ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2018年3月5日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

タクシー業界との「共生」は可能か?
  日産&DeNA「イージーライド」公道実証実験へ
 〜百花繚乱 モビリティサービスの担い手たち

 日産自動車(西川廣人社長、神奈川県横浜市西区)とDeNA(守安功社長、東京都渋谷区)はさる2月23日、横浜市西区の日産自動車グローバル本社・ギャラリーで両社共同による無人運転電気自動車(EV)を活用した新交通システム「Easy Ride(イージーライド)」の実証実験開始を伝える記者発表会を開いた(本紙『ファックスプレス関東版』」2月24日号既報)。シェアリングエコノミーの進展に伴い「自動車を作って、新車を売る」というビジネスモデルに暗雲漂う中、完成車メーカーが自動車製造・販売業から総合モビリティサービス事業へと業態の転換を図るのは当然のこと。翻ってわたしたちのタクシー業界は、旅客自動車運送事業というビジネスモデルへの挑戦をどのように受け止め、どのように変化しようとしているのか、あるいは変化を拒否しようとしているのか。両社の記者発表会を通じて感じたことを整理してみる。

 2月の記者発表会では自動車を取り巻く環境について、別掲(略)のように説明されている。世界共通の課題として環境負荷の低減、交通事故の防止、都市部における渋滞の解消などがあげられ、日本固有の社会的課題には地方の過疎化、高齢社会、労働力不足などがあげられている。国内の社会トレンドとしてはIoTやシェアリング、インバウンドの増加を潮流としてあげた。日産、DeNAが掲げるイージーライドのコンセプトはこれらの社会的課題の解決に貢献するとともに、お客さまのニーズも満たす―としている。
 これらの説明はいま起きつつある社会の状態の一面を切り取っており、間違っていないが文字通り、一面しか表現できてもいない。
 交通安全対策としての自動運転化はヒューマンエラーを究極的にはゼロとするものであり、公道上を走行する車両がすべて完全自動運転になれば、理論上は交通事故ゼロになり、それによる死傷者もゼロになる。少なくとも桁違いに減少し、限りなくゼロに近づくものであり、この流れ自体は絶対的『善』であり、中長期的にみて地上から『運転手』という職業が消滅することになったとしても否定する余地がない。ましてプライベートで道楽として運転する楽しみが奪われたとしても文句を言える筋合いではないだろう。

「所有」から「シェアリング」へ
 一方、記者発表会でも触れられていたように社会のトレンドとして「所有からシェアリングへ」という抗い難い大きな流れがあり、自動運転化の進展はこのトレンドを助長する傾向にある。完成車メーカーは「新車を作って売る」という従来のビジネスモデルを自ら壊しかねないこの流れそのものに背を向けることができず、むしろ技術やビジネスモデルの分野でイニシアチブを取らんとして奮戦している。
 米国をはじめとするIT企業からの技術的な挑戦を受けている上、ウーバーや滴滴出行(ディディ・チューシン)などに代表されるライドシェアプラットフォームなどが提案する新たなモビリティのビジネスモデル作りでの挑戦も受けているからである。自らの首を絞める行為にも見えるが、それをしなければ大きな流れの蚊帳の外に置かれることは避けられない以上、それもやむを得ないことだろう。

EV化というもう一つの潮流
 自動車メーカーの打ち出しとして日産が持つ特徴の一つにEV化がある。イージーライドでも「無人自動運転EV」が目玉の一つにあげられており、日本のメーカーとしてはこの分野の最先端にいることは間違いない。いまインフラも整った化石燃料をできるだけ長く使うというハイブリッド化が産業政策的にはもっとも合理的に見え、トヨタ自動車などはそれを選択し、21世紀初頭にはプリウスに代表される傑作車種の成功で時代を築いたものの、各国の政治潮流のうねりの中で結果としてEV化では遅れを取ったと言わざるを得ない。同社にはFCV(水素燃料電池車)というタマもあるが、燃料供給インフラという観点で、普及はEVよりも難しそうだ。
 EV化の潮流がフランス政府の化石燃料禁止方針決定などに端を発することやルノー・日産・三菱自動車の3社連合を形成し、そのトップにフランス育ちのカルロス・ゴーン氏をいただき、もはや外資系といっても差し支えない企業文化と政治性を併せ持つ日産系3社連合がEV化では優位な立場にあるように見える。自動車の動力源の電化が世界の潮流となりつつあるいま、日産・DeNA連合が完全自動運転と多機能配車アプリの組み合わせに当たってEVをベースとするのは自然の流れとも言えるだろう。

