ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2018年2月19日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

「一円融合」で互いに成長
  環境変化で求められるスピード感
   〜大和自動車交通・前島忻治社長インタビュー

 年末から年始にかけてタクシー業界は、ウーバーに代表される外資系配車アプリとの連携が懸案に浮上している。一方、国産アプリ同士でも新たなプレイヤーの登場が予感され、同業者同士でのシェア争いも激化の予感が漂う。昨年は新年早々東京無線協同組合との提携を発表し、一時は東京四社営業委員会の内紛にも及んだが、それらの紛争も和解で解決した東京大手4社の一角・大和自動車交通。前島忻治社長に現在の心境を聞いた。(聞き手:植村俊郎)

―ライドシェアへの対抗策として全タク連が事業活性化11項目を策定し、これまでに東京業界では初乗り距離短縮運賃を本格実施し1年が経過しています。その後、事前確定運賃の実証実験も実施され、いままた相乗りタクシーやプライベートリムジンの実証実験にも着手されています。これまでの業界の取り組みをどのように評価されていますか。
前島 全体として、ある程度のスピード感をもって実行してきたということは評価できます。いま個別に名前をあげられた取り組みについては、この程度のことはやらなければ海外勢についていけないものばかりです。あるいは、もっとスピードを上げてやらなければならないということもあるでしょう。
―初乗り距離短縮運賃は本格実施から1年が経過しますが、大和グループにおける実施結果についてはいかがでしょうか。
前島 基本的には良いんじゃないでしょうか。当グループは東京都特別区・武三交通圏で事業を営んでいますからそういうことが言えますが、これが郊外であって三多摩地区やその他の地方部であったなら同じようなことが言えるかどうかは分かりません。都心であれば、現在実施されているような形での運賃組替えが有効ですが、郊外へ行けばまた事情が違ってくるでしょう。

社会貢献と需要開拓で「グッド」
 初乗り距離短縮で近距離運賃を引き下げることができれば、高齢者の方々をはじめ、われわれとして社会に貢献することはできるし、新たなニーズを掘り起こすことができる。今回の初乗り距離短縮運賃本格実施がベストがどうかは分かりませんが、ベスト、ベター、グッドのうち、少なくとも「グッド」には入るんじゃないかと思いますね。
―御社においても事前確定運賃の実証実験に参加され、さらに現在も相乗りタクシーの実証実験に参加されています。一方で実験への参加車両数は事前確定運賃の際が40両であったのに対し、今回の相乗りタクシーでは649両とかなり大規模です。
前島 車両数の違いに特別な意味合いとか狙いを込めたわけではありません。当社側としてソフト開発の準備状況により差が生じたということもあります。それぞれの車両数がそれぞれの目的に合わせて適正だということではありません。むしろ、その時その時であまりコストをかけずに、できる範囲のことをやっているということですね。
 今回の相乗りタクシーについては、それだけの台数規模の用意が整えられたということ。加えて相乗りの場合はまずマッチングさせることが重要です。当社の場合、2人以上3人までのお客様をマッチングさせる仕組みを採用していますから、知名度の低い実験段階でこれを成立させることはなかなか難しい面もあります。

