ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2016年10月10日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

「自主ルール」どこまで縛る?
 第6回シェアリングエコノミー検討会議
         「中間報告書案」議論

 政府のシェアリングエコノミー検討会議(主査=安念潤司・中央大学大学院法務研究科教授)の6回目の会合がさる10月4日、開催された。前回9月14日開催の5回目の会合は非公開とされたが、今回の会合は全面公開という従来の姿に戻り、シェアリングエコノミー振興につながる中央省庁(総務省、経済産業省、内閣官房)の取り組み内容についてプレゼンテーションを受けるとともに、前回に続いて中間報告書案について意見交換した。中間報告書案については、全体の構成案=目次の構成と、このうち「第3章 自主的ルールによるシェアリングエコノミーの安全性・信頼性の確保」について、具体的な文案を示した上で構成員による意見交換を行った。今後の焦点はプラットフォーム事業者が自ら設定する自主的ルールは、本検討会議が示した中間報告に基づくガイドラインにどの程度縛られるものとなるのか、また、中間報告書に一部構成員が求めた「ライドシェア解禁、合法化に向けた検討の場を政府部内に設置すること」を書き込むか否かに移ってきたと言えそうだ。

目次案に見る中間報告書の構成
 シェアリングエコノミー検討会議は今年7月8日に初会合が開催され、10月4日の会合で都合6回の会議を重ねたことになる。この間、民間プラットフォーム事業者や地方自治体からのヒアリングも行い、前回非公開で開催された第5回会合(9月14日)で初めてプラットフォーム事業者が自ら設定するべき自主的ルールのたたき台(基本的な考え方、ガイドライン標準モデル)、認証ビジネスモデルを示し、再び公開となった今回の会合で前回の議論を踏まえて修正を加えた自主的ルール案と、検討会議としての中間報告書案取りまとめ作業に着手した格好だ。
 中間報告書案について、その全体を詳細に原案として示す形ではなく、「中間報告書構成案」として、実質的には「目次」として、そこに何を書き込むか、その項目を示すにとどめている(別掲=略)。
「第1章:検討の視点」「第2章:シェアリングエコノミー発展に向けた基本的考え方」「第3章:自主的ルールによるシェアリングエコノミーの安全性・信頼性の確保」「第4章:シェアリングエコノミーの導入に係る先行的な参照モデルの構築」「第5章:グレーゾーン解消に向けた取り組み等」では、それぞれ項目を掲げているが、「第6章:シェアリングエコノミー推進プログラム」では具体的な項目出しは行われていない。
 前回の非公開会合の議題のうち、「シェアリングエコノミーの自主的ルールに関する基本的な考え方(たたき台)」が今回の会合に提示された中間報告書構成案の第2章に相当し、同様に前回会合の議題の2つ目「シェアリングエコノミー・ガイドライン標準モデル」が中間報告書構成案の第3章にほぼ相当する。
 6回目の会合では、第3章の中身の説明と議論に時間を割き、目次案については一通りの説明以上のことは行っていない。第5回会合で十分な議論を行ったからなのかどうかは会合が非公開であることに加え、議事録も公開されていないため不明だが、今後もそれほど大きな変更が加えられることはないのではないかと記者は見ている。

