ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2017年9月11日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

不合理? 時間距離併用制運賃を言巡って
「東洋経済オンライン」 日本女子大・細川幸一教授が問いかけ

 「タクシー問題は国民の誰もが評論家になれる」などと耳にする機会も少なくない。運賃が割高であるとか、乗務員の態度が悪いとか、タバコのにおいがするといった話は各地域の利用者懇談会などでも散々聞かされた話だ。
 本欄で今回取り上げるのは、上記のようなありがちな話のひとつであるとともに、見過ごしにできない観点をも含んでいる。「東洋経済オンライン」の9月1日付記事にあった「渋滞時のタクシー料金『90秒で80円』は妥当か」がそうである。筆者は日本女子大学の細川幸一教授で、主な研究テーマは消費者政策だ。記事では、東京都特別区・武三地区で実施された初乗り距離短縮運賃にも言及されているが、距離短縮での減収分を補う原資を中長距離値上げに求めたこともあってあまり高い評価は与えられていない。むしろ、時間距離併用制運賃の導入の経緯や、同教授自身が大手タクシー会社などに問い合わせたり、タクシーに乗車した機会ごとに乗務員に尋ねたりした結果、時間距離併用制運賃の適用方を正しく解説できた人はまったくいなかったことにも触れた上で、同運賃制度の不合理性を指摘する。記者個人としてはいまだに時間距離併用制運賃には合理性があり現状のまま維持するか、見直すとしても割引指向ではない制度改正とすべきであると考えている。しかし、世間の人はタクシー運賃制度をどう見ているのか、また、当のタクシー業界が現行運賃制度をしっかり説明できていないという点も含めて、記事の概要を紹介しよう。

 東洋経済オンラインの記事の書き出しは、「タクシーに乗ると、同じコースを走っていても、その時々で運賃が異なることがある。ある程度予想してタクシーに乗車したら、思った以上に高かったという経験をしたという人は多いだろう」とある。
 思ったより安かった経験を宣伝してくれる人はめったにいないが、そういうケースも含めて自分の経験則や期待値からやや外れた運賃額になることは誰しも経験があることと言えそうで、ネット掲示板の「Q&A」やタクシー会社、無線協組のホームページ上の「よくある質問」にもしばしば取り上げられている。
 そこでの回答では「距離制運賃のほかに時間距離併用制運賃が採用されており、時速10キロ以下の走行時間については●●秒までごとに▲▲円となっており、交通渋滞などの道路状況によっては同じコースでも運賃額が異なる場合がある」と説明されており、少なからぬ人がその説明でなんとなくわかったような気になって引き下がっている。