新たな移動ニーズを提案
 今回両社が実施する実証実験の詳細はすでに本紙でも報じた通りなので詳しくは省くが、簡単に言えば限定されたコースで乗客(モニター)をアプリの注文を介して拾い、目的地まで届ける。加えて、アプリの多彩な機能を活用して乗客に行きたいところがなければどこか楽しそうな行先を提案することもできるというもの(ただし、公道上での実験であるため、自動運転を前提にするものの、安全確保のため運転席にはドライバーが同乗するし、遠隔管制も実施される)。そのために周回コース周辺の拠点やイベント情報を網羅するとともに、周辺店舗の協力も得て割引クーポンなども提供する。新たな移動ニーズを提案し、需要を掘り起こすという点が目新しいと言える。
 東京での初乗り距離短縮運賃が低価格性を打ち出し、地下鉄や乗合バスの乗客をタクシーに誘導しようとするのに対し、本実験では新たな行き先を提案し、競合から客を奪うのではなく、純然たる新規需要の喚起をも目指すという機能が付加されている。もちろん、将来にわたって完全自動運転化が全面的に普及すれば車両代が高いとしても、人件費は全面的に浮くから運賃そのものも低価格化を指向することは記者発表会でもそれとなく触れられている。
 このように近未来における新たなモビリティとしての可能性を感じさせる意欲的な取り組みであるだけでなく、発表会で特にDeNA側から既存タクシー事業者への配慮が強く感じられた。
 同社の守安社長からは事前の協力に対する神奈川県タクシー協会・横浜支部への謝意が表明されていたし、中島宏・オートモーティブ事業本部長も「自動運転サービスが既存交通事業者と敵対関係にあると言われているが、それは完全な間違いだ」と強調する旨発言している。

日産車とのパッケージという問題
 タクシー業界に対するこのような配慮は歓迎すべきことながら、なぜ安心して良いのか、懸念が完全に払拭されたわけではない。というのも、今回のプロジェクトも「イージーライド」という新交通システムも日産とDeNAによるパッケージングの産物であり、タクシー業界では近年、専用車としてのシェアは大幅にトヨタ自動車側に傾いているからだ。
 イージーライドの商業化、実用化にめどがついてもそれを普及させるためには、タクシー業界内でトヨタに奪われたシェアをまず日産が奪回する必要があるが、それは本当に可能なことなのかということでもある。そのトヨタも国内では全タク連と協業の覚書を締結しているし、日本交通系のJapanTaxiに巨額の投資をしているものの、国外に目を転じればウーバー社と提携している。トヨタの方が日産より信用できるというつもりはないが、成功を収めた暁にタクシー業界と共生しながらイージーライドを生かしていくためには、日産としては、タクシー業界でのいま以上の大きなシェアを回復する必要があるはずだ。

「パートナー」を見極める
 タクシーのビジネスモデルそのものへの挑戦を海外のライドシェアプラットフォームから受けるに及び、業界は否応なく新サービスの開発に取り組まざるを得なくなっている。技術力、資本力の点でタクシー事業者が単独で、あるいは無線グループ単位でも独力でこれに取り組み、外部の圧力と闘うことは日々難しくなってきている。今回の記者発表会でも日産自動車自身が「専門性の高いパートナーと組むことは当然だ」と語っている。
 そのパートナーがどのような思惑を持ち、タクシー事業者の真の友であり得るかを見極めることはなかなか難しい。しかし、それはやり遂げなければならないことでもあるだろう。(了)