第3章〜自主的ルールによるシェアリングエコノミーの安全性・信頼性の確保
 具体的な自主的ルール策定を中心とした第3章では、前提となるシェアリングエコノミーの事業特性について「従来型のサービスのように、本業として資本を投下したものが提供するサービス(BtoC)とは異なり、インターネット上のマッチングプラットフォームを通じた、不特定多数の個人間の取引(CtoC)や本業として追加資本を投下していない者によるサービス提供を基本としている。こうしたシェアリングエコノミーについて、消費者の認知度は諸外国に比べて低く、シェアリングエコノミーのデメリット・利用したくない理由として、『事故やトラブル時の対応に不安があるから』と答える消費者が特に多い。消費者にとって低廉で新しい体験を提供するものであるものの、消費者が、従来型のサービスとは異なる特性を理解して、より注意深く、賢く、サービスの目利きをすることによって、その利便性を享受できることの理解を進めるとともに、シェアリングエコノミーに係る不安を低減させることが必要である。このように、シェアリングエコノミーの特性について認知を高め、マッチングプラットフォームを通じてサービスを提供する者、利用者、プラットフォーム管理者のすべてについて、従来型サービスとは異なるアプローチで一定の安全性・信頼性を確保することが、その発展のため求められる」と書かれている。
 シェアリングエコノミーそのものへの認知度がわが国では諸外国に比べて特に低いこと、それ故に、提供されるサービスそのものや提供者に対する漠然とした不安感がなかなか拭い去れないという弱点を内在していることを認めた上で、「従来型のサービスとは違う」「消費者による目利きが必要だ」として、可能な限りの情報提供の実現と「あくまで消費者による自己責任であって、プラットフォームが最終的な消費者保護の責任を負うこととはしない」との姿勢を堅持している。確かに、提供されるサービスの内容によってはその原則でも大きな問題はないと言えるが、これまでの議論でも指摘されたように、「発生する確率そのものは低くても、事故が発生した場合の被害が重篤となる場合」に当てはまる種類のサービスであった場合には、果たしてこの原則で問題がないかは議論の余地があるだろう。
 議論の余地はあるにせよ、中間報告書案の「シェアリングエコノミー・ガイドライン標準モデル」では、その「目的」で、「安全性及び信頼性の確保に取り組むシェア事業者(=プラットフォーム事業者)の判断基準とし、シェアリングエコノミーに関わる提供者、利用者、シェア事業者等の間で責任をシェアする体制を整備し、もってシェアリングエコノミーの普及を促進する」としている。
 「基本原則」では、@安全であること=生命・身体について重篤な事故に繋がらない仕組みを構築することA信頼・信用を見える化すること=正しい情報を基にサービスや取引相手を選択できる仕組みを構築することB責任分担の明確化による価値共創=損害の発生に備え、提供者、利用者、シェア事業者における責任分担をできる限り明確化―とし、さらにプラットフォームを通じて提供されるサービスが違法性のないものであることをプラットフォーム自らが分析し、明らかに抵触するおそれが高い法令がある場合には、対策を講じ法令違反とならないことが明らかになるものとし、その根拠を明確に示すことを求めている。
 ただし、注釈においてこの点について「コンプライアンス上の不安について、シェア事業者のアカウンタビリティ(*説明責任)を高める観点から規定しているが、これは明らかに違法性が高い蓋然性がある場合における説明責任を要求しているものであって、いわゆるグレーゾーンの厳密な自己解釈によってイノベーションが阻害されることのないよう留意する必要がある」とし、その解釈をなるべく限定的なものとするニュアンスを滲ませている。

第6回会合の議論
 このようなガイドライン標準モデルの考え方について当日の議論では民間プラットフォーム事業者構成員からは「日本の国民性からすると、ガイドライン標準モデルとして設定すると、『それに従わなければならない』となりがちで、提供するサービス分野ごとに幅をもたせて自主的に設定するという本来の趣旨から逸脱し、事業が萎縮する」「既存業法等との関係で明らかに違法でないことをプラットフォーム側に明確化させることまでは求めるべきではない」などの声があがった。法曹関係構成員の中でもあくまでガイドラインなのだからこの程度は書いておくべきとする意見もある一方で、日本の社会風土としてはグレーゾーンにあるものは確かにやりにくいとの声もあった。こうした声の中では「現行の業法全般を『規制として適切なものか』もう一度総点検してもらいたい」などの意見もあった。
 自主的ルールに実行性を持たせるための認証制度についても民間事業者構成員からは「スピードが勝負の世界だ。認証制度の構築、運用に時間をかけることが果たして適切か」などの声があがった。
もともと「自己責任の世界」としながらも、できるだけ消費者保護に尽力している体裁を整えようとすることに無理があり、ガイドライン案でプラットフォームに消費者保護に万全を求めると商売としては成り立たないという二律背反に陥るということが、改めて浮き彫りになっているとも言えるのではないか。