マッチング成立で「三方良し」
 お客様にとっては割安で乗務員にとっても全体として生産性が上がり、経営者にとっても増収につながるなら「三方良し」となるはずなんですが、そういったことを浸透させていくには、実験期間中にある程度マッチングが成立してもらわないと困るわけです。だから、できるだけ車両数を増やさないといけません。
―2018年度においては、国交省の主導により変動迎車料金の実証実験が予定されています。いわゆるダイナミックプライシングの一環ですが、これについてはどのようにお考えでしょうか。
前島 前向きに検討したいと思っていますよ。当社としてはコストを掛けずにやるというのが基本方針であり、これまでの実証実験も比較的コストを掛けずにやりました。当社ではモーションというIT事業者と資本・業務提携しており、このほか、デンソーテンさん、名鉄コムさんとも協力関係にあり小回りの利く開発体制を敷くことができています。これにより、全タク連がまとめた事業活性化11項目にも対応できるようにするつもりです。
 先の見えない部分もありますが、これらの活性化策を本格実施するとなると、実際に車両に搭載するタブレットとか設備投資も必要になりますしね。とは言え、タブレットそのものの価格も以前ほどではなくなってきていますから、やれることは増えていくのではないかと思います。
―このたび全タク連が策定したインバウンド対策アクションプラン(=訪日外国人向けタクシーサービス向上アクションプラン)そのものに対するご感想もお聞かせください。
前島 ライドシェア対策も含めて、必要なことは網羅されているなという印象です。
作りとしては良くできているんじゃないかと思います。行政の意向も踏まえられているという意味でも、良くできている(笑)。
―ウーバージャパンは日本国内での事業の主軸を緑ナンバーの正規タクシー配車に移すことを明確にしました。また、国交省においても外資系アプリと国内正規タクシー事業者の連携を歓迎する意向のようですが、これについてはどのようにお考えでしょうか。
率先して連携する考えはない
前島 当社として率先してウーバーと連携する考えはありません。しかし、結局はどこかの事業者が連携してしまい、どこかから入り込んでくるのではないかとみています。違法ではない以上、止めようがないことですしね。
繰り返しになりますが、当社としては慎重に考えていくことになりますが、この先いろいろなことがあるのではないかと思います。
 すでに中国系では滴滴出行(ディディ・チューシン)と第一交通産業さんによる提携が報道されていますし、ウーバージャパンとどこかの主要事業者が組むこともないとは言えない。
 当社の社是として「和を以って尊しとなす」、そして「一円融合」ということを掲げていますから、東京のタクシー業界が外資系アプリと組んだ方がお客様のニーズ、そして業界のためになるという方向になるなら、それに異を唱えることはありません。
 改めて申し上げておきますと、「和」の精神、「和を以って尊し」(*聖徳太子の17条憲法1条に掲げられた思想)、「一円融合」(*二宮尊徳の思想)を当社の根本思想に掲げています。一円融合のためには「ものごとの比較は優劣をつけるものではなく、互いに成長するため、存在を認め合う。敬意ある試み」ということになります。ですから、タクシー業界全体がより良くなるために必要と思うことであれば、一緒になってやれば良い。そこの背骨はしっかり持って、ブレてはいけない。
―中国、韓国、それに台湾や香港を加えると2017年のインバウンドの75%を占めています。アジア各国の外資系アプリとの連携はインバウンドへの対応により、国内タクシー事業者にとっても利用者の純増となる可能性が高いのに対し、ウーバーなど米国系アプリの場合、米国からのインバウンドの絶対数が少なく、今後の大幅な伸びが必ずしも期待できるわけでもないことから、これら米国系アプリ経由の利用者は日本国民が大半を占めるのではないかとみられます。この点については、どのようにお考えでしょうか。

世界規模でのネットワークと融合も
前島 そういう視点も大事だと思います。例えば手数料が10%とか15%というような話はもちろん論外ですが、一方でインバウンド数が1番の中国だろうと、2番の韓国だろうと、その他欧米系であろうと、世界規模でのネットワークができつつあり、それが日本のネットワークと融合することはあり得る。東京の大手では帝都自動車交通さんが昨年、ニューヨークのイエローキャブとの相互乗り入れを実現されている。また、日本交通さんも韓国のカカオタクシーと組んでいる。それらはそれぞれに利用者の利便性が高まることになるでしょう。
 攻撃は最大の防御です。これからは日本の優れたアプリのネットワークが世界で使われる。日本製アプリが一番すばらしいという時代が来るようにしたいものです。
―東タク協のスマホdeタッくんの行方は不透明感が増しています。加盟事業者として、同アプリの今後についてどのようにすべきとお考えでしょうか。
前島 これについても、わたしにはブレがなく、スマホdeタッくんが、将来に渡って名称がそのままかどうかは別にしても、業界を一つにまとめるにはベターな選択肢だろうと今も思っています。ただ、スマホdeタッくんは複数の事業者、無線グループが合議制で何ごとも決めなければなりません。スピードが落ちることは避けられない。