No.715  3月15日   主な内容
■巻頭人物:伊藤 宏氏(神奈川県タクシー協会会長)
■気になる数字:302市町村
        〜ガソリンスタンドが3カ所以内しかない全国の「SS過疎地」
■トピックス
:タクシー業界との「共生」は可能か? 日産&DeNA「イージーライド」
        〜百科繚乱 モビリティサービスの担い手たち
:歩合給制にいて割増賃金はどう位置づけられるべきか
        〜国際自動車未払い賃金請求訴訟、東京高裁差し戻し審判決を読む
:<シリーズ> 2018春闘―産別・労組はいま 〜東京ハイタク中立労組協議会
:嗚呼!大タ協 「5・5是正」の実証実験断念 〜理事会決議から40日足らず…
:利用者・事業者・乗務員の「三方良し」
        〜兵協観光商品第2弾「神戸ビーフと灘五郷酒蔵めぐり」
:三野会長から新たな文書提出なく 〜大タ協横領事件の責任弁財問題、決着は?
:曜日制限の日曜偏重など、今後の運用に注目
        〜神戸市域の事業者計画、84社が申請
:安心・安全・快適を運ぶ輸送のプロであれ!
        〜滋タ協17年度功労者・優良運転者表彰
:ブランド力向上で個タク再興の道を 〜大阪運輸支局 認可書授与式
■東西往来
:迅速的確な消火活動を称賛 / 業界の評価高める日々の研鑽
■この人この言葉
:松本 良一氏 / 圓山 博嗣氏 / 松田 有司氏 / 吉本 道明氏
■シャッターチャンス
:法案の行方は不確定要素満載も / 現実は1日1件もないとは言え
:それを労組に言わせるのでなく / そう言えば、あの頃タクシーは
■内外交差点  タクシー乗務員の生きがいづくり  田中 敬子氏E
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交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
実証実験協力は「監視の意味込め」
   タクシーの脅威にならぬよう
  全タク連総務委、「イージーライド」巡り神タ協・伊藤会長

【東京 】全タク連は1日、千代田区の自動車会館で総務委員会(伊藤宏委員長)を開き、国交省による講演を聴いた。伊藤委員長はあいさつの中で日産自動車とDeNAによる無人運転電気自動車による新交通サービス「イージーライド」の実証実験開始に触れ、神タ協として前のめりに協力しているわけではなく、タクシーへの脅威とならないよう監視の意味を込めて協力しているものだとの認識を示した。講演終了後には川鍋一朗会長も駆けつけ、米国系ライドシェアプラットフォームと正規タクシーの連携に改めて慎重な姿勢を示したほか、イージーライドに自らも体験試乗したことを明かした上で、実用化が10年後だとしても10年は早いと指摘し、タクシー事業者として価値をどこで発揮していくかは考えておくべきだと強調した。
 伊藤委員長は冒頭のあいさつで海外ライドシェアプラットフォームが白タク解禁から正規タクシー配車に舵を切ったことに言及しつつ、本年もライドシェア対策には万全を期していかなければならないと強調。都内一部事業者を除いて人手不足も深刻だとして、対策を練る必要があるとした。
 自身の地元に当たる神奈川県下で日産、DeNAによるイージーライドの実証実験が始まることにも触れた伊藤氏は「神タ協として積極的に情報を開示して協力しているわけではなく、タクシーのビジネスモデルにとって脅威とならないよう監視の意味も込めて協力しているものだ。今回の実験については周回コースをめぐるものでタクシーよりも乗合バスに近いものと見てほしい」と述べ、理解を求めた。
 また、将来の完全自動運転の商業化、実用化について伊藤氏は「日産からは技術的にはそれほど難しくないが、想定されるリスク、責任の所在など法的環境整備も含めて考えると容易ではないと聞いている。無人車両によってタクシーの市場が脅かされることは近々にはないと承知している。利用者の皆さまに対する誠心誠意のサービス提供によって業界の発展がある」と強調した。
 国交省担当官による講演後には川鍋会長が駆けつけあいさつした。川鍋氏は富田昌孝前会長からの指名を受けての会長職交替を海外ライドシェアプラットフォームからのタクシーのビジネスモデルそのものへの挑戦という文脈の中に位置づけるとともに、「いま、タクシー業界は業態自体の転換期にある。われわれの息の根を止めようとする者とは闘わなければならない」と述べるとともに、石垣島での中国系白タクや大都市部での都市型ハイヤーでの新規参入などの例をあげて危機感を示した。

