働日車営収が約4万4000円とすると収支率にして2%以上悪化したことになる。

乗車1回30円のサーチャージ料金
 燃料サーチャージとして乗車1回当たりで利用メーター運賃額にかかわらず、30円のサーチャージ料金を徴収すれば、日車輸送回数約27回として30円×27回=810円の収入になるから、燃料高騰によるコスト上昇分の大半をカバーできるという理屈だ。
 ただし、タクシー運賃における燃料サーチャージには正当性がないとする次のような指摘もあるとされる。それは、認可制運賃の下での燃料サーチャージには前例がなく、航空運賃やトラック運賃は届出制の下で実施されているものであり、そもそもの届出運賃には燃料費が一体どの程度反映されているのかまったく分らないという点だ。
 この理屈でいえば、タクシー運賃で燃料サーチャージを実施するには、査定原価から燃料費分を丸々引き去って、そもそもの公定幅運賃を引き下げ(東京なら例えば上限2キロ730円を720円や710円などに下げる)た上で、燃料コスト分は別途サーチャージ料金として50円とか60円といった額を取るのが筋であるとの意見である。
ただ、現在の燃料事情からすれば衰えることのない新興国でのLPガス需要の旺盛さ、為替レートの円安基調からいって、査定燃料価格の1リットル68円を近い将来下回る可能性はほぼないと言って良く、そこまでの厳格さは必要ないと思える。
もう一つ、根源的な疑問としては現行の料金制度に燃料サーチャージがなじむか否かという指摘がある。
 国土交通省自動車局長通達(一般乗用旅客自動車運送事業の運賃及び料金に関する制度について)によれば、運賃は利用した距離や時間に比例した運送の対価と定義され、料金については運送に付随するその他の付加価値サービスへの対価とされている。
 具体的には料金の種類として「待料金」「迎車回送料金」「サービス指定予約料金」「その他の料金」と明記され、燃料サーチャージがあるとすれば「その他の料金」になるのだろうが、その他の料金の定義として通達文をそのまま引用すると、「その他の料金は、不当な差別的な取り扱いをするものではなく、かつ、旅客が利用することを困難にするおそれがないものである場合には設定できるものとする(以下、略)」とある。
 解釈次第と言えそうでもあり、場合によっては通達文の書き換えが必要との見方もできそうだ。

初乗り短縮との絡みは? 
 どちらの方法を選択するにせよ、それぞれの主張には互いに一理ある部分もあれば、ケチをつけようと思えばどちらにもケチは付けられるように見える。また、初乗り距離短縮とセットで実施するものなのか、あるいは個別に考えるものなのか。それによっても個々の事業者の考え方も変わってくるかもしれない。それぞれの立場でよく考え、しかも速やかに結論を出す必要があるだろう。(了)
<Topへもどる>

No.556 10月13日号 主な内容
■巻頭人物
:田中亮一郎氏(全タク連地域交通委員長)
気になる数字
:18歳/2種免許取得要件引き下げのターゲット
トピックス:運賃改定か? サーチャージ料金か? 〜燃料高騰対策の選択肢
:大阪・泉州交通圏、準特定地域指定解除へ〜道運法回帰が意味するもの
:東京の個タクは崖っぷちの危機をど乗り越えるのか〜マスター不正問題その後
:そこにある「近距離需要」を掴め! 〜初乗り短縮で「減収」、現状なら当たり前
:「トップ・オブ・トップ」を選ぶ〜チェッカーG初の接客コンテスト
:2mの机を押しながら走っている!? 〜見通しの悪い交差点に潜む落とし穴
:<スポット>気付き/築きのインターフェイス〜最新機器展示に11社
:<スポット>永年勤続運転者近運局長表彰〜タクシー11氏など栄誉
東西往来
:EV乗務員に応募が殺到!/ゆくゆくは「指定工場」で
この人/この言葉
:佐藤雅一氏、伊藤実氏、田畑孝芳氏、前田善満一氏
シャッターチャンス
:7年前の悪夢が… /ゆっくり走る「カメタクシー」
:理事会にはタクシーで!/今度は当たる?
アラカルト
:多田清社長殿創業史〜「相互十年」を読む
:内外交差点「これからの労組と産別」 茨木不尽彦氏H
速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
 タクシー無線デジタル化未計画も4割
    利用48件、低利融資制度が推進後押し
          高齢者雇用助成も180件程度に