「消費者のメリット」無視
 9月1日付の本記事でも東京都(特別区・武三地区の初乗り距離短縮採用後)の運賃(初乗り1.052キロ410円、加算237メートルまでごとに80円、時速10キロ以下での走行時 90秒までごとに80円)を例にあげ、「1分30秒(90秒)といえば、長めの信号待ちをしたり、ちょっとした渋滞にはまればすぐ経過してしまう。これが、走っていなくてもメーターがどんどん上がってしまうカラクリだ」と書かれており、現行制度に対してあまり好意的でないニュアンスが滲む。
 この制度が導入された経緯についても記事では、昭和40年代の高度経済成長期に都市部での交通渋滞による収益ロスをカバーするため、1975年から導入された―と記述し、国会の議事録などからも「タクシー運転手による乗車拒否を抑制することと、事故の低減が大きな目的だった」と説明されるとしている。本記事でも「機会費用」という言葉を持ち出して、「たとえ車が動いていなくてもエンジンをかけ、エアコンも作動し、運転手はサービスに従事しているのだから、その分のコストの回収は当然だという考え方は理解できる」とも記されている。だが、こう書いた直後には「この制度は消費者のメリットを無視している」と指摘し、時間距離併用制運賃の見直し、ないしは廃止を求め始める。
 その理由の主なものは次の通りである。まず、タクシー利用者像として「移動は常にタクシーというような人は例外。通常は急いでいる時に乗るもの」という前提の下、@時間距離併用制運賃は速達性が得られない時ほど、運賃が上がる仕組みである(鉄道であれば速達性があるほど運賃は高く、特急料金が生じる。遅れれば特急料金の払い戻しもある)Aタクシーの場合は、遅くなるほど高くなる(乗車の効用が低い時ほどおカネがかかる)B時間距離併用制運賃の計算方法が不可解(というより不透明で、正確に説明してくれる人は業界にもいなかった)――が、挙げられている。
 速達性との関係で言えば、鉄道は大量輸送機関であり、生産性を向上させる余地がタクシーとは比べ物にならないこと、加えて鉄道は自社専用の敷地内に線路が敷かれており、自然に公道上で発生する交通渋滞のようなものはなく、遅延する場合は鉄道会社側に何らかの責任がある場合も多いため、延着にともなって特急料金の払い戻しが生じることもある意味で当然であり、その場合でも普通運賃は収受している。
 さらにタクシーの場合は、1人の利用者が1人のドライバー=労働者を乗車時間中占有してサービスを受けるものでああるから、乗車距離に比例して運賃を収受することに合理性があるのももちろんのこと、交通渋滞等のタクシー会社やドライバーに責任のない事由によって速達性が確保できない場合には、利用者が実質時給ベースとなる運賃を負担することに不合理性はないと考えられる。
 一方、3番目に指摘された理由については一考の余地がある。「だから、時間距離併用制運賃を見直すべきだ」ということではなく、このようなことではタクシー運賃制度全体への不信感を持たれてしまうという意味でだ。
 細川教授が不可解とした理由、経緯は次のようなもので、「時速10キロ以下の走行となったら、1分30秒までごとに80円は良いとして、その時実際にはどのように計算されるのか」に疑問を感じたと言い、例えば「初乗り運賃区間で渋滞にはまりずっと時速10キロ以下での走行となった場合はメーターはどのように上がるのか、上がらないのか」というようなことだ。
 教授はまず、タクシーに乗車する機会ごとに乗務員に尋ねた。約30人に聞いたところ、質問自体を理解できない人、初乗り区間中はメーターは上がらないという人、数分で上がるのではないかという人――など、回答はさまざまだったが、誰ひとり明確には説明できなかったとする。
 次に教授はタクシー会社に同様の質問をしたという。大日本帝国と呼ばれる都内タクシー大手4社=大和自動車交通、日本交通、帝都自動車交通、国際自動車の各社に加え、小田急タクシー、東京エムケイに実際に問い合わせたそうだ。
 その結果、大和、帝都、小田急の3社は「乗車後すぐに時速10キロ以下の走行となれば1分30秒後にワンメーター上がる」と回答し、日交と東京エムケイは「6〜7分経ったらワンメーター上がる」と答えたそうだ。ただし、その理由は明確に答えられなかったという。