〜川鍋会長「米系アプリ」との連携に慎
 海外ライドシェアプラットフォームと正規タクシーとの連携について川鍋氏は、ウーバー社の名指しを避けつつも特に米国系アプリとの連携には慎重な姿勢を示し、「米国のアプリは法律のグレーゾーンをついて成長を続けてきた経緯がある。中国系ともども、莫大な資金力を背景にタクシー乗務員の10倍の年棒を取る若いエンジニアを集め、アプリを制作している。米国ではタクシーの質が低かったし、中国では実車率80%を超えなければタクシーの増車ができないなどの特殊な事情、特殊な環境にライドシェアという新しいビジネスがピタリとはまったということ。世界は米中両国だけではなく、欧州各国や韓国などではしっかり規制している。日本では健康診断を1人受診していなかっただけで車両停止処分を科そうかというほどタクシー規制強化に向かっており、その質は高い」と強調。
 米国系アプリのCEОと安倍晋三首相の会談にも触れて、「昨日まで白タク解禁、法改正を要求していた会社のトップが今年からは正規タクシーと組みたいと言い出した。正直なところどこまで信用できるか。首相と会談はされたが、ここから先は民・民の話だ。手数料も高く米国では25%が標準。クレジットカードのような数%では先方もペイしない。米国ではライドシェアドライバーはほぼアルバイト的な就業だからそれでもやる人がいる。基本的にこうした格好でライドシェアと折り合うことはできないとわたしは思っている」と述べた。
 さらに川鍋氏は自身が創業者から3代目であることに触れ、「皆さん同様、4代目、5代目に繋いでいくためには、ライドシェアプラットフォームに絶対にひっくり返されないようにしなければならない」と呼びかけた。

〜「長く味方であり続ける者」と
 タクシー事業者と利用者の間に第三者が入ると不安定要素が増える。30〜40年単位で先を見通すことはできない。われわれは長くタクシーの味方であり続けるものと組まなければならない」と強調した。
 自動運転化問題にも言及した川鍋氏は、日産、DeNAのイージーライドにも試乗したことを明かした上で、実用化、商業化にはあと10年はかかるのではないかとの見通しを示したものの、ここまで技術レベルを煮詰めた両社の努力を高く評価。一方で「このまま進化し続ければタクシーは不要になるのではないか」とのタクシー事業者の懸念にも触れて、「かつてDeNAには、『実用化されてもタクシー事業者には整備と洗車がある』と言われてきたが、わたしたちはタクシー事業者だ。われわれの価値をどこで発揮するかを考えるべきだろう。10年といっても時間の経つのは早い」と述べ、楽観を戒めた。
 最後に川鍋氏は、「タクシー対タクシー以外―という選択を迫られているのが現在の潮流で、世界レベルではタクシーが少々劣勢だが、日本国内ではタクシー側が優勢に闘いを進めてきた。これはわれわれの過去の蓄積によるもので、気力・体力が続く限りこの闘いを続けていく」と述べ、傘下都道府県協会会員事業者の協力を改めて要請した。

〔3月3日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2018年3月3日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】実証実験協力は「監視の意味込め」/タクシーの脅威にならぬよう/全タク連総務委、「イージーライド」巡り神タ協・伊藤会長
【 東京 】「1.5種免許」の議論継続/規制改革推進会議・大田議長
【 東京 】改正適正化新法は違憲の疑い/特定地域の延長指針で新経連意見
【 東京 】「睡眠不足」での乗務禁止/国交省、運輸規則等改正へ
【 東京 】ソフトバンクの動きを注視/市民会議シンポで提起
【 横浜 】前月から41人減/京浜地区の運転者証交付状況
【 東京 】初の「メーキャップレッスン」/東京無線、女性乗務員15人参加
 
2018年3月3日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】平均年収333万2900円/やや改善も、全産業平均との格差は拡大/2017年賃金統計、「平均超え」は上位7都府県のみ
【 東京 】自家用有償等で特区提案/大津市がWGに企画書
【 東京 】自動運転技術開発で新会社/トヨタがデンソー等と設立へ
【 東京 】日個連都営協、理事数削減へ手順
【 東京 】改正民法施行で規約改正へ/日個連交通共済、組合員保護
【 東京 】JPNタクの「急制動時対応」共有を/太田・東タク協広報委員長が提唱
【 東京 】警察署が高齢ドライバーコンテスト/大田区内のタクシー事業者が参加
【 横浜 】貸切バス2社の事業許可取消
【 横浜 】関運局、譲渡譲受2件認可
※タクシー運転者の賃金・労働時間(2017年)
 