【 東京 】全国自動車無線連合会(坂本克己会長)がタクシー無線のデジタル化促進策として積極活用を求めている低利融資制度のうち、「企業活力強化貸付・IT活用促進基金」(日本政策金融公庫)の4月からの利用状況が9月末現在、全国で48件、融資総額4億1320万円に達したことが分かった。また、高齢者を無線配車業務などに雇用することでかかる費用の一部が助成される「高年齢者雇用安定助成金」(高齢・障害者雇用支援センター)の申請件数については、「利用状況が公表されていないが、6月末で利用が100件を超えたことなどを勘案すると9月末で180件程度になっているのでないか」(岡崎邦春・専務理事)と推測している。
 岡崎氏は、特にIT活用促進基金について「利用をタクシー無線デジタル化関連としたことで今年度中に合計100件程度の利用は見込める」とし、地方の小規模事業者のデジタル化促進の弾みになるものと期待、デジタル化期限の2016年(平成28年)5月までには「今後の融資利用状況などを考慮すべきだが、デジタル化をほぼ達成できる見通しが強まってきた」としている。
 全自無連は16日、札幌市内で今年度総会後初の正副会長会議を開催し、融資制度の利用状況などを報告する予定だ。低利融資制度については10月以降も全国の地方無線協会で説明会を順次開催し、融資制度利用でデジタル化促進を求める考えだ。
 今後のデジタル化については今年3月から5月にかけて総務省が実施した現行アナログ無線を使用している約3000事業者らを対象とした「電波利用調査」で「(デジタル化に向けた)計画を持っている」事業者は全体の56%、「これから計画を立てる」事業者が40%、残りは未回答だった。総務省は計画未策定の事業者らに働きかけを行う方針だ。
 この調査結果を受けて関東自動車無線協会が7月に協会内のアナログ無線事業者424社を調査。回答を寄せた63%(266社)の72%に当たる191社が「デジタル化移行」の計画を持ち、22%(59社)が「IP無線あるいは無線自体を取りやめる」意向であることが分かったという。未回答の残る38%、158社についても早急に再調査し、事業者の意向を把握したい考えだ。
〔10月11日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2014年10月11日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】タクシー無線デジタル化未計画も4割/利用48件、低利融資制度が推進後押し/高齢者雇用助成も180件程度に
【 東京 】「呼べば必ず来る」タッくん/東タク協・樽澤副会長「需要増につながる」
【 東京 】15グループ中11グループが増加/9月の都内無線配配車回数実績
【 東京 】「タクシー自由化特区」は先送り/政府諮問会議、改正法案に盛り込まず
【 千葉 】今冬目途に「LINE TAXI」/日交と提携、まず都内限定で
【 新潟 】公取委審決の遅れにいら立ち/新潟市協会・高橋会長
【 東京 】八洲自動車が永年勤続者表彰
【 横浜 】駐停車違反で文書警告28件/関運局・9月のハイタク行政処分
【 東京 】東京MK労組事務所が移転
 
2014年10月10日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】運改か、サーチャージ料金か―/全国事業者大会で追加決議も/燃料高騰対策で全タク連が選択肢
【 東京 】女性、新卒者雇用の取り組み拡大を歓迎/全タク連 岡田・労務委員長
【 東京 】女性雇用は新規需要が不可欠/東タク協・佐藤副会長
【 東京 】初乗り短縮より労働条件改善が先/京自労・定期大会で釘本委員長
【 さいたま 】東松山市でデマンドタクの実証実験
【 東京 】会社側に売上基準見直し求める/帝都自交労組・坂元委員長
【 東京 】初乗り距離短縮反対を表明/日交労・定期大会
【 東京 】霞が関で恒例のビラ配布/全自交地連加盟の3単組
 
2014年10月8日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】特区・武三、多摩とも実質増確保/総需要回復傾向、多摩地区は未だ/東タク協・8月全社輸送実績
【 東京 】女性雇用の目標設定義務づけへ/301人以上の企業対象、政府が臨時国会に法案提出
【 東京 】都内法人乗務員、65歳以上が31%に
【 東京 】200余人で設立大会/支部分裂の大和自動車労組
【 東京 】除名手続きに瑕疵はない/大和自交労組・藤野委員長
【 東京 】国際自動車が秋入社式・内定式/来春の新卒採用等は103人
【 東京 】新たに7社、2万2007両に/日交「全国タクシー配車」アプリ
【 横浜 】「タートルタクシー」にGデザイン賞/三和交通、新しい価値観生み出した
【 東京 】グリーン経営認証登録10年表彰/ハイタクから11社・18事業所
【 東京 】全ヤサカ労連との連携強化/東京ヤサカ労組、中澤・新委員長
【 名古屋 】運転者登録実施機関の更新忘れ/中運局が名タ協に立入、厳重注意
 