仕組みを理解している会社はない?
 教授自身は国交省やタクシー協会の資料等を調べてみたが具体的な記述がなくわからなかったものの、ようやく北九州のあるタクシー会社のホームページ上の解説で仕組みを理解したという。
 それによると「渋滞等で時速10キロ以下での走行となった場合には、時速10キロで走行しているものとして計算される」が正解だとし、初乗り区間で渋滞等によりクルマが全く動かない場合でも、6〜7分でメーターが上がると回答した日交、東京エムケイが正解だったが、計算方法や根拠は説明できておらず、「その仕組みを理解している会社はなかった」と結論づけている。
 初乗り区間だけでなく、爾後加算部分も含めて教授が時間距離併用制運賃を正しく理解したか否か、記事全体を通して把握できない面もあるが、東タク協のHP上での解説(別掲、略)からすると、教授はほぼ正しく解釈できていると見て良いだろう。
時間距離併用制運賃導入の経緯を業界関係者が知識として知っていても、あれから40年程度が経過しており、もはやその意義を実感できるのはかなり年配の事業者に限られてくる。学者や一般人から問い合わせを受けても電話を取る担当者はおそらく制度そのものに疑問を感じて実際の計算方法を確認したことのある人は少ないのではないか。こんなことがクローズアップされること自体がレアケースであろうが、それでも正しく答えられた人が少数派で、しかも正解を答えたタクシー会社も計算根拠を正確に説明できなかった――というのでは、少々心もとない。
 それを割り引いても、記者自身は現行の時間距離併用制運賃は合理的であると思っているが、教授は前述のような経緯を踏まえ、また、都内では8月7日から事前確定運賃の実証実験が始まったことを指摘し、降りるときまで運賃額がわからないという利用者の不安は、時間距離併用制運賃とも関連づけ、制度の見直しを提唱する。個人的意見として具体的な見直し案として、「時速10キロ以下での走行を5キロに改める」または「時速10キロ以下の状態が1分を過ぎたら計算を始めるよう改める」の2案も示している。
 本案に従えば運賃は現行より割安になるのであり、当然時間当たりの生産性は低くなる。相当程度実車率が高まらなければ運送収入総額は上がらないし、乗務員1人当たりの賃金も低くなる。タクシーの価格弾性値が限りなく「1」に近いという前提が大きく変わる状況を生み出せるほどの仕組みの改定でないとするなら、教授の提案は少なくとも事業者、乗務員にとっては改悪にほかならない。
おそらく、時間距離併用制をやめるくらいの思いきりがあったとしても、地下鉄やバスに乗っている人がタクシーに乗り換える状況は生み出せないというのが記者の意見であり、大多数の事業者、乗務員の皆さんが同意していただけるのではないかと思う。

トラックの値上げは理解、タクシーは…
 「利用者はどうなのだ」という声は当然ある。昨今では中小企業の人手不足がニュースでも取り上げられる機会が増え、特にトラック業界は注目されることが多い。ヤマト運輸や佐川急便のドライバーはわたしたちにとっても非常に身近な存在だし、そんな彼らの労働条件を改善することを大義名分に、トラック大手各社が運賃の値上げや再配達の受付時間帯を圧縮する動きが報じられても、それに対する利用者、一般国民からの反発は極めて少ない。
 一方で、タクシードライバーはかなりの重労働で、酔っ払いに絡まれたり、ときには殴られたり、最悪の場合はタクシー強盗に遭ったりもするにもかかわらず、国民からの同情の声はあまり聞かない。運賃を割り引くことよりも、まずは「それは何故なのか」ということを、もう一度考えてみる必要があるのではないか―と強く思った次第だ。(了)

No.693  9月11日   主な内容
■巻頭人物  :伊藤 宏氏(神奈川県タクシー協会会長)
気になる数字 :5.81%
         〜75歳以上の運転免許保有者に占める返納率、全国1位は大阪
トピックス
:不合理? 時間距離併用制運賃を巡って 〜日本女子大・細川教授が問いかけ
:姫路・西播磨交通圏の指定解除へ 〜近畿の準特定地域、軒並み供給過剰拡大でも
:<データ> 大阪の個タク事業者、3000人割る
:「タクベル」で神奈川のタクシーを変える 〜神タ協&DeNAがメディア説明会
:「重要案件を重要と思っていない」問題 
    〜日本城タク・坂本篤紀社長インタビュー
:「女性雇用拡大」で3社が一致 〜共同で内閣府助成の保育園(大阪)
:<Search of word> ADGs(持続可能な開発目標)とタクシー業界
:労働運動は「時短」を勝ち取る闘い 〜私鉄東ハイ労討論集会、久松勇治氏の講演から
:<スポット> 気力・体力ともに充実 〜第一交通産業・黒土始会長
:頻発する高齢ドライバーの事故防止に福音? 〜「ペダルの見張り番」
■東西往来
:「組合まつり」でタクシーをアピール / 「ふるさと異動制度」ぜひ近畿から!
■この人この言葉
:武居 利春氏 / 城 政利氏 / 坂野 公治氏 / 松永 知記氏
■シャッターチャンス
:15年前の船出にいただいた助言 / 「金科玉条」と捉えるべからず
:一歩も二歩も日本の先行く / 利用者側はさほどでは…
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速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
ハイタク版「総合安全プラン2020」
   死亡事故件数23件以下など
    全タク連、正副会長会議に提案へ