2018年3月2日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「2種免許必須」の姿勢を堅持/事前予約限定でも自家用車と違い/国交省、規制改革推進会議に回答
【 東京 】多摩・国立営業所も日交FCに/飛鳥交通G、北多摩交通圏で初 
【 東京 】「410円タクシー」が銅賞受賞/主婦等が選ぶ「助かりました大賞」
【 東京 】今国会での議論に期待/働き方改革で石井国交相
【 東京 】過労死防止できぬ働き方改革/交運共闘・城議長、法案に反対
【 横浜 】UDタク導入事業者連絡協/神タ協横浜支部が26日開催 
【 東京 】自動運転の実証実験/岡山の道の駅でも10日から
【 東京 】本選出場の7人を選出/都個協、接客マナーコンテスト
【 東京 】LPガスの充てん・配送で3社提携/タクシー向けスタンドは対象外
【 東京 】初のプロドライバー研修会/JWMTO、福祉・介護事業を解説
【 横浜 】旭交通(千葉)を事業停止25日/関運局、累積違反点数73点
 
2018年2月28日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】JapanTaxiに10億5000万円/PF強化に期待、二度目の投資/トヨタなど出資の未来創設ファンド
【 東京 】「脳MRI」などの受診促進/国交省、脳血管疾患対策でGL
【 東京 】事故多発者の免責額引き上げ/日個連交通共済が規程改定
【 横浜 】神タ協、白タク排除の啓発に本腰/箱根などに出没、チラシなど配布へ
【 新潟 】申請から約8カ月、認可未だ/新潟交通圏の特定地域計画
【 東京 】乗務員幼児など12人を保育/関東自交、保育所の開園式
【 東京 】集交スタイル堅持で早期妥結を/18春闘へ、中労協・松浦議長
【 ベルリン 】米社買収、ライドシェア事業参入/独・ロバートボッシュ社
【 東京 】「テスラタクシー」試乗会/ハイタク事業者向け、受付中
 
2018年2月24日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】20年代早期に実用化目指す/タクシーなどとの「共生」アピール/日産&DeNA、無人EV「イージーライド」
【 東京 】「モビリティの革新」など踏まえ/経産省が次世代燃料のインフラ研究会
【 東京 】NPOの有償運送など容易に/地域公共交通会議の運用見直し
【 東京 】矢崎G4社「健康経営優良法人」認定
【 横浜 】専門委員長、会長指名に/神タ協、委員会規程改正
【 東京 】ハイタク部会は「白タク」で提起/東京交運が春闘決起集会
【 東京 】関東自交が保育所の開園式/「ベビーランドひよこ」26日に
【 東京 】東京無線が「メーキャップ講座」/女性乗務員向けに開催へ
【 横浜 】関運局、譲渡譲受5件認可
 
2018年2月24日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】都市型ハイヤー、タクシーでも?/本格運用時のプライベートリムジン/関運局「実証実験順調、苦情なし」
【 東京 】相乗りアプリに「申込み速報」/JapanTaxiが機能追加
【 東京 】「運転者」の範囲明確に/勤務時間等の運輸規則解釈など
【 東京 】COOに和田知弘氏/JapanTaxi
【 東京 】2両同時乗車の運用開始/東京駅八重洲口乗り場
【 横浜 】22年度には3分の1がUDに/神タ協横浜支部、導入意向調査で
【 東京 】都市型ハイヤーの参入ラッシュ
【 横浜 】グリーン経営認証のメリット/エコモ財団がリーダー研修会 
 
2018年2月23日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京・名古屋 】ウーバーCEO、安倍首相と会談/タクシー業界との協調方針伝える/トヨタ自動車も訪問、トップ会談
【 東京 】石井国交相は慎重姿勢堅持/ライドシェア解禁の可否問われ
【 東京 】「白タク合法化反対」の大集会/ハイタク労働8団体が5月23日
【 東京 】東個協、基幹サーバーシステム代替へ
【 横浜 】車内会話ない「黒子のタクシー」/三和交通が新サービス
【 横浜 】実働率低下、日車営収全地区で増/関運局管内・1月原計輸送実績
【 札幌 】車内のコミュニケーション支援/函館タクシーが特許取得
【 東京 】「登録不要」の自家用有償運送/国交省、謝礼等の取扱い規定へ