ライドシェア問題の取り扱い
 ガイドライン標準モデル案をはじめ、中間報告構成案そのものではいわゆる白タク・ライドシェア解禁、合法化についての言及はない。ただし、当日の議論の中で楽天を擁する新経済連盟の関聡司・事務局長が民間事業者構成員として発言し、「ライドシェアのように道路運送法との関係でグレーゾーン解消制度では解決できない問題もある。解決するには法改正が必要であるが、そうなる道筋が必要。このシェアリングエコノミー検討会議の報告書の中で、『政府部内にライドシェア解禁検討の場を設けること』を明記してほしい」と要望している。
各構成員から明確な反応はなかったが、法曹関係構成員の森亮二弁護士(英知法律事務所)から「業法規制全体の検証を行う場は設けるべきだ」との意見が出されている。
 次回、第7回会合は10月20日に開催されることが決まっているが、これを実質的な区切りとして中間報告書案の成案が得られるか否かははっきりしていない。中間報告書に新経連の主張が反映されてもされなくても政府の規制改革推進会議の検討事項に遅かれ早かれ白タク・ライドシェア解禁、合法化問題が盛り込まれる可能性は現時点でなくなっていないわけであり、まだこの問題の「ヤマ場」は去っていないのである。(了)
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No.650 10月10日号 主な内容
■巻頭人物:知識 賢治氏(日本交通社長)
■気になる数字5対42 〜15年度の実働日車営収、全国平均を上回るのはわずか5都府県
■トピックス
 :「自主ルール」どこまで縛る? 〜シェアリングエコノミー検討会議「中間報告書案」
 :しっかりしたコアを確立し、対案を示そう 〜「ライドシェア」を考える公開シンポ
 :2年前の提言が次々実現へ…  〜全中労・茨木不尽彦議長に聞く
 :「白タクライドシェア」恐るるに足らず? 〜「都市部進出」の脅威に異論
 :<スポット> 災害時の緊急輸送に協力 〜東タク協都北支部、豊島区と協定会
 :「神戸型運賃」の行方は…  〜東京に続く? 兵タ協が運賃組替え説明会
 :ヤマト運輸と提携で{てぶら観光」 〜滋タ協、訪日外国人向けサービス
 :<スポット> 西泰三氏(住吉個タク会長)黄綬褒章受章祝賀会
 :<スポット> 明日からの経営を支援 〜システムオリジン展示会に14社
■東西往来
 :サービス優秀〜決勝進出者に「バッジ」 / 夜景と神戸ビーフで活性化
■この人この言葉
 :西川 洋志氏 / 太田 宏氏 / 平松 峯一氏 / 小川 敬二氏
■シャッターチャンス
 :ライドシェアに踏み込むか / 沖縄では茶飯の…
 :「ハドソン川の奇蹟」に倣い…  / せっかくリニューアルしたのに
<内外交差点> 失礼だ! 無礼だ!  坂本 篤紀氏O
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速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
「全国アプリ」問題が急浮上
  具体的選定で足並みの乱れも懸念
   対ライドシェア活性化策10項目めぐって

【 東京 】全タク連・ライドシェア問題対策特別委員会がこれまでにまとめた事業活性化策10項目に対しては事業者からの賛否が割れているものもいくつかみられる。初乗り距離短縮運賃や相乗り運賃、事前確定型運賃、ダイナミックプライシングなどがその代表例だが、8月の全タク連正副会長会議以来提起されているスマートフォンアプリ配車の全国展開についても、総論賛成ながら具体的な展開方法について賛否が分かれることになりそうだ。
 特委取りまとめの活性化策は白タク・ライドシェア解禁、合法化への対抗策として政府・与党の理解と支援を得るためには必須の施策として位置づけられ、当初は9項目、次いで国交省の来年度予算概算要求に盛り込まれた訪日外国人向けプライベートリムジンを加えて10項目とされた。
 UDタクシーの導入や車体全面広告、二種免許の取得要件緩和のように反対意見の少ない施策がある一方、初乗り距離短縮運賃のように「流し営業のない、地方業界では東京と同じような大幅な初乗り距離短縮運賃は実施できない」「地域事情を踏まえて選択的取り組みであることを明確にしてほしい」との声が根強い施策も見られる。