【 東京 】全タク連・交通安全委員会(秋山利裕委員長)は7日、千代田区の自動車会館で会合を開き、国土交通省が策定した「事業用自動車総合安全プラン2020」を受けて全タク連として「ハイタク事業における総合安全プラン2020」の策定を決めた。13日の正副会長会議に提案する。先に策定した「総合安全プラン2009」の項目内容を踏襲する形で、20年度までに死亡事故件数23件以下、人身事故件数8760件以下の目標値を掲げ、さらに飲酒運転ゼロに向けて取り組む。
 全タク連が新たに策定する「ハイタク事業における総合安全プラン20」は09年策定の「総合安全プラン09」の目標に掲げた死亡事故、事故件数半減の目標達成が厳しい情勢になったことから、新たに事故削減目標に向けて事業者における法令順守の徹底と安全輸送の取り組みとして運転者教育の徹底に加え、「教材の充実」「乗務前点呼時の指示事項の徹底」、飲酒運転など悪質な法令違反の根絶策として「厳正な対面点呼の徹底とアルコールチェックの完全実施」、事故関連情報の分析に基づく特徴的な事故などへの対応では「運転中に遭遇するさまざまな交通場面においてヒヤリ・ハットの事例を参考にした具体的な安全運転の指導」などを盛り込んだ。さらに事故防止、マナーアップの取り組みとしては「『全国交通安全運動』などの期間を通じて安全意識の高揚と習慣化」「『タクシーの日』などイベント時における安全安心輸送の広報・啓発」「運転中のながらスマホの厳禁」などを加えた。これら施策は各県協会からの提案・意見に基く。
 削減目標値の設定については直近4年間のタクシーを第一当事者とする死亡事故および人身事故件数に占める法人タクシーと個人タクシーの割合から算出した。タクシー業界全体の目標数値は死亡25件以下、人身事故9500件。このうち法人タクシー割合(死亡事故率90.6%、人身事故率92.3%)をそれぞれ乗じて死亡事故件数23件以下、人身事故件数8760件以下を目標値とした。

〜10月30日に優良乗務員表彰
 会合では、無事故無違反および善行の優良乗務員表彰式を10月30日に実施することを決めた。対象は無事故無違反表彰が19協会32人、善行など表彰が14協会25人で、1966年以降の通算受賞者は合計4495人となった。無事故無違反受賞者の平均無事故無違反年数は20.7年、受賞者の平均勤続年数は29.1年。善行受賞者は振り込み詐欺防止などで警察表彰を受けたケースも多い。
 この日は、審議に先立ち、国交省自動車局の吉永隆博・安全政策課長が「事業用自動車総合安全プラン2020について」、警察庁薬物銃器対策課の武田勇・課長補佐が「薬物乱用対策について」と題してそれぞれ講演し、会場からの質問も受けた。
秋山委員長は新任委員長として自己紹介に続き、「タクシー事故は全体としては減少傾向にあるものの、17件の死亡事故を起こしてしまった。業界としては、会長がかねて指摘しているように、ライドシェア対策の一番が事故防止であり、そのためには健康管理が重要になる」とし、「今月21日から30日まで実施される『秋の全国交通安全運動』では地元と協力して事故防止に取り組んでほしい。それがライドシェア対策にもなる」などとあいさつした。
〔9月9日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2017年9月9日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】ハイタク版「総合安全プラン2020」/死亡事故件数23件以下など/全タク連、正副会長会議に提案へ 
【 仙台 】多言語翻訳アプリ「ボイストラ」/東北局が活用の実証実験へ
【 東京 】自動走行技術の社会実装など/未来投資会議、人手不足改善へ
【 東京 】4月からの事故件数、18.4%減/東京交通共済・事故防止対策委 
【 東京・福岡 】日交車両が「見守り」サービス/東電等と連携「動く基地局」に
【 東京 】法人の運転者証交付、8カ月連続減/三多摩・運転者登録センター 
【 東京 】被害者側が信号無視でも免許取消/東個交通共済がポスター化で注意喚起
【 横浜 】「利用者のため」タク事業者と/パートナー選びでDeNA 
 