2014年10月4日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】改革会議の要求は総車両数の30%台/特定委地域のタクシー台数めぐって/全タク連・富田会長「幅広い指定、一日も早く」
【 東京 】東京4交通圏の意見交換会開催へ/東タク協、自治体等と今月30日
【 東京 】採否は来週10日までに明らかに/「タクシー特区」の法案盛り込み
【 東京 】特定地域指定を「重点フォロー」/規制改革会議・地域活性化WG
【 横浜 】神タ協横浜支部がモニター懇談会
【 東京 】来年1月目途に1万両達成へ/東タク協「スマホdeタッくん」
【 東京 】全タク連など、環境性能課税に反対/自動車税制検討会がヒアリング
【 東京 】「初乗り短縮運賃反対」を表明/全自交東京が東タク協と意見交換
【 東京 】事業者団体集め緊急会議/危険ドラッグ対応で警視庁
【 東京 】急激な円安の影響を懸念/関東ハイタク協総会で又野局長
【 東京 】英語研修・上級編15日スタート/東京タクセン、年度内に3回
 
2014年10月3日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】準特地域の見直し、来週にも?/3地域程度が解除、1地域追加指定か/国交省、公表のタイミング計る
【 東京 】自民党議連の先生方に怒られた/規制改革会議で安念・WG座長
【 東京 】路上寝込み者の轢過事故防止重点に/全タク連「安全プラン2009」見直し
【 東京 】顧客の裾野を広げる狙い/チェッカーが初の接客コンテスト
【 東京 】東京都の終夜バス運行廃止へ
【 東京 】全国平均やや下げも高値安定/9月のオートガス価格
【 東京 】タクシー業界の新しいイメージを/関東ハイタク協総会で伊藤会長
【 東京 】さらに延長、10月末まで/ハイヤー運賃の認可期限
【 東京 】薬物使用禁止の再徹底を要請
【 東京 】「東京観光タクドライバー」/日個連都営協が助成額引き上げへ
【 東京 】乗務員負担の撤廃要求奏功/グリーンキャブ労組・定期大会
 
2014年10月1日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】デマンド型乗合タクシーも対象に/地方公共交通の維持改善で国交省助成/全タク連・地域交通委、田中委員長が積極対応要請
【 東京 】木村理事長「問題解決がトップの責任」/東個協理事会で「責任」問う声に
【 東京 】都市型ハイヤーの「切り売り」排除/国交省が運送契約で通知
【 東京 】「全国タクシーガイド」に登載を/全タク連 広報・サービス委員会
【 東京 】環境の変化に留意を/東タク協・ケア輸送委
【 東京 】労働条件改善の確実な履行を/再任の自交東京・城委員長
【 東京 】都個協、11月5日に利用者懇談会
【 東京 】LPG10月CPは下げ
【 東京 】補助対象、タクシーは9件/国交省・地域交通グリーン化事業
【 東京 】ライオン交通労組、大松委員長再任
【 横浜 】神タ協がUDタクなど出展
<Topへもどる>
速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関西版

