ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2018年8月27日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

懸念強まる白タク・ライドシェア解禁
 法改正への導火線
  
「規制改革推進会議答申」〜今後の行方と政治日程

 ソフトバンクグループと中国の滴滴出行との提携(DiDiモビリティジャパンの設立)、大阪上陸やウーバーとタクシー事業者、自治体の連携による淡路島での配車サービス実証実験のスタートなど、白タク・ライドシェア解禁前夜を思わせる動きが業界をにぎわす昨今だが、具体的な法改正などにつながりかねない懸案事項として注意すべきはさる6月4日の政府の規制改革推進会議答申であり、同月15日に閣議決定された規制改革実施計画だ。当面の政治日程や周辺環境なども踏まえ、答申の行方を展望する。

答申の内容と結論までの期限
 規制改革推進会議は少数の委員で構成されるワーキンググループでさまざまな分野の審議を行っているが、一部の重要事項については大田弘子議長を含む本(全体)会議で直接審議していくスタイルを採用しており、タクシー分野もこれに該当する。一般マスコミも注目しやすいということから、同会議の議題として相対的に重きをなしている。
 6月の答申では「新たな需要に応える旅客・貨物運送事業の規制改革」が必要だとし、「現在の基本的な規制の構造にこだわることなく、ICTを活用した効率的なサービスを実現することが必要であり、その実現はタクシー業界の成長に資する」と主張している。
 そのような前置きの上で、タクシー分野の規制緩和については第一に三ヶ森タクシー提案をベースとした「多様な移動ニーズに応える新たなタクシーサービスの実現」と、三和交通提案をベースとした「救援タクシー事業の明確化」の2点が具体策として取り上げられている。後者については主に貨客混載とトラック事業の規制緩和につながるものとして本稿では深入りしない。
 前者について答申では、タクシー業界による相乗り運賃、事前確定運賃実証実験などの取り組みや乗合タクシー拡大の取り組みについて「公共交通の一翼を担う業界の高い意識に支えられた活動」と高く評価しながらも、企業としての収益を犠牲にし、あるいは、国や自治体の支援を得ることを前提としており、「持続性と裾野の広がりに問題がある」と指摘。
 ICTを活用した運行管理などで、「自家用有償運送も含めた地域交通のあり方を根本から再検討し、個々のニーズにきめ細かく応えるべくタクシー事業者の創意工夫を可能とすることが、産業としてのタクシー業界飛躍のために、そして、高齢者、来日旅行客等のさまざまな人々が移動のストレスから解放される環境を創りあげる上で必要である」「東京五輪までを一つの節目とし、さらにはその先の未来にも応えられるよう、しなやかな移動サービスを具体化し、導入を目指す。課題を整理し、ICTを積極的に活用して、利用者ニーズへのきめ細かい対応と運転手の多様な働き方を実現する新たなタクシーサービスのあり方を総合的に検討し、利用者の立場に立って早急に結論を取りまとめる」などとしている。スケジュールについては具体的に、「2018年度検討開始、19年度結論」と明記されている。
 検討期限は19年度であるから厳密に言えば20年3月末までに結論を出せば良いことになる。ただ、現在の規制改革推進会議は内閣府本府組織令(政令)13条により、設置期限を19年7月31日までと定められており、期限が来れば自動的に解散する仕組みになっている。
 大田議長をトップとする現会議としては19年度末まで―ではなく、19年7月末までに出す次期答申に結論を盛り込みたいところだろう。第1ラウンドとしては、今秋以降、来夏まで同会議と国交省・業界の暗闘が続くものと考えられる。来夏の答申までに結論が盛り込まれなかったとしても、前例を踏襲するなら規制改革推進会議はいったん解散しても看板を掛け替えたり、一部メンバーを入れ替えるなどした上で後継組織を発足させるのが通例となっており、当然来秋には新組織が発足し前組織の積み残しの課題を処理することになる。これが第2ラウンドだ。