〜事前確定型運賃等には抵抗感
 賛否が分かれたり、地方業界の抵抗感が強いものとしては「相乗りタクシー」「事前確定型運賃」「ダイナミックプライシング」などがあり、事前確定型運賃については大都市部、地方部を問わず、「現行の時間距離併用制運賃を根本的に見直すことが前提」と考えられており、さらに現行の運賃メーターとGPS機能を活用した最短ルートでの距離制運賃による事前確定運賃との比較で安い方を収受するとしても、それらの機能を備えた(アプリ対応型)新型メーターが必要になるのではないかと見られており、制度・コストの両面から不安視する声もある。

〜地方は「年中閑散時」の声も
 ダイナミックプライシングは要するに繁忙時割増・閑散時割引ということになるが、地方業界では「年中閑散時で繁忙時などない。年中割引になってしまう」との懸念があるほか、「繁忙時割増といっても現行法令上、上限運賃を超えて随時割増設定することができるのか」との制度運用上の疑問、「ウーバーと同じように利用者の足元を見る運賃設定で良いのか」「雨が降ったら値上げで公共機関と言えるのか」などの意見も出ている。
 もっとも、制度化上の障害は全タク連特委としては承知の上で、「まずはメニューに載せること」を重視した経緯があるほか、外部から見れば「利用者のために制度改正してまで活性化に取り組む意気込みがあるか」も試されている格好。
こうした課題の克服は容易ではないが、ここにきて急浮上しているのが、「全国統一アプリ問題」だ。8月の正副会長会議以来、結論を先送りし続けてきたが、10月12日の同会議や11月15日の全国事業者大会を前に一定の結論は必要と考えられている。全国一律にどこでもだれでも使えるアプリ配車は確かに利便性が高いとみられるため、そのこと自体には誰も反対できないものの、「では、具体的にどのようなアプリを用いるか」については現在までのところ具体的提案は行われていない。アプリ配車の先進地域とされる東京業界でも、東タク協の「スマホdeタッくん」でさえ、全事業者の加入どころか、国際自動車などの大手事業者や東京無線協組のような日本最大の無線協組の加入にも至っていない。
 共通アプリへの評価が必ずしも高くない場合には加入をためらったり、独自アプリ開発を手掛けたり、他の大手無線グループのアプリに加入して費用対効果を高めることを検討したり―と選択肢が拡がってしまう。都内業界でさえ必ずしも団結力を示せないこの問題で、全国規模の議論を進めることで「足並みの乱れを露呈してしまわないか」と懸念する声も漏れている。
〔10月8日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2016年10月8日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「全国アプリ」問題が急浮上/具体的選定で足並みの乱れも懸念/対ライドシェア活性化策10項目めぐって
【 東京 】国家戦略特区活用施策を加速化/内閣府・東京都が共同事務所
【 東京 】重ねてライドシェアを否定/閣議後会見で石井国交相
【 新潟 】上告理由書等提出へ/公取委審決取消訴訟で原告12社
【 東京 】貸切バスの規制強化でパブコメ募集/国交省、運転者の指導・監督など
【 東京 】全国交通共済協議会が幹事会
【 東京 】無事故・無違反、善行など69人/全タク連27日に表彰式
【 横浜 】関東学生のインバウンド企画/関運局など、周遊観光等のコンテスト
 
2016年10月8日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】8月末から法人92人、個人42人減/法人の65歳以上35%、50歳未満22%/東タクセン・9月の運転者証等交付状況
【 東京 】HV車に接近警報装置義務づけ/保安基準改正、突起物規制も
【 横浜 】苦情多い駅乗り場からモニター/神タ協横浜支部、委嘱式で依頼
【 名古屋 】名古屋地区の運改審査
【 福岡 】93%が要請の福岡交通圏も
【 福岡 】370両に衝突警報装置/第一交通産業が福岡で導入へ
【 東京 】銀座地区で初の街頭活動/全自交東京地連、ビラ850枚
【 訃報 】清田義紀氏(山手交通社長)4日死去。82歳
【 東京 】指導重点項目に表示灯など/都営協、11月のサービス強化月間
【 東京 】白タク合法化阻止などで団結を/帝都自交労組定期大会
【 横浜 】小学校のBF教室に協力/神タ協&神奈川都市交通
【 東京 】9月のグリーン経営認証、タク1社
【 東京 】国交省人事(1日付)
 