2017年9月9日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】法人運転者、7月に続いて減少/65歳以上が35%、70歳以上は15%に迫る/東タクセン・8月の運者証交付状況 
【 ベルリン 】米の相乗りサービスPFに出資/ダイムラー、欧州各国で展開へ
【 ロンドン 】「タクシファイ」がロンドン進出/ウーバーと価格競争、パリも窺う
【 東京 】全タク連が地方運動呼びかけ/ライドシェア、16県・市会が意見書
【 盛岡 】いわて「市民会議」に250人/今後のモデルケースに
【 横浜 】最大航続距離400キロに/日産が新型「リーフ」発表
【 横浜 】ハイタク17人など、神運支局長表彰
【 横浜 】都市型ハイヤー新規許可 
【 横浜 】関運局、譲渡譲受1件認可
 
2017年9月8日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】働き方改革の「アクションプログラム」/「全国一律」生産性向上、待ったなし/全タク連労務委、正副会長会議に策定提案へ 
【 東京 】活性化でイメージ高める/全タク連・武居氏「地方も理解を」
【 東京 】「透明性向上」も非公開変わらず/特区諮問会議、今後の運営で民間議員 
【 福岡 】事故防止は経営者の気概次第/寄付金贈呈式で第一・黒土氏 
【 東京 】鎌倉、京都両市で実証実験/「観光交通イノベーション地域」選定
【 東京 】健康起因事故の未然防止を/事故防止運動で東個交通共済 
【 東京 】日の丸交通労組が本部廃止/足立、深川両支部が単組化 
【 東京 】新規で神奈川都市交通金沢営業所/8月のグリーン経営認証
 
2017年9月6日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】「タクベル」12日から実用実験/来年1月以降実用化へ、需要予測も/神タ協&DeNA、10月末まで
【 東京 】東京都の最賃958円/労働局、10月1日適用開始を発表
【 東京 】「km提携個タク」第2号/国際自動車が認定 
【 福岡 】保有タク8500両突破/第一交通産業、静岡で1社買収
【 東京 】双方の事業者にメリット/貨客混載巡り石井国交相
【 横浜 】「接遇」「健康」「安全」テーマに/神奈川都市交通が特別研修会 
【 甲府 】11回目の「安全大会」/アイティータクシー 
【 東京 】交運労協、すでに65万筆/シェアリングエコノミー反対署名 
【 甲府 】「新たな出発」へ体制固め/私鉄関東ハイタク協・定期総会
【 甲府 】情勢変化に伴い運動方針修正/私鉄東ハイ労・中央委員会  
【 東京 】60周年記念誌「針路」/グリーンキャブ労組が発行
 
2017年9月2日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「運送責任は市町村」登録要件に/「車両の持ち込み」容認/国交省、市町村運営の有償運送で処理方針
【 名古屋 】トヨタが配車大手グラブと提携/東南アジアでのサービスで協業
【 サンフランシスコ 】ウーバー、第2四半期も赤字
【 横浜 】アプリ配車は18年度末49.5%/京浜の活性化事業フォローアップ設定 
【 横浜 】「運行可能ステッカー」の運用説明/曜日制限巡って京浜特定地域協
【 東京 】無線センターに被害状況聞き取りなど/東タク協が恒例の防災訓練 
【 東京 】毎日が「中国系白タク」の暗躍報道 
【 横浜 】60歳以上が6割に/京浜の運転者証交付状況
【 東京 】事前確定運賃で意見交換も/東京ハイタク労働団体 
【 東京 】岩田氏の後任は当面空席に/東京ハイタク交通共済協組
【 福岡 】黒土氏が福岡県安全協会に寄付/7日に第一交通産業G本社で贈呈式 
【 静岡 】会社側に情報公開など求める/日交労が運動方針討論集会
【 東京 】結成60周年のつどい、記念誌も/グリーンキャブ労組  
【 東京 】路線バスの自動運転で実証実験/パイオニア&みちのりHD  
【 訃報 】岩田寿氏(コンドルタクシーグループ会長)28日死去。70歳 
【 横浜 】関運局、譲渡譲受1件認可 
 