自社アプリと共通アプリを併用
 例えば、今度の相乗りタクシーにしても、大和グループの単独アプリだから参加を即断できました。これが合議制となると、いろいろな意見が出てきますから、「ハイ」ってすぐに手をあげて決めることはできないし、慎重論にも配慮しなければならない。自社単独アプリを持っていると個社の判断で先行できます。現状では自社アプリと業界全体をカバーする両方のアプリが必要なのではないかと思っています。
―都内業界では複数の無線グループの合同による新たなアプリ設立の動きも聞こえてきました。東タク協では年末の理事会でスマホdeタッくんの協会からの独立についても論議されたわけですが、そうしたことも含めて外資系アプリへの対抗策として国産アプリ増強が歓迎できるとも考えられる一方、国産アプリ勢同士でのつぶし合いも懸念されますが、この点についてはいかがでしょうか。
前島 つぶし合いだけは本当にダメですね。一円融合、業界は互いに成長していけるようにすることが大切です。わたしは西洋流のつぶし合い、ランチェスター戦略(=差別化、一点集中による生き残り戦略)のようなものは日本のタクシー業界には合わないと考えています。
―昨年は御社と東京無線協同組合とのアプリの相互乗り入れが実現しましたが、その利用実績についてはどのように評価されていますか。
前島 評価はまだまだこれからです。いままで、広報宣伝活動も控えていました。東京四社営業委員会での争いもありましたし、その和解後の後遺症みたいなものもなかったとは言えませんしね。その点で努力すれば今後は伸びていくものと期待しています。
―今ちょうどお話にあった東京四社営業委員会除名問題解決後の四社間の関係は、円滑・円満なものとなっているのでしょうか。
前島 ええ、円満にいっていますよ(笑)。
―円満化しつつある矢先に、昭栄自動車、改進タクシー、日日交通の3社が信和事業協同組合を脱退し、日交グループ移籍を発表したわけですが、それについてはどのようなご感想をお持ちでしょうか。
前島 あれはあれでよかったと思っています。許容範囲ですよ。各事業者でそれぞれの所属するグループの水が合うとか合わないとかいうことはあるわけです。最終的に世のため、人のためになるということが大事で、自分が水が合うと思う場所で一所懸命やれば、それはそれで良いと思います。大和は大和でしっかりまとまって、ブレずに頑張ればそれで良い。
―大手四社間での移籍というのが注目されたところですが、今後、歯止めが必要とお考えでしょうか。

「歯止め」は考えない
前島 それは考えていません。逆にどこでやってもらっても良いと思っています。各事業者がそれぞれが「良い」と思うところで頑張れば良いと思う。できるだけ規約で縛るということはしない方が良い。よそへ行っても、また戻ってくるかもしれないし、それで良いんじゃないかな?
―思いのほか、鷹揚なんですね?
前島 鷹揚ですよ(笑)。鷹揚じゃないと、大きなグループとしてまとまらないということはあるでしょうね。「“大”和を以って尊しとなす」ですよ(笑)。
―最後になりますが、白タク・ライドシェア解禁、合法化問題への対応や都内無線グループの再編、東タク協の協会運営などについてご自由にご発言下さい。
前島 バランス感覚が大事ですね。特に協会運営については、協会そのものが業界全体をまとめていくわけですから、やはり「ギブ&テイク」ということで、周囲の事業者に情報も含めていろいろなものを提供し、そこからさまざまな意見等を吸収し、協会運営をしていただく。当然、そうなっていると思うんですが、さらにそういうことを意識していただけると有り難い。

「機会均等」の保証しっかり
 例えば、東京都の18年度予算ではタブレット導入助成金として1億円を新たに拠出するようですし、国交省では車庫の有効活用のための実証実験なども都内事業者3社が参加して実施中です。これも参加希望者の募集は3年前の話だといいますし、プライベートリムジンの実証実験なんか当社は参加していませんが、本来は「その他ハイヤー」があれば参加したかった。そういったことについても周知を徹底し、公明正大であってほしいと思います。
 いろいろな施策が今後も業界に取り入れられる見通しにあるわけですから、機会均等はしっかり保証してほしいということですね。めまぐるしく情勢が動く時代ですから、こちらが情報を見落とすこともありますしね。
 大和自動車交通は創業以来、真面目に継続して税金を支払っています。国民の健康で豊かな生活を実現するための当然の義務です。おかげさまで道路が整備されたり、公共施設が使いやすく綺麗になりました。もっと日本を良くしたい、そして世界に発展する夢のある企業にしたいと考えています。
―有り難うございました(2月2日、江東区の大和自動車交通本社で収録)。