2016年10月7日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「GL標準案」の表現に賛否/「自主的ルール」どこまで縛る?/シェアエコ検討会議「中間報告案」
【 東京 】利用者が期待する新メニュー不可欠/関東ハイタク協・通常総会で伊藤会長
【 東京 】災害時の緊急輸送で協定/東タク協都北支部、豊島区に協力
【 東京 】13人で接客コンテスト決勝/チェッカー、出場者に「バッジ」
【 福岡 】第一交通産業、愛媛で1社買収
【 熊本 】熊本で客貨混載バス
【 東京 】白タク阻止で市民会議と連帯/京自労・定期大会
【 東京 】新宿駅で利用促進キャンペーン/東京交運バス、ハイタク部会
【 東京 】使途不明金発生で財政透明化/私鉄関東ハイタク協
 
2016年10月5日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】独自アプリ運用事業者がプレゼン/「全国統一アプリ」の判断材料に/全タク連、12日の正副会長会議で
【 東京 】路線バス、運転者不足で廃止も/地域公共交通将来像懇談会
【 東京 】専門性磨き極限のホスピタリティを/日交、来春入社予定92人の内定式
【 東京 】国際Gはパーティー形式で/内定者171人「変革にともに力を」
【 東京 】LPG10月CPは大幅値上げ/OPECの原油減産合意で
【 東京 】自民、民進両党に要望/都の17年度予算で東タク協
【 東京 】車両展示などでLPG車PR/都スタ協が北区民祭りに出展
【 横浜 】60歳以上が59%に/京浜地区の運転者証交付状況
【 福岡 】アイランドシティに営業所/第一交通産業Gが移転新設
【 東京 】全国平均は3円値下がり/9月のオートガス価格
【 福岡 】鹿児島市で子どもサポートタク
 
2016年10月1日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】活性化策10項目「できる範囲で」/白タク・ライドシェア解禁阻止に不可欠/全タク連・経営委で取り組み呼びかけ
【 東京 】指定都市事業者との業務連携進む/チェッカー、全国33社・4700両
【 東京 】法人262社、個人38団体/東タクセンが優良表彰
【 東京 】11月1日に初乗り短縮反対集会/自交東京「過密労働等で安全性低下」
【 東京 】「準特」1地域追加、7地域解除
【 東京 】八洲自動車が「セレナ」導入/UD助成対象、第一号
【 東京 】フリー事業者対応で訴え/都個協・団体長講習会
【 横浜 】グリーン経営の事故減少効果など/交通エコモ財団がリーダー研修会
【 横浜 】都市型ハイヤー3件、新規許可
 
2016年10月1日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】交通が支える地域生活を破壊/ライドシェアの問題点を分かりやすく/「市民会議」が議員会館で公開シンポ
【 東京 】新たに「安全対策推進本部」を設置/都営協が事故防止対策の強化策
【 サンフランシスコ 】「身売り」いったん断念/リフト社、価格交渉不調で
【 ニューヨーク 】白タク配車めぐり州当局を提訴/ボストンのタクシー事業者ら
【 横浜 】関運局、譲渡譲受4件認可
 
2016年9月30日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】白タク・ライドシェア取り扱いは?/年明け解散の可能性など政局流動化/規制改革推進会議、大田議長は会見で言及避ける
【 東京 】白タクドライバー確保の布石?/ウーバー、都内でフードデリバリー
【 東京 】10月4日に第6回会合/シェアリングエコノミー検討会議
【 東京 】新宿バスタ、銀座8号が優良乗り場に/東タクセン、10月3日から
【 東京 】「タクシーの日」活動内容を報告/全タク連、広報・サービス委員会
【 東京 】小グループで個人情報収集/都個協、飲酒事故「再々発防止策」
【 福岡 】パンダタクシーも勝訴/福岡の公定幅運賃訴訟
【 東京 】4日間で4000人超受講/東京無線、TL更新研修
【 東京 】来年度予算概算要求を説明/全タク連総務委員会で自動車局
【 横浜 】三和交通(横浜)が「ペットタク」
【 福岡 】「ママ」「子ども」サポートタク/第一交通産業、さらにエリア拡大
【 東京 】グリーンキャブ労組、城委員長再任
 