2017年9月1日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「変動迎車料金」導入へ実証実験/自動運転対応の整備・検査高度化も/国交省18年度予算概算要求
【 東京 】BF車両の特例延長など/国交省18年度税制改正要求
【 東京 】自動運転実現へ環境整備/18年度組織・定員要求 
【 東京 】タクシーの完全自動運転には否定的/就任会見で牧野・副国交相
【 東京 】IT活用の検討会設置へ/都営協、32支部から若手等選抜
【 東京 】女性経営者の会と初の意見交換/東タク協広報委、女性需要喚起で 
【 東京 】商工組合まつりで実車展示/チェッカーキャブ無線協組  
【 東京 】すばる交通がポイントなど伝授/東個協が都内観光研修 
【 東京 】LPG、9月CPも値上がり/先物相場は低めで推移 
【 サンフランシスコ 】ウーバー、新CEO選任へ/海外への贈賄容疑で捜査も
【 東京 】70歳以上対象に特別研修会/日個連都営協・共済合同で11月 
【 東京 】通算16回目、10社58人が受講/多摩地区のUD研修会
【 東京 】中労協がボウリング大会 
【 横浜 】長瀞ラインで貸切バス街頭検査
【 東京 】国交省人事(8月28日付)
 
2017年8月30日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】来春目途に行動計画策定へ/アプリ活用の新サービス等は「直ちに」/「働き方改革」関係省庁連絡会議
【 横浜 】配車アプリ、全車両の65%導入/京浜特定地域協が活性化中長期目標
【 東京 】直ちに取り組む施策(タクシー関係) 
【 東京 】23社・団体から28人が受講/全福協、UD研修講師養成講座 
【 那覇 】白タクの実態、直接把握は難しく/全タク連・川鍋会長ら石垣島視察
【 東京 】増車可能枠なし、適正枠に6地域/全国の準特地域需給状況 
【 東京 】全自交労連が組織拡大ビラ 
*準特定地域における適正車両数及び増加可能車両数一覧
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UD車両導入補助へ法定協議会
    大タ協、公明党府本部との懇談会で道筋確認

【 大阪 】大タ協(三野文男会長)正副会長らは8日、大阪市西区の公明党大阪府本部(代表=佐藤茂樹・衆院議員)で開かれた政策要望懇談会に臨み、@関西国際空港周辺の中国系白タクの排除AUD車両導入に対する大阪府・市からの補助金導入―の2点を要望した。UD車両の導入補助に関しては党側から、関係団体と行政による「法定協議会」で検討するとの方法論が道筋として示され、大タ協側も大阪市から前段階の協議会について言及があったと応じ、補助実現に前進の兆しが見えてきた。
 導入補助の実現に向けた手続きなどについては、同党の大阪市議団が勉強会を結成して中央などにも調査活動を行った中で明らかになったとし、今後、大阪市と近畿運輸局、大タ協で協議会を組織して前向きに検討を進める方向が確認された。協議会は、地域公共交通活性化・再生法に基づく法定協議会に位置づけられるようだ。

〜関空の中国系白タクにも問題意識
 一方、白タク・ライドシェア問題では、全タク連を中心に断固阻止の運動を展開中だと説明した三野会長に対し、佐藤代表は「(石井啓一)国交相と力を合わせてしっかり排除していきたい」と応じ、関空の中国系白タクにも関心を寄せた。
 関西国際空港タクシー運営協議会の会長も務める古知愛一郎副会長が「アルファードやハイエースの一般車で7〜8人乗せて組織的に営業しているようで、協議会で自主的に調査すると2週間で320回もチェックされている。同じ車両が毎日来て中国人旅行者をどこかに移送している」「パック旅行になっており、日本では金銭の授受がないし、ドライバーが中国語しか分からないので警察が質問しても実態がつかみ難い。最近は中国のライドシェア・アプリを利用し、不特定多数が利用していると見られるケースも出てきている」などと実態を説明。「今までの白タクの概念に当てはまらないが、タクシー業界の脅威になっている」とした。
 説明を受けて石川博崇・副代表(参院議員)が、「旅行代理店で契約しているなら、そこは業法的に日本の旅行代理店として登録しているのか」と指摘するなど関心を寄せ、佐藤代表も「民泊も同じで、向こう(中国など)を出る時にネットワークでつながり、泊るところを決めている」と問題意識を示した。
 現在の対応について古知氏は、協議会と近運局、関空警察と合同会議を持ち、常駐している協議会の(川崎孝治)専務理事が調査、作成した参考データを提示し、国交省本省にも提出していると説明。佐藤代表は7日付で杉久武・副代表(参院議員)が国土交通部会長代理となったことを紹介し、全国的な取り組みが必要な案件と捉えた。
 三野会長は、同日(8日)の産経新聞に「シェアリング・エコノミーは所得が把握できない」と指摘する記事が出ていたとして、国交省以外の関係省庁との連携対策も要望した。
 公明党側は国会議員6人のほか府、市、堺市議会議員らが出席した。
〔9月9日号関西版掲載〕 <Topへもどる>