【 東京 】WeWorkのGMに/高橋・前ウーバーJ社長

【 東京 】後席ベルトの着用促進を/東タク協 根本環境・車両資材委員長
【 横浜 】神タ協チームも参加して/全神奈川ハイタク労連ボウリング大会
 
2018年2月21日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】AI配車サービスでソニーと新会社/アプリ含むプラットフォーム構築へ/都内6G「タッくん」の受け皿に?
【 福岡 】ウーバーとの協業「検討」/第一交通産業、正規タクシー配車で
【 東京 】「1.5種免許」等拒否の根拠示せ/規制改革推進会議が国交省に回答要求
【 東京 】石神井公園も追加/3月の街頭指導計画
【 東京 】過労防止等違反の処分強化/国交省が通達改正へ
【 東京 】今年度修了者285人に/東タク協三多摩支部UD研修
【 横浜 】横浜市への増額要請を継続/UD導入助成で神タ協支部
【 東京 】経産省「健康経営優良法人」/国際自動車が認定受ける
【 東京 】日交・赤羽に「スポーティライフ大賞」
【 東京 】3.8総決起集会に2700人/白タク阻止など、交運労協が動員へ
【 東京 】賃金・労働条件の底上げを/関東交運労協が春闘決起集会
【 訃報 】大木政氏(山梨県協会会長)78歳 
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速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関西版

 中国系都市型ハイヤー、大阪に関心
    ハードル高く、泉州でタクシー参入も

【 大阪 】東京業界で許認可ラッシュの観のある「都市型ハイヤー」が、近畿地区でも目立ち始めてきた。近畿運輸局旅客第二課のまとめによると、今年1月末日現在、車両登録があるのは大阪7社、京都8社、兵庫1社。京都、兵庫は既存のタクシー事業者に対する認可だが、大阪は7社のうち4社(叶商事、ジュピターリムジン、日本皇包車、友愛観光バス)が新規の都市型ハイヤー事業者だ。

〜二課に相談「毎月10件ほど」
 本紙の取材に二課は、「支局への問い合わせまでは確認していないが、電話も含め、本局には毎月10件ほどの相談が寄せられており、そのうち半分程度が実際に話を聞きにやってくる」と説明。相談内容は「大阪での開業」がほとんどで、関心は大阪に集中しているようだ。「関西国際空港を拠点に近畿圏内を回りたい」と訴えるものの、事業区域や乗務員の確保、最低基準車両数(10両)など参入要件のハードルが高く、「相談件数ほどには新規開業には結び付いていない現状」だという。ただ、開業後、着実に車両数を拡大しているケースもある。
 相談者の大半は、中国など東南アジア系の人物で、昨今の日本国内における違法な中国式白タク排除に向けた機運の高まりと無縁ではないのは明らか。LCCや観光ビザの発給要件緩和などによって増え続ける中国人観光客などを「みすみす逃す手はない」と、合法的な手段を模索しているのは間違いないだろう。
 二課関係者が言うように参入要件のハードルは高いが、資金力から、タクシー会社の買収も視野に入れる向きもあるようだ。一方、大阪市域での都市型ハイヤー事業の立ち上げを諦め、規制のかからない泉州交通圏で新規のタクシー会社を立ち上げ、関空から大阪市内のホテルへの輸送などを企図する動きも垣間見える。
 特定地域計画に従い、大阪市域の既存のタクシー事業者が減休車を進めようとする中で、新たな増車ラッシュの呼び水となりそうな「都市型ハイヤー」。さらには準特定地域指定が解除され、自由に新規参や増車ができる泉州交通圏に新たな火種が持ち込まれそうな気配に、タクシー業界関係者も安閑としていられない状況と言えそうだ。
 今年1月末現在、大阪、京都、兵庫で「都市型ハイヤー」の車両登録をしている事業者は次の各社。大阪の新規「ウイズユー」、兵庫の既存「ポート」については、都市型ハイヤーの運賃認可を得ているものの、車両登録が本局で確認できておらず、カウントしていない。▽大阪=(既存)大阪エムケイ、珊瑚交通、ナショナルタクシー。(新規)叶商事、ジュピターリムジン、日本皇包車、友愛観光バス▽京都=(既存)エムケイ、日本交通、興進タクシー、比叡タクシー、高速タクシー、エコロ21、帝産京都自動車、プリンセスライン▽兵庫=▽神戸エムケイ。
〔3月3日号関西版掲載〕 <Topへもどる>