No.713  2月19日   主な内容
■巻頭人物:川鍋 一朗氏(日本交通会長)
■気になる数字:27分の8
        〜全国27の特定地域のうち、8地域が特定地域計画の議決に至らず
■トピックス
:環境変化で求められるスピード感 〜大和自動車交通・前島忻治社長インタビュー
:モビリティサービスカンパニーへ 〜トヨタ自動車のコネクティッド戦略とは
:<シリーズ> 2018春闘―産別・労組はいま 〜自交総連東京地連
:<Shot> 振り込め詐欺防止のラッピング 〜第三コンドルタクシー
:5・5遠割「改める発想ない」
      〜関西中央G・薬師寺代表、「大口割引」解消への行動求める
:<Data> 東タク協 17年12月全社輸送実績 〜特区・武三に新運賃効果
:タクシー事業における適正な賃金の支払いとは 〜兵タ協第1回労務講座
:電車・バスと肩を並べる公共交通に
        〜新運賃の公示控えて―京都市個人・全体集会
:フルラッピングで入浴剤などPR 〜さくらタクシーGがドイツ系メーカーと連携
■東西往来
:和気藹々も今年は… / 労組が本気を出す前に?
■この人この言葉
:安藤 敏之氏 / 大和田 實氏 / 松岡 睦生氏 / 林 孝志氏
■シャッターチャンス
:働き方改革の行方に影響あり? / その営業スタイルが自動化加速
  「7割ルール」はないけれど… / まだまだうごめく白タク退治!
■内外交差点  地方におけるタクシー事業の限界と可能性  矢尾板 操氏M
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交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
アクションプランの着実な実施に期待
  インバウンド対策、働き方改革も要請
        全タク連正副会長会議で国交省

【 東京 】全タク連(川鍋一朗会長)は14日、千代田区の自動車会館で正副会長会議を開いた。国交省の奥田哲也・自動車局長、金指和彦・旅客課長らが出席し、意見交換を行ったほか、改正タクシー適正化新法に基づく特定地域指定期限の延長の取り扱いに関する指針案などのパブリックコメント募集について報告した。

〜自民党タク議連と意見交換「連絡密に」
 当日は会議開催に先立ち、自民党タクシー・ハイヤー議員連盟(会長=渡辺博道・衆院議員)の会合も開かれ、全タク連側から正副会長らが出席し、地方ブロック別副会長の選任など体制の整った議連側と初顔合わせを行った。地方ブロック単位で連携を密にしていくことなどを確認した。

〜川鍋会長が淡路島視察を報告
 冒頭のあいさつで川鍋会長は当日の自民党タク議連との意見交換が有意義なものだったと振り返ったほか、先般の兵庫県淡路島訪問に触れ、「地元事業者の方々とも意見交換した。地方には地方の、地元に合った施策が必要だと改めて感じた。今回にとどまらず必要があればできる限り全国の地域の皆さんと直接話したい。その上で、全タク連としての必要なアクションをとっていきたい」などと述べた。淡路島はウーバー社が自治体主導の実証実験を予定しており、川鍋氏も実情を直接把握することに努めたものとみられる。
 奥田局長ら国交省との意見交換では、同省側から全国における中国式白タク問題で運転者らの摘発、検挙状況などが報告されたほか、全タク連のインバウンド対策アクションプランの着実な実施への期待が示された。また、政府の規制改革推進会議の動向やUDタクシー補助については当初予算に加えて補正予算にも追加で盛り込まれたことなどもあわせて報告した。
 現在実施されている相乗りタクシーの実証実験については、マッチング成立件数が必ずしも十分でないとされ、成立の母数拡大への期待が寄せられた。日交系では相乗り専用アプリを別途ダウンロードする必要があることなども課題になっているようだ。このほか、国交省側から年度内の働き方改革アクションプラン策定が改めて要請された。
 報告事項では、特定地域指定期限延長の取り扱い指針案、IT機器を活用した点呼を可能とする運輸規則改正案、貸切バス・タクシー事業者による乗合許可取り扱い通達の一部改正案に関するパブリックコメント募集などについての説明があった。特定地域指定の延長取り扱い指針案に対しては出席者の中から、「指標が基準に合致したか否かだけではなく、立法の趣旨に沿った乗務員の労働条件改善が達成されたのか否かの検証が欠かせない」との異論もあったという。
〔2月17日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2018年2月17日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】アクションプランの着実な実施に期待/インバウンド対策、働き方改革も要請/全タク連正副会長会議で国交省
【 東京 】両地区とも実働率の低下大きく/東タク協・1月原計輸送実績
【 東京 】石神井公園乗り場の入構促進/街頭指導会議、各団体で別途協議へ
【 東京 】大和自交・第3四半期連結決算
【 東京 】関運局など、羽田で白タク啓発活動
【 東京 】コンビニと合同で強盗模擬訓練/東タク協武・三支部
【 横浜 】千葉交通圏の特定地域計画認可
【 東京 】都スタ協が高圧ガス保安研修会
【 札幌 】士別市で買い物支援の実証実験
【 横浜 】都市型ハイヤーの新規許可
【 横浜 】関運局、譲渡譲受など認可
 