2017年9月9日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】UD車両導入補助へ法定協議会/大タ協、公明党府本部との懇談会で道筋確認
【 神戸 】自動運転車両の公道走行/みなと観光バスが年内実施を計画
【 神戸 】前年同期比392件減/神戸・阪神間の運転者証交付 
【 神戸 】兵サセン、28日にモニター説明会
【 大阪 】企業内保育園の勉強会/大タ協経営委が検討へ
【 京都 】嵐山、東山の秋の観光対応/12・19日に交通政策研究会
【 神戸 】渦森台地区の「仮想乗合タク」/実証実験へ11日に検討会
【 神戸 】地域全体で監視体制を/曜日制限巡って提唱
【 京都 】「現在地検索」など新機能/京タ協HPリニューアル
【 神戸 】優良従業員表彰の受賞者選定/兵タ協総務委、10月に表彰式  
【 神戸 】カグラ、みなと観光が出展/国際フロンティア産業メッセ  
【 東京 】働き方改革の「行動計画」策定へ/全タク連「生産性向上へ待ったなし」
【 大阪 】認知度が低すぎて苦戦?/「もずやんタクシー」PR大阪 】近運局、譲渡譲受2件認可に力を
【 大阪 】梅田タクシー、役員変更届
【 神戸 】恵タクシー、役員変更届
【 京都 】舞鶴京都タクシー、営業所移転 
【 大阪 】近運局、1社車停処分
※大運支局監査情報 大阪 】近運局、法人1社車停処分
 
2017年9月8日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】来年度早期の実施目指す/特区諮問会議で養父市長、タク事業者管理の自家用運送
【 大阪 】乗車拒否 7月6件、8月8件/大運支局が一水会で苦情報告
【 大阪 】不法乗り入れ 7月4件、8月11件/北新地・自主街頭指導検討会
【 大阪 】「重要案件を重要と思っていない」/大阪業界の問題で日本城・坂本社長
【 大阪 】「大阪検定」の受験受付/インタク運転者の要件にも
【 大阪 】「女性雇用拡大で一致」/3社共同「マム保育園」開園式 
【 神戸 】「和をもって貴し」/全兵庫、新竹・新理事長
【 大阪 】府警と交通問題研修会/大阪交運労協ハイタク部会
 
2017年9月6日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 神戸 】異業種からの参入を懸念/姫路・西播磨交通圏、準特指定解除なら…
【 大阪 】白タク阻止の労使共闘は?/大タ協、交通安全キャンペーン日程
【 大阪 】大タ協が臨時の五役会開く
【 神戸 】全兵庫個人、滝本理事長解任/後任に新竹・副理事長
【 神戸 】協会主導でイメージ戦略を/個社の求人活動に限界
【 大阪 】「ふるさと異動制度」説明/全大個・和田会長、自交部長と懇談
【 大阪 】神戸地区2営業所のHP/国際興業大阪、地域密着で展開
【 大阪 】岩城氏が「マム保育園」事務長に
【 京都 】京運支局で個タク認可状授与式
【 奈良 】ふるさと納税の返礼品に観光タク/奈良県桜井市、日の丸交通提供
【 和歌山 】和歌山第一、岩出営業所が新基地に
【 神戸 】神戸個人、26日に事業者研修会
【 京都 】京個協、10月に事業者講習会
【 和歌山 】和タ協・理事会、表彰式日程決める
【 大阪 】国土交通白書説明会、大阪で25日
【 大阪 】全自交各地連の定期大会  
【 大阪 】近運局「心のバリアフリー教室」/バスまつり会場で17日
 