2018年3月3日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】中国系都市型ハイヤー、大阪に関心/ハードル高く、泉州でタクシー参入も
【 京都 】「エムケイが値上げ」観測広がる/経営企画部「決まっていない」
【 大阪 】5・5是正、実験抜きで申請へ/大タ協・三野会長「諦めない」
【 京都 】京タ協、HPで新運賃案内/兼元会長「オール京都でIT化も」
【 大阪 】大商運輸部会で近運局長講演
【 大阪 】大阪の運転者、1月末から93人減
【 神戸 】神戸・阪神間の実働率66%/兵タ協・17年11月の輸送実績
大阪 】南部メーター検査場、4月に改修工事/大タ協委員会で計画説明
【 大阪 】奈良近鉄タクG3社の合併認可
【 神戸 】兵タ協丹波支部、正副支部長再任
【 神戸 】カグラ「オートコンポ」に特別賞/兵庫県「ものづくり大賞」
【 大阪 】近運局、事業者計画認可
 
2018年3月3日号−2 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】大阪は平均346万4700円/2017年賃金統計 タクシー運転者、前年平均下回る
【 大阪・京都 】ネット求人など積極展開/東京・日交、弥栄グループ
【 東京 】自家用有償等で特区提案/大津市がWGに企画書
【 神戸 】市のおもてなし研修受講/兵タ協姫路支部の観光乗務員
【 神戸 】全部譲渡の取り下げ認可
【 大阪 】近運局、法人2社車停
※タクシー運転者の賃金・労働時間(2017年)
 
2018年3月2日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大タ協、実証実験の実施を断念/「5・5遠割是正」参加意思3割に満たず
【 大阪 】実証実験抜きでも判断できる/自交大阪・庭和田書記長
【 大阪 】普通車上限1.2キロ450円/京都市域の新運賃、4月1日実施
【 神戸 】92社中84社が期限内申請/神戸市域交通圏の事業者計画
【 神戸 】「神戸ビーフと酒蔵めぐり」/兵協、観光商品第2弾発表
【 大阪 】2年延長、18年度実績で判断を/特定地域の指定延長で大タ協
【 大阪 】組合員数1900人割る/全大個協組、2件の支部合併承認
【 奈良 】女性乗務員倍増へ取り組み/奈良近鉄タクが行動計画
【 神戸 】東京の差し戻し審判決にも言及/兵タ協、第2回労務講座
【 京都 】第4期認定車両の入構開始/京都駅FFタクシー専用乗り場
【 大津 】滋タ協、功労者・優良運転者表彰
【 大阪 】76%が燃費向上効果を実感/大阪でグリーン経営講習会
【 京都 】京運支局、個タク12人に認可書
【 大阪 】自交大阪、15日に大タ協交渉
【 神戸 】兵庫交通共済、総会6月15日に
【 東京 】今国会での議論に期待/働き方改革で石井国交相
【 大阪 】天保山の大型クルーズ船/4・5月ラッシュで対応検討
【 大阪 】「職場のハラスメント」テーマに/大阪自動車会議所が人権研修会
【 大津 】近江タク、12日に接遇コンテスト
【 京都 】京タ協、総務委員会開く
【 大阪 】山陽交通労組、春闘開始
【 大阪 】一部夜間通行止め/府道堺狭山線で補修工事
【 訃報 】明石タクシー・谷正富会長、85歳
 
2018年2月28日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 神戸 】曜日制限、やはり日曜に集中/神戸市域、認定21社の削減計画
【 大阪 】18年度実績見て判断?/大タ協、特定地域指定延長で議論
【 大阪 】大阪市域の実働率60.6%/大タ協1月、その他地域も70%割る
【 大阪 】理事会発言を文書化して郵送/賠償責任巡る三野会長「見解」
【 大阪 】生活交通NWの検討など追加/大タ協・ケア輸送委の事業計画案
【 神戸 】供給輸送力削減で職員給与見直し/兵タ協、協会費減少に備え
【 大阪 】南地9日、北新地20日/3月の街頭指導日程
【 大阪 】優良個タク、大運支局長表彰
【 京都 】優良個タク、京運支局長表彰
【 大阪 】大タクセン 登録、適正化両委開く
【 神戸 】事業者計画の申請状況など確認/兵個協、神戸個人は26日
【 大阪 】「事業者」の自覚を/個タク認可書授与式
【 神戸 】個タク更新研修、36人受講
【 神戸 】曜日制限への変更要望/フラワーなど2社、地域協等に再度
【 大阪・広島 】近傍連、春闘統一要求書提出
 