2018年2月17日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 岡山 】赤字の路線バス31系統の廃止届/ドル箱路線への格安バス認可に抗議/岡山・両備バスG、規制緩和の弊害訴え
【 東京 】地域公共交通会議等で善後策/石井国交相がコメント
【 東京 】差し戻し審判決、乗務員側が全面敗訴/国際自動車・城南の割増賃金訴訟
【 東京 】「無人自動運転」など盛り込む/新高齢社会対策大綱を閣議決定
【 東京 】全ト協などが取り組み報告/生産性向上国民運動推進協
【 横浜 】三和交通、今度は「カメラタクシー」/乗務社員が指導とスポット案内
 
2018年2月16日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】海外アプリとの連携、率先の考えない/国産共通アプリと自社アプリを併用/大和自交・前島社長単独インタビュー
【 東京 】特区・武三に新運賃効果/東タク協・17年12月全社輸送実績
【 東京 】12月末から259人減/東タクセン・1月の法人運転者証交付
【 東京 】「規制のサンドボックス」/生産性向上特措法案など閣議決定
【 東京 】「大変有意義な一歩」と評価/三木谷・新経連代表理事がコメント
【 東京 】英語接遇検定、新たに15人合格/東タクセン、合計95人に
【 東京 】2月19日と3月26日/多摩地区でUD研修追加開催
【 東京 】東京無線のAIタクシー/15日から運行、1350両順次 
【 東京 】多摩地区は13カ月連続で減少/1月の運転者証等交付状況
【 東京 】「全国タク」でバレンタインタクシー/都内配車車両の一部で13・14日
【 横浜 】三和交通も「バレンタインタク」
【 横浜 】車停は法人4件、個人2件/関運局、1月の行政処分
 
2018年2月10日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 北京・東京 】SB、滴滴がタクシー配車で協業/京阪、福岡、東京等で年内にも実証実験/PF構築へ、合弁会社設立も視野
【 サンフランシスコ 】「日本のウーバー・ライバル会社に」/トヨタ75円出資で米メディア
【 サンフランシスコ 】ウーバーの技術盗用問題で和解
【 東京 】BF法改正案、閣議決定
【 東京 】大和自交の株価上昇/相乗りタク実験参加で注目
【 東京 】糖尿病対策でプロジェクト/日交・赤羽が製薬企業と連携
【 横浜 】3月13日にモニター座談会/神タ協横浜支部、労組幹部も参加
【 東京 】18年度事故防止対策要綱など/交通共済、2月理事会で決定へ
【 東京 】振り込め詐欺防止のラッピング/第三コンドルタクが出発式
【 横浜 】認定研修、35人が受講/かながわ観光タクドライバー
【 東京 】LPG、3〜5月も続落か
【 宇都宮 】海外PFとの連携、労組が反対を/自交東京・城委員長が呼びかけ
【 東京 】山形の道の駅でも開始へ/自動運転の実証実験
【 東京 】個タク会館にJPNタク/都スタ協が16日、展示・試乗会
【 横浜 】関運局、譲渡譲受6件認可
 
2018年2月9日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 名古屋・東京 】JapanTaxiに75億円出資/タク事業者向けサービスの共同開発も/トヨタ自動車、タク業界との協業強化
【 東京 】「DCM」軸にコネクティッド化推進へ/トヨタ幹部、タク懇での講演内容
【 東京 】来日するウーバーCEOの動向注視/東タク協・川鍋会長が結束訴え
【 パリ・東京・北京 】滴滴出行との協業発表/ルノー・日産・三菱連合
【 東京 】ウーバーと雇用について考える/市民会議、3月1日に公開シンポ
【 福岡 】免許返納・マイカー売却でタク定期券/北九州でJTB、中古車販売店
【 東京 】自家用自動車等の活用拡大を提案/国家戦略特WG聴取で常陸太田市
【 福岡 】第一交通産業・第3四半期連結決算
【 東京 】「出国税」の新設も/「外客来訪促進法」へ閣議決定
【 横浜 】ライドシェア、外国人対応など/神交協・神交運が労使セミナー
 