2017年9月2日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】姫路・西播磨交通圏、指定解除へ/近畿の準特地域、対01年度で5地区が日車営収増
【 大阪 】「10年前に比べ新しく明るい兆し」/坂野・近運局長、大阪の関連団体懇談
【 大阪 】近畿の対象地域は35地区/近運局、貨客混載で公示  
【 大津 】滋賀の道の駅拠点に6日間/国交省の自動運転実証実験
【 大阪 】予約センター伸び悩み/インタク、専用乗り場に期待
【 金沢 】前田氏が正式に議長に/私鉄関西ハイタク協・総会
【 京都 】転職博合同企業セミナーに3社
【 大阪 】全大個協組、47人を優良無事故表彰
【 神戸 】ラオックスが姫路の百貨店買収 
【 神戸 】大成交通5両→西神交通、申請
【 神戸 】川西オーシャン、住所変更届 
【 神戸 】中燃、役員変更届 
 
2017年9月2日号−2 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪の個タク、3000人割る/運転者証等交付、法人も2万1000人下回る
【 大阪 】11月下旬目途にシンポジウム/白タク阻止へ大阪労使合同で
【 神戸 】「全国タクシー」の運用開始/神戸個人「乗務員アプリ」の参加も募る
【 神戸 】「しおかぜ」利用者1万人突破へ
【 神戸 】「ステッカー」など新ルール/谷上駅入構で北神地区タクシー協
【 神戸 】神戸市内で初のUD研修会/兵個協、10月10日開催決定
【 大阪 】今月下旬にモニター調査/大タクセン、輸送実態調査も
【 神戸 】「100ウォン硬貨詐欺」に注意
【 東京 】LPG、9月CPも値上がり/先物相場は低めで推移
【 大阪 】関西空港リムジン、住所変更届
 
2017年9月1日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪のタクシーには、まだ伸びしろ/未来都 笹井大義・統括本部長インタビュー 
【 大阪 】大阪府警が違法駐停車で検挙へ/関空周辺の中国系白タク
【 大阪 】大阪市域の実働率66%に/大タ協・7月輸送実績
【 大阪 】「ビーボーン」10月導入へ/全大個協組、会館建て替えも検討
【 京都 】「タクシーフェア」来年も/京タ協青年部会で総括
【 大阪 】今年は函館〜青森へ/親交会、10月に研修旅行
【 大阪 】処分件数は大幅に減少/近運局、16年年度監査・処分状況
【 大阪 】賃金訴訟でなく労使で解決を/自交大阪・庭和田書記長
【 神戸 】今年度のUD研修開催計画/兵タ協ケア輸送委が方針 
【 大津 】近江タクが「戦国無双タク」展示/9日「バスの日まつり」に参加 
2017年8月30日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「人の和」図れる協同組合に/交友会・齋藤理事長が本紙に抱負
【 大阪 】大タ協・三野会長らが薬師寺氏訪問/「詰めの協議」は「雑談程度」?
【 神戸 】改正労基法対応「今から」/賃金体系の抜本改革を 
【 京都 】乗務員アプリの開局増へ工夫/FFタク運転者集会で説明
【 大阪 】労働条件改善は個別交渉で/産別幹部「適正化判断は関知せず」
【 大阪 】全大個協会、譲受の3氏に認可状 
【 大阪 】両トップが「再統合」に言及/私鉄関西ハイタク2団体 
【 大阪 】新運賃で増収「乗務員に実感ない」/私鉄関東ハイタク協・今井副議長
【 大阪 】南地8日、北新地20日/9月の街頭指導日程
【 大阪 】「もずやん人形」が窃盗被害?
【 大阪 】9月11日に「労使セミナー」/交通労連関西ハイタク部会
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