2018年2月24日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】FFタクシー95両体制に/認定運転者、3月から新たに56人
【 神戸 】事業者計画の申請期限迫る/神戸市域、半数超えたが…
【 京都 】「4月1日実施」へ準備促す/市域新運賃巡り京タ協
【 大阪 】新たな「見解」なく、答弁の範囲/賠償責任「文書」で大タ協・三野会長
【 大阪 】「5・5実証実験はポーズでないか」/労組幹部「率先して外す勇気を」
【 大阪 】「値上げで増収」に疑問/壽タクシー・浦木山社長
【 大阪 】地元中学に「中高生新聞」寄贈/敷島交通、新学期から1年間 
【 神戸 】全乗務員対象の研修会など/18年度事業で兵タ協姫路支部
【 京都 】「歩くまち・京都」3月2日に推進会議 
【 神戸 】供給削減の不平等訴え/フラワーなど2社「経過報告書」
【 神戸 】兵庫交通共済、6月14日に総会
【 奈良 】奈タ協、予算理事会に向け委員会
【 京都 】「すばるタクシー」の名称で/「みとちゃん」買収の松和商事
【 京都 】京都市が民泊の独自条例
【 大阪 】都市型ハイヤー「天野交通」申請
【 大阪 】アロハタク、役員・住所等変更届
【 大阪 】近運局、法人1社車停処分
※大運支局監査情報
 
2018年2月23日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 神戸 】指定解除「最短で20年3月末」?/神戸市域など、取扱い指針案の解釈で兵タ協
【 東京・名古屋 】ウーバーCEOが安倍首相と会談/タクシー業界との「協調」伝える
【 大阪 】事前調査の回答は8割程度/大タ協「5・5是正」実証実験
【 神戸 】神戸市域、60歳超が65%/1月の運転者証交付状況
【 神戸 】新規採用の促進策検討へ/10年度事業で神戸・阪神間支部
【 大阪 】茨木市山間地域の交通問題/大タ協、具体的検討はこれから
【 大阪 】若年労働者の確保を訴え/近運局、自動車関係功労者表彰式
【 和歌山 】第2回「観光研修会」/和歌山第一、約30人受講
【 京都 】白タクで京都の観光地案内/府警が中国籍の男逮捕
【 神戸 】養父市の全但バス本社訪問/兵協「マネジメントカレッジ」
【 神戸 】運改よりデマンド拡充?/兵タ協西播地区の関心事
【 神戸 】車両に加えソフト面でも進化を/兵タ協UD研修に16社31人
【 神戸 】赤とんぼ交通が兵タ協加入
【 大阪 】北新地街頭指導、平穏に
【 京都 】庭和田氏が情勢解説/自交京都が中央委開く
 
2018年2月21日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】山間地域の移動手段確保で協力要請/茨木市が乗合タクシーなど模索
【 神戸 】阪神タク・鈴木乗務員が最優秀賞/兵タ協 第11回接客コンテスト 
【 大阪 】関空で白タク排除の啓発活動
【 神戸 】「サービス超えたおもてなし」/兵タ協・信原副会長
【 大阪 】ポーターは困難、案内板で/大阪空港乗り場新システムでタクセン
【 神戸 】労務講座アンケートに質問多数/兵タ協、自社の賃金体系など
【 神戸 】東京の差し戻し審判決に衝撃/全自交兵庫・北坂委員長
【 福岡 】ウーバーとの協業「検討」/第一交通産業、正規タクシー配車で
【 神戸 】「手数料交渉に利点」と歓迎も
【 大阪 】「協会の議論には利用者の存在が欠落」/日本城タク・坂本社長が指摘
【 大阪 】3月17・18日に春闘集会/大阪トンボ交通労組
【 京都 】ささえ合い交通が近畿ブロック賞/地方紙等制定の「地域再生大賞」
【 奈良 】奈良近鉄労組が事務所移転
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