2018年2月7日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】アイシスG3社が日交FC入り、日交G、都外事業者と初のFC提携/神奈川県下でタク545両体制
【 サンフランシスコ 】グーグルvsウーバー審理開始/自動運転技術盗用訴訟
【 東京 】最良のIT機器で利便向上/東個協賀詞交歓会で秋田理事長
【 横浜 】接客コン本選出場の3氏選出/神個協会が準本選会
【 東京 】移動困難者の接遇テーマに/全個協関東、3月28日に本選会
【 横浜 】東タク協共同営業委が新年会 
【 東京 】東京駅乗り場の誘導業務再開へ/私鉄東ハイ労、傘下単組が持ち回り
【 東京 】UD研修未開催は4県に/全福協、講師養成講座を追加開催へ
【 東京 】全自交東京地連が正式加入/東京ハイタク労働団体、運動に厚み
【 東京 】福岡県の道の駅で17日から/自動運転サービスの実証実験
【 東京 】ライドシェア問題を検証/『週刊金曜日』が特集
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Faxpress 関西版

 5・5是正の実証実験、意見集約未だ
    大タ協理事会、横領事件賠償問題も持ち越し

【 大阪 】大タ協(三野文男会長)は16日、定例理事会を開催、冒頭あいさつで三野会長は、1月理事会で実施を決めた「5・5遠割」是正の実証実験について、「現在、実施中のアンケート結果を吟味した上で、今後の対応を考えていきたい」とした。この日も横領事件の賠償責任などを審議、薬師寺薫・最高顧問と執行部、顧問弁護士との間で質疑が行われたが、既報通り時間制約があり、採決は3月理事会(16日)に持ち越された。3月は新年度事業計画、同予算案の策定もあり、決着するか否かは不透明な状況だ。この日のやり取りで薬師寺氏は、顧問弁護士との契約に関しても疑義を呈した。
 昨年12月から3回連続で審議時間が制約されることになり、「時間稼ぎ」の指摘を意識してか、報告事項に先立って審議に入ったが、求めのなかった顧問弁護士の薮内俊輔氏を臨席させるなど、冒頭からぎくしゃくした空気が漂った。
 薬師寺氏は、薮内氏の派遣元である北浜法律事務所との顧問契約は、旧法人時代のものであり、一般社団法人移行後は契約していないとし、「顧問契約もしていないのに、顧問料を払ってきたのか」と指摘。足立堅治・専務理事は「自動契約」とし、薮内氏も一般社団への移行は「名称が変わっただけで、中身は同じ」との認識を示した。
 責任問題に関する三野会長の発言に一貫性がないとする薬師寺氏が、「会長は昨年まで横領事件については『責任がある』という発言をしている。ところが今年になって『責任はない』と発言された。これ以上の矛盾した発言はない」と指摘したのに対し、三野会長は「飛躍がある。昨年までは責任があると言ったが、弁済義務も含まれているとは言っていない」と反論し、「責任がないとは言っていない。道義的責任はあるとの自覚のもとに金員の支払いを約束している」と答えた。
 薬師寺氏は「私が言っているのは道義的責任といったものではない。直接的な責任。執行の最高責任者なのだから」と指摘。三野会長は、調査報告書に基づき会長・副会長には善管注意義務違反はなく、損害賠償責任は負わないが道義的責任はあるとの責任論と、弁済額の決定に際して執行部は排除されないとの考えを述べた。
 前回中途で終わった各副会長とのやり取りでは、実際の責任は事務方にあり「会長に責任はあるが、弁済の責任はない。副会長として調査報告書は妥当と採決した。ここは裁判所ではなく、犯人捜しをする場ではない。犯人は塀の向こうにいる」との認識を示した齋藤憲司副会長に対し、薬師寺氏は「法的な話の前に定款ベースの話を問うている。執行者の責任には、当然お金のこと(弁済)も入っている。『責任はあるが、弁済責任はない』などと言っていると誰にも責任はなくなる。そんな組織だったらいらないし、会費を納める気にならない」と指摘した。
 坂本栄二・副会長は、「会長・副会長とも、監督管理責任からくる道義的なものは免れない。責任はある」、古知愛一郎副会長は「総論として(協会財政は横領によって)沈没はしていないが、座礁はしたわけで、船長である最高責任者の責任は全面的にある。経営者の団体なので、全責任を取って死んで詫びよというようなことは皆考えていないと思う。全会員の信頼の原則に基づいて理事会の中でどの程度の範囲内か、全責任はわれわれ執行部にある」、照屋勝晴副会長は「責任についてはあると思っているが、理事の皆さんの理解を得ながらできるだけ早い時間に解決を見たい。かみ合わない議論をエンドレスにやるべきでない。具体的に進めるべき」と、それぞれ見解を述べた。
 これらの意見に薬師寺氏は、「(問題発覚から)もう2年が来る。早く解決できないのは私が質問するからとの声もあるようだが、昨年は『責任がある』と言っていたのが今年は『ない』と言ったりする執行部の責任だ」と反論。次回理事会までの早い段階で三野会長の回答を文書で提出することを求め、それに対する自身の考えも文書と理事会発言で示すとし、やり取りを終えた。
〔2月17日号関西版掲載〕 <Topへもどる>