2016年9月28日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】自動運転実用化、前倒しへ/車両規格、安全性等はWGで議論/G7交通相会合、開発・普及で協調
【 横浜 】利用者利便向上へ「進化」/関東ハイタク協・伊藤会長
【 東京 】高齢者の免許返納増に備えを/警察庁、移動手段確保で連帯要請
【 東京 】配車アプリ対応等で理事会質疑/東個協、飲酒事故関連は非公開
【 東京 】剰余金見込みから一転赤字へ/11月29日解散の東旅厚年基金
【 横浜 】富士山など観光ルート別運賃認可
【 横浜 】パワハラ等防止の運送約款変更/関運局管内、法・個に広がる
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Faxpress 関西版

「インタク」年間利用35件
    予約センター集計、業務移管契機に反転なるか?

【 大阪 】大阪の訪日外国人向け「インターナショナルビジターズタクシー」の年間利用が、わずか35件にとどまることが明らかになった。大阪市鶴見区の大阪タクシーセンターで5日に開かれた第2回実務担当者会議に報告された。昨年10月から今年9月までの1年間、タクセンの「予約センター」に寄せられた問い合わせが56件、うち35件が契約に至ったという。予約センターを介さず、直接運行各社に申し込んだケースや、流し利用の実態は不明だが、関係者の話を総合すると、いずれも低調なままで、極めて厳しい状況にあるのは間違いなさそうだ。

〜JTBの「KTIC」に移管へ
 予約センターは現在、タクセンの業務時間の関係で平日の午前9時〜午後5時対応で、それ以降の夜間や休日は運行各社に予約しなければならず、移管が検討されてきた。同日の会議では、年内を目途にJTB西日本が運営する外国人専用の観光案内所「関西ツーリストインフォメーションセンター心斎橋」(KTIC、大阪市中央区)に移管する方向が示された。移管後の受付時間は午前11時〜午後7時に変更され、年末年始を除いて年中無休、対応言語も英語に加えて中国語、韓国語と幅広くなる。

〜ジャンボ配車など、本腰入れた対応を
 今後の利用拡大に向けて朗報であるのは間違いない。ただ、契約に至らなかった21件のうち13件は、予定変更など申込者自身の都合によるキャンセルだが、ジャンボ車両の配車希望に応えられなかったケースが3件、リアルタイムでの配車に対応できなかったケースが1件ある。いずれもインタク創設委員会(委員長=青木義英・和歌山大学観光学部特任教授)でたびたび指摘のあった部分で、予約センターの移管を機に本腰を入れて取り組むことが求められる。車種については60%以上がジャンボタクシーの配車を希望しており、必須ポイントと言える。
 1年間の利用状況をみると、少ないながらも、やはり気候の良い4月、9月の観光シーズンに数字が集中しており、目的地域は概ね大阪市内。まれに京都、神戸、奈良があるとされた。送迎はほとんどが関西空港から大阪市内で、ほかには大阪空港、JR新大阪駅など。
 この日の会議では、大阪府下に2カ所(天保山フェリーターミナルタクシー乗り場と大阪空港タクシー乗り場)の専用乗り場設置計画が改めて周知された。天保山は17年春、大阪空港は18年春に、それぞれ運用開始の予定。
 会議では、各社の実務者代表に「事業者対応表」と認定運転者証の「返納届」が配付された。「対応表」は今後のホームページやリーフレットの内容刷新、業務改善などに活用する。一方、「返納届」は、今回、初めて大タクセンが書式にした。インタクは現在、19グループ・66人の認定運転者で運行されているが、認定運転者として登録されている乗務員の中には「すでに会社を辞めている者もいる」として、迅速な運転者証の返納を促す意味で配付したようだ。
〔10月8日号関西版掲載〕<Topへもどる>