■ 深夜割増廃止、処分遅れに「法的措置」通告
     都タクG、不作為の違法確認訴訟を検討か

【 京都 】深夜早朝割増の廃止を申請している京都の都タクシーグループ3社(都タクシー、西都交通、都大路タクシー、ともに筒井基好社長)は8日、1月の申請以来8カ月を過ぎても処分に至らない状況に対し、法的措置を検討する旨、近畿運輸局に文書で通告した。行政による「不作為」の違法確認訴訟などを想定しているものと思われる。今月15日を期限としている。小型車両の下限割れ運賃届出(後に取り下げ)に続く、同グループの「抗議行為」については、京都府タクシー協会の常任理事会社という点も含めて、業界内部から批判の声があがっている。
 同グループは8日、1月に申請した深夜早朝割増廃止の認可に関する処分が未だ行われないのを不服とし、「今月15日までに処分についての回答がない場合には法的措置も検討せざるを得ない」とする文書を旅客第二課に提出。受付印を得た同じ文書を同日中に京都運輸支局にも提出した。8月7日には「局は7月末までに深夜割増廃止を認可すると言っていた」と主張。信義違反を理由に小型1.7キロ500円とする公定幅外の運賃を届け出たが、同19日に改めて590円への変更届を提出して事実上取り下げ、いったんは矛を収めた経緯がある。
 局側は標準処理期間が6カ月であることは説明したもようだが、認可の約束や具体的な処分の時期については「言うわけがない」と全面否定。9月の定例会見でも「厳正・慎重に審査を進めており、早急に処分すべく努力している。『いつ』『どういうふうに』とは申し上げられない」(阿部竜矢・自動車交通部長)との説明を繰り返した。旅客第二課によると、8日は課長、課長補佐が不在で、専門官が対応したという。本紙の取材に改めて、「現在も審査中であり、それ以上でもそれ以下でもない」とした。
 今回の通告は、8月の抗議から2カ月が経過したにもかかわらず、依然として見えてこない状況に対するいら立ちによるものと思われる。具体的な法的措置としては、審査の長期化を行政の不作為によるものとする違法確認訴訟が想定される。
 これについて9日、本紙記者と懇談した京都市域の事業者のひとりは「乗務員の確保で頭が痛いのはどこも同じだが、ことに下限割れ運賃を業界の内外問わず呼び水にしていた都グループだけに、焦りもあるというのが本音だろう。京タ協の常任理事会社が繰り返しこのような行為に及ぶというのはいかがなものか」と、自制を促した。
〔10月11日号関西版掲載〕<Topへもどる>

2014年10月11日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】深夜割増廃止、処分遅れに「法的措置」通告/都タクG、不作為の違法確認訴訟を検討か
【 東京 】「タクシー自由化特区」は見送り/政府諮問会議、改正法案に盛り込まず
【 大阪 】「乗務員マニュアル」の映像化/大タ協 広報・サービス委で検討へ
【 大阪 】9月の違法行為は42件/タクセン、北新地抜き打ち調査
【 大阪 】近運局調査では違法乗り入れ31両
【 奈良 】市長が強権、新規の入構規制/奈良駅東口広場、事前説明覆す
【 神戸 】最優秀は阪神タク・中尾乗務員/兵タ協・第8回接客コンテスト
【 大阪 】大宝タク、南港から本社営業所移転
【 大津 】「ゆりかごタクシー」湖東で出発式/湖南は1周年、年度内に全県目指す
【 大阪 】改正新法で労働条件改善を/交通共済式典で土屋・近運局長
【 神戸 】垂水地区タクシー協議会開く
【 神戸 】はくろ観光バス、2社に全車両譲渡
【 神戸 】PEACE1両→講和自動車、申請
【 神戸 】オリエンタル15両→山陽タク、申請
【 大阪 】近運局、2社を車停処分
※短信
 
2014年10月10日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】団結と共栄で創立30周年/大阪交通共済協組が記念式典・祝賀会
【 大阪 】泉州交通圏の準特指定解除/楽観論と警戒感が交錯
【 大阪 】私鉄ハイタクの再結集に意欲/私鉄関西ハイタク労連・宮田委員長
【 大阪 】特区提案は「ピント外れ」/全大個協組・和田会長
【 京都 】新委員長に石原書記長/自交総連京都地連・定期大会
【 大阪 】大阪交通共済・30周年記念表彰
【 京都 】次年度会長に市個人・嶋田理事長/京都個人7団体連絡会
【 大阪 】労働条件向上「これから」/阪急タク労組・再任の阪本委員長
【 京都 】京タ協が人権研修会開く
【 神戸 】利用者利便向上と信頼回復に努力/神戸個人・前野理事長
【 大阪 】近運局、永年勤続運転者表彰
 
2014年10月8日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】専用乗り場よりネット対応に力を/「インタク」制度設計に現場の懸念
【 大阪 】南大阪第一交通が関協に脱退届
【 東京 】新たに7社、2万2007両に/日交「全国タクシー配車」アプリ
【 京都 】普通免許取得後、1年の集中研修/2種免許取得要件緩和で提唱
【 大阪 】委員長70歳、書記長65歳/山陽交通労組が役員定年制
【 大阪 】「危険予測」で事故防止/協親交通が安全講習会
【 神戸 】垂水タクシーを吸収合併/オリエンタルタクシー
【 大阪 】BF化推進功労で近運局表彰/「ゆりかごタク」のマイママセラピー
【 京都 】藤谷委員長、福田書記長体制に/比叡山観光タク労組・定期大会
【 東京 】グリーン経営認証登録10年表彰/奈良近鉄タクなど11社・18事業所
【 京都 】MKの接客、ビジネス誌などが高評価
※短信
 