2018年2月17日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】5・5是正の実証実験、意見集約未だ/大タ協理事会、横領事件賠償問題も持ち越し
【 大阪 】任期1年残して後任協議?/近自無協大阪支部・理事会 
【 東京 】差し戻し審判決、乗務員側が全面敗訴/国際自動車・城南の割増賃金訴訟
【 神戸 】「歩合内に割増賃金」明記を/青田・兵タ協労務委員長
【 京都 】ネット求人の説明会/京タ協・青年部会が拡大部会
【 神戸 】ランドオペレーター登録へ/兵協、観光商品販売で
【 神戸 】3月中旬にも開催へ/北神地区タクシー協
奈良・京都 】阪神高速「大阪都心流入割引」で/ETC割引、また不具合
【 大阪 】「雇用と権利をどう守るか」/18春闘へ自交大阪・福井委員長
【 神戸 】21日に全但バス訪問/兵協「マネジメントカレッジ」
【 和歌山 】インバウンド「おもてなし」講座/和タ協、初級英会話など
【 神戸 】譲渡譲受の9氏に認可証
【 神戸 】3月の運行管理者試験へ/兵タ協事前講習会に29人
【 大阪 】タクシー関係は13氏/自動車関係功労者・近運局長表彰
【 京都 】喫煙、ハラスメント条項追加/「5・5G」2社が運送約款変更
【 奈良 】本社移転で4月から新体制/奈良近鉄タク、3月から順次
【 神戸 】地域連携サポートプラン/近運局、福崎町に提案書交付
【 京都 】京都マラソンに車両協力/ヤサカタクGが今年も
【 大阪 】泉州交通圏で新規申請5両
【 大阪 】中紀河南タク、営業区域拡大
【 大阪 】日本皇包車、ハイヤー3両増車
【 大阪 】扇交通の合併認可
【 大阪 】近運局、法人1社を車停
 
2018年2月17日号−2 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「乗務員アプリ」の運用検討/関協理事会、スマホ所有状況など調査
【 神戸 】西神交通など申請/神戸市域の事業者計画
【 神戸 】和光Gが預かり休車申請 
【 神戸 】キクヤ交通Gは減車完遂
【 津 】市内全域で乗合タクシー/三重県亀山市が運行へ
 
2018年2月16日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】5・5遠割「改める発想ない」/関中G・薬師寺代表、労働団体幹部と懇談〜「大口割引」解消への行動求める
【 大阪 】大タ協、2月理事会も時間制限?
【 大阪 】優良事業者・運転者評価制度へ/活性化WGが「評価委」設置決める
【 京都 】京都の中国式白タク排除へ/約50人で啓発活動
【 奈良 】奈良公園でも啓発活動/支局、奈タ協など16日に
【 大阪 】4月18日の本格運用へ課題も/整備後の大阪空港乗り場
【 大津 】滋タ協、UD研修に55人
【 神戸 】新神戸乗り場で「クリーン作戦」/兵サセン、1カ月連続の街頭指導
【 神戸 】運転者証、交付総数の減少続く
【 京都 】キャビック、企業内保育所オープン
【 大阪 】外資系入浴剤メーカーと連携/さくらGがフルラッピング
【 大阪 】「組合が本気出せば」/未払い賃金訴訟巡って
【 大阪 】個タク更新研修会、136人受講
【 大阪 】ワン協代表理事に町野革氏
【 大阪 】都島自動車労組、新委員長に林氏  
【 神戸 】扇弘グループ4社が申請/神戸市域の事業者計画
【 大阪 】支援学校の餅つき大会協力/茨木高槻・薬師寺代表に礼状
 