2016年10月8日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「インタク」年間利用35件/予約センター集計、業務移管契機に反転なるか?
【 大阪 】大阪エムケイ「できるだけ協力」/12%削減、ワンコインはゼロ回答
【 大阪 】公定幅運賃の新下限/近運局、公示は週明け以降に
【 大阪 】エムケイGの勝訴確定/公定幅訴訟、国が上告断念
【 大阪 】個タク一定枠確保へ議連の立ち会いも/全大個協会・和田会長が報告
【 神戸 】日車営収は1%前後の微増/神戸・阪神間5、6月の輸送実績
【 神戸 】神戸相互、接客コンテスト予選に3人
【 大津 】大津駅ビルリニューアル/滋タ協、新施設PRに協力
【 大津 】自転車搭載サービス開始/守山タク、近江タクの両社
【 大阪 】富士交通、健診と安全講習会
【 大阪 】「モバイルタクコン」をPR/システムオリジン「セミナー展示会」
【 神戸 】扇弘G内の譲渡譲受申請
【 大阪 】近運局、法人1社車停処分
 
2016年10月8日号−2 関西版 ニュースヘッドライン
【 神戸 】「予約型乗合タクシー」へ着々/兵庫県たつの市、タクシー5社・バス1社で運行
【 津 】熊野市乗合タク海岸部等に拡大/熊野第一交通が運行受託
【 大阪 】供給削減で事業者間不統一/阪急タク労組・阪本委員長
【 神戸 】モラハラ防止の運送約款変更/神戸進出の東京・日交が申請
【 大阪 】西・住吉個タク会長の黄綬褒章祝賀会
【 大阪 】マスター事業者コンテスト/17・21日に大阪地区予選
【 大阪 】北新地・南地の交通規制懸垂幕/今月中にも頒布、7120円
【 神戸 】地域の病院に車いす寄贈/神戸個人、チャリティゴルフ
【 大阪 】大宝タク、南港マリン役員変更
 
2016年10月7日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】降り場の「客扱い」排除へ/京都駅八条口、業務センター11日から集中指導
【 大阪 】自主街頭指導11月から「2階建て」/北新地、合同指導と同一日に
【 京都 】福来・暫定会長に、京都個タク団体連絡会
【 大阪 】ライドシェア「ニーズ」に疑問/大商運輸部会で若林・近運局長
【 神戸 】初乗り短縮なら「運改」で/神戸型運賃めぐって意見
【 大津 】「てぶら観光」で三方良し/調印式とデモンストレーション
【 神戸 】第一号の利用者に記念品/兵協「夜景観光と神戸ビーフ」
【 大阪 】個タク制度維持へ原点回帰/全大個協会・和田会長
【 大阪 】アイコンタクトの徹底を/交差点の事故防止で府警
【 大阪 】苦情減少も道交法違反目立つ/大運支局、一水会で注意喚起
【 奈良 】ホテル→関空等へ定額直行便/奈良近鉄「タク丸GO!」
【 大阪 】阪南個人、守口会長辞任へ/理事会承認、後任に吉田氏
 
2016年10月5日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】65歳以上がほぼ半数に/大阪のタク乗務員、70歳以上も「5人に1人」
【 神戸 】阪大・猪井助教らに助言要請/事業活性化で兵タ協
【 神戸 】運賃組替えの処理方法など学ぶ/兵タ協神戸・阪神間支部
【 大阪 】「市民会議」の情報発信に期待/交通労連 小川・ハイタク部会長
【 大阪 】新下限「600円」なら沈静化/大阪の元下限割れ事業者
【 神戸 】三ノ宮、新神戸でキャンペーン/マナー向上推進会議
【 和歌山 】事業譲受の野鉄観光/和タ協・理事会、入会承認
【 京都 】譲受認可の8氏に認可書
【 大阪 】子どもと高齢者の事故多発地点/大阪府警がマップで注意喚起
【 大阪 】中古車両の使用に原因?/高速バスでまた死亡事故
【 大阪 】高齢者の運転免許返納率/大阪が2年連続で全国1位
【 大阪 】糸屋・新委員長が就任/山陽交通労組・定期大会
【 大阪 】大阪マラソンで特設乗り場/今月30日、インテックス大阪
【 神戸 】大型オートコンポの製品発表/カグラベーパーテック14日に
【 東京 】全国平均は3円値下がり/9月のオートガス価格
 