2014年10月4日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪の乗務員、1年間で1200人減/タクセン・運転者証交付状況、65歳以上は増加44%に
【 大阪 】泉州交通圏の準特解除に「待った」/全タク連・坂本本部長が陳情
【 大阪 】弁論継続、次回期日は12月15日/ワンコインドームの公定幅訴訟、MK仮処分の高裁判断は今月末
【 大阪 】新年度から一般社団に/関空運営協、積立基金を返還へ
【 和歌山 】「世界に冠たる日本のタクシー」/距離短縮に異議、相互・田畑社長
【 和歌山 】加盟全社で観光ハイヤー教育/和ハ協、橋本タクシーの入会承認
【 神戸 】タクシーマナー向上キャンペーン/「観光ウイーク」で神戸市など
【 大阪 】肥後交通Gの小集団活動を紹介/システムオリジンがセミナー展示会
【 京都 】健康診断書の発行、年内で取りやめ/京都市、個タクの更新申請用
【 大阪 】大型整備工場の建設進む/ナニワ交通、来年2月完成予定
【 京都 】東宝映画「クローバー」/弥栄自動車がPR協力へ
【 大阪 】近運局、永年勤続の法個14人表彰
【 大阪 】姫路神姫タクシー、全部譲渡認可
【 大阪 】平野→新京都、全部譲渡認可
【 大津 】信楽産業グリーンライン、譲渡申請
【 和歌山 】ライフアクセス、役員変更届
※短信
 
2014年10月3日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大タ協、定款でなく専門委員会規定を見直し/最高顧問の出席問題、三野会長が薬師寺氏を表敬訪問へ
【 京都 】繁忙期の実効性に疑問?/京都駅八条口のショットガン入構
【 京都 】四条通の歩道拡幅整備計画案/業務センターには10日説明
【 奈良 】全乗り場で「協力金」徴収へ/「奈良駅東口」契機に奈良市
【 大阪 】新栄からまず17人、3団体構成に/全大阪個タク事業連合会
【 神戸 】神戸・阪神間実質4.7%減収/兵タ協7月実績、需要冷え込む
【 大阪 】近運局企画観光部調整官に北寺氏/京運支局次長に千葉氏
【 和歌山 】人材確保など話題に懇談/土屋・近運局長、和歌山業界団体と
【 大阪 】11日に自民党府連と政策懇談会/税制改正めぐり大阪自動車会議所
【 奈良 】世界大会前におもてなし研修
【 神戸 】「観光」テーマに30日開催/兵協「マネジメントカレッジ」
【 大阪 】咲洲トンネルが全日無料化
【 東京 】LPG10月CPは下げ
【 東京 】全国平均やや下げも高値安定/9月のオートガス価格
 
2014年10月1日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】泉州交通圏の準特指定解除へ/増車・運賃、道運法回帰に懸念も
【 京都 】タク乗り場は両方向2カ所に/京都市の四条通整備計画案
【 大阪 】JR大阪駅南側広場の整備着工へ/タクシー業界の要望聞き入れず
【 京都 】女性ドライバーの活用など話題に/土屋・近運局長と京都業界懇談会
【 大阪 】改正新法の適正な施行を/近鉄タク労組・定期大会
【 大阪 】「全国タクシー配車」の運用開始/オービーシーG、「ヘイロー」も拡大へ
【 京都 】「みとちゃんタクシー」紹介/NHK「ルソンの壺」4日に再放送
【 大阪 】大阪府・市の特区提案に憤り/ナショナルタク労組・定期大会
【 奈良 】15年度本格運行目指す/香芝市のデマンドタクシー
【 神戸 】初のロールプレイングも/兵個協が事業者研修会
【 大阪 】大経協、専務理事に天満氏
【 大阪 】10月の街頭指導スケジュール
<Topへもどる>
 
 

Copyright(C) 2009 kohtsukai Co.,Ltd All Right Reserved  株式会社 交通界  無断転載禁止