2018年2月10日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】実証実験の対象は「乗務員」/「5・5是正」で松竹タク・牛島社長
【 神戸 】全タク連・川鍋会長が兵庫入り/兵タ協・吉川会長と会談
【 神戸 】登録ドライバーの公募開始/養父市の新自家用有償運送
【 大阪 】不祥事問題は集中審議で決着を/関・大タ協最高顧問
【 北京・東京 】大阪、京都などで実証実験/SB、滴滴「タク配車」で協業発表
【 大阪・京都 】中小は「実感伴わず」?
【 神戸 】「手数料15%」言ってない?/「ウーバータクシー」めぐり県民局
【 神戸 】本選出場の12人公表/兵タ協接客コンテスト 
【 神戸 】コミュニティータク試験運行へ/神戸市北区「北五葉地区」で
【 京都 】京都市内の中国式白タク排除へ/京運支局など、13日に街頭啓発
【 京都 】配車アプリに前向き姿勢/京都市個人・田中理事長
【 大阪 】マスター参加率92.6%/全個協近畿、全国平均並みに
【 大阪 】近運局、事業者計画認可
【 大阪 】大運支局、1月の苦情35件/事業者計画は合意全社が提出終える
【 大阪 】空港6社会が新年会
【 神戸 】神戸市役所で民進市議団と懇談/全自交&私鉄ハイタク
【 大阪 】吉谷委員長ら3役を信任/大阪トンボ門真労組
【 大阪 】国際興業大阪、摂津営業所移設
【 京都 】松和商事、役員変更届
【 大阪 】藤商9両→赤とんぼ交通、認可
【 大阪 】ヨンノ11両→サンキュータク、認可
【 大阪 】近運局、法人1社車停
※大運支局監査情報
 
2018年2月9日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 神戸 】時間外労働の割増など、対応急務/兵タ協、労務講座で賃金制度の見直し促す
【 京都 】生活サービス含む貨客混載実験/加茂タクが協力、南山城村で
【 大阪 】事前アンケートの回答促す
【 京都 】第4期認定へ語学研修終了/FFタク、3月1日から新加入
【 大阪 】不法駐停車以外は減少傾向に/タクセン、北新地街頭指導結果
【 大阪 】「きちっと回答してもらう」/大タ協2月理事会へ薬師寺氏
【 大阪 】近運局、個タク譲渡譲受38件認可 
【 大阪 】「ふるさと異動制度」期待が形に/全個協近畿支部幹事会で和田氏
【 神戸 】明和タク等のミニバン/神戸新聞がトレンド紹介
【 神戸 】神戸相互がJPNタク導入/まず1両、4月運行開始
【 大阪 】「全国タクシー」本格運用/さくらタクGが9日から
【 福岡 】免許返納・マイカー売却でタク定期券/北九州でJTB、中古車販売店
【 大阪 】大タ協女性部会、片山議員と懇談
【 神戸 】山陽・白浜の宮駅ロータリー/3月オープンで乗り場協議会設立へ
【 京都 】今年も「ラブ・クローバー号」/ヤサカGがバレンタインデー企画
【 大阪 】関空の白タク行為で猶予刑/大阪地裁、主犯格に判決
【 大阪 】大阪府下に死亡事故多発警報
 
2018年2月7日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「規制のサンドボックス」に危機感/「絶対阻止」近畿ハイタク協・三野会長
【 大阪 】活性化WG、15日に今年初会合/大阪地域協、「優良」の評価基準など課題 
【 大阪 】堺協、四天王寺両支部合併へ/全大個協組、347人の勢力に
【 神戸 】総営収向上の取り組みを/兵タ協労使懇で労働側
【 神戸 】登録運転者講習、2種免保有者も/養父市の新自家用有償運送
【 大阪 】新東宝タク労組、新委員長に池野氏
【 神戸 】本選出場の12人選出/兵タ協・接客コンテスト実行委
【 大阪 】交通労連関西地総が春闘研修会 
【 大阪 】急増する外国人観光客に期待/インバウンド対応で講演
【 大阪 】大個連が新年祝賀会 
【 神戸 】「特別監査」の一部報道否定/大成タクG「事実無根」と憤り 
【 東京 】ライドシェア問題を検証/『週刊金曜日』が特集
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