2016年10月1日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】いつまでかかる?下限額見直し/新公定幅運賃、近運局公示ないまま10月に
【 大阪 】地域交通めぐって年度内に勉強会/大タ協 道野・経営委員長
【 神戸 】初乗り短縮+さらなる割引?/神戸業界、気になるエムケイ
【 京都 】自治体訪問、年内にも一巡/京タ協・地域交通推進部
【 神戸 】現在の出場予定は22社・46人/兵タ協接客コンテスト
【 神戸 】全タク連優良乗務員表彰/10月27日、兵タ協から3人
【 大阪 】来年4月本稼働へJR西訪問/FFタク実行委が協力要請
【 大阪 】追加5万円で自動ブレーキ/オール大阪「アクシオ」9両導入
【 大阪 】協親交通がストレスチェック/健康診断と同時に実施へ
【 大阪 】乗務中のスマホ操作など/近運局、バス事業に文書警告
【 大阪 】「善行」続きの日本城・坂本社長/合弁会社設立でミャンマー訪問へ
【 大阪 】全自交大阪が組織拡大行動
【 大阪 】「自分の営業区域を守る」/近鉄タク労組・脇内委員長
【 奈良 】古宮タクシー代取に山本氏
【 京都 】京聯の車両譲渡で再申請
【 大阪 】大阪第一交通、分割認可
【 大阪 】近運局、法人2社車停処分
 
2016年9月30日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪市域の実働率、66%に/2.2Pダウン、大タ協・8月輸送実績
【 大津 】貨客連携の「てぶら観光」/全国初、滋タ協がヤマト運輸と
【 大阪 】「深夜・早朝割増廃止」の8社/近運局、9月も延伸で処分見送り
【 大阪 】南地7日、北新地は19・26日/10月の街頭指導日程
【 大阪 】無事故運転など444人/大タ協・優良運転者表彰
【 大阪 】路上横臥者救助で感謝状/日本城・坂本社長に府警
【 京都 】「京聯」復活へ週明けに募集広告/一番、京都営業所に専用電話も
【 神戸 】神戸・阪神間支部に分科会/兵タ協、適正化・活性化推進へ
【 神戸 】「自治体の要望に応えて」/関係団体との懇談で若林・近運局長
【 大阪 】「気づかなかったこと」に取り組みを/活性化策で日本城・坂本社長
【 京都 】京都市個人が理事会
【 大阪 】大阪市内でタクシー強盗/府警が「防犯速報」で注意
【 津 】熊野第一交通が乗合タクシー
【 大阪 】韓国語の「インタク」へ4人/タクセン、きょう運転者研修
【 大阪 】交通安全最終日に街頭キャンペーン/東淀川交安協会バス・タク部会
 
2016年9月28日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】活性化策10項目は「対応不可」?/大タ協・経営委、自治体には「御用聞き」
【 京都 】前職の福来氏が理事長復帰/京都市個人、嶋田氏は非常勤理事
【 大阪 】「5・5遠割是正」が先決/適正化・活性化の前に環境整備を
【 大阪 】「混迷だけが残った」運改頓挫/ナショナルタク労組・定期大会
【 京都 】FFタク暴走で5人重軽傷/四条の交差点、支局が注意文書
【 大阪 】「地域連携サポートプラン」/近運局、奈良県宇陀市と協定
【 大阪 】近運局、個タク譲渡譲受14件認可
【 大阪 】配車アプリとネット決済/全大個・和田氏「近畿全域で」
【 大阪 】「最大級の危機」で注意喚起/全大個協組3支部・更新研修会
【 京都 】FF専用乗り場の案内ボード
【 京都 】比叡タクシー労組が大会
【 京都 】自交京都、10月19日に定期大会
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