国交省人事〜奥田・自動車局長の留任
 規制改革推進会議に対し、国交省が「自家用有償運送は既存のバス・タクシー事業者によるサービス提供が困難と認められる場合に限り認められる」とする原則を堅持してきたことはよく知られており、同会議での全タク連によるヒアリングに臨むに当たって川鍋一朗会長、田中亮一郎副会長(兼地域交通委員長)にとっても心強いことだっただろう。国交省自動車局は奥田哲也・自動車局長、金指和彦・旅客課長の組み合わせだったが、今年7月31日付の人事でも奥田局長の異動はなく留任だったことに全タク連幹部もホッとしたようだ。
 奥田氏がゴリゴリの規制維持派(ライドシェア推進派から見た守旧派)とは言えないが、それでも業界にとっては未知の人物に交代するより人柄なども熟知した奥田氏の留任を歓迎する声が幹部事業者には多かったようだ。
これにより来夏の規制改革推進会議答申まで同会議と対峙する行政・業界のコンビネーションは現在の顔ぶれを当面踏襲することが決まった。

自民党総裁選と内閣改造〜公明党出身大臣の継続は?
 これまで政府が第四次産業革命を標榜し、白タク・ライドシェアを含むシェアリングエコノミーに極めて融和的な姿勢を示していることは事実として論を待たない。そんな中今年9月20日(木)には自民党総裁選が行われる。安部晋三首相(総裁)はすでに国会議員票の7割を押さえたとも囁かれ、地方票の行方にも周到に目を光らせて、石破茂・元幹事長に圧勝するのではないかとの報道も盛んだ。焦点は安倍氏の勝ち方、あるは石破氏の負け方だとも言われ、安倍氏圧勝となれば秋以降も現在の安倍路線が踏襲される一方、石破氏が善戦すればまた違った場面がみられる可能性も浮上するとされている。いずれにしても現職優位に違いはなく、勝敗の行方自体は見えているとされている。
 そこで関心を呼んでいるのが総裁選後に実施されるとみられる内閣改造だ。これまでの自公連立政権では国交相ポストは公明党の指定席とされており、石井啓一国交相が留任するのか、あるいは交替の場合でも公明党が同ポストを維持するのかに業界の重大な関心が集まっている。
 国会答弁での石井氏のライドシェアに対する妥協のない態度からも業界の石井氏への信頼は厚く、公明党出身大臣への期待も大きい。裏を返せば、自民党出身大臣に交代すれば首相官邸の意向に抗うことはままならず、なし崩しに白タク・ライドシェア解禁に進むのではないかと危惧されている。規制改革推進会議での自家用有償運送拡大や白タク・ライドシェア解禁に繋がりかねない提案への国交省の強硬姿勢も石井大臣あってこそのものとも見られ、自民党出身大臣に交代すれば同会議での議論も変質は避けられないのではないかとの懸念も的外れとは言えないだろう。

統一地方選と参院選
 総裁選で勝利すれば安倍首相の政治基盤はそれだけで盤石となるのだろうか。当面の政治日程として19年4月に統一地方選挙があり、改選期を迎える自治体の首長選や地方議会選が一斉に行われる。さらに同年7月28日には13年7月21日に実施された参院選で当選した参院議員の任期が満了し、夏中には第25回参議院通常選挙が実施される。
 一般メディアが言うようにタクシー業界に本当に政治力があるのなら、2つの選挙がある時期に政府の規制改革推進会議がタクシー業界の神経を逆なでするような答申を出してくるとは思えない。今年の答申に書かれている通り19年度末(20年3月)まで期限はあるのであり、統一地方選勝利、参院選勝利後に答申をまとめ白タク・ライドシェア解禁に一歩ずつ近づいていくとみるのが順当であろう(もちろんこのプロセスも総裁選での安倍氏の勝ち方具合によって変わるだろうが)。

東京五輪と都知事選
 答申にもある通り、多様な移動ニーズに応える新たなタクシーサービスの実現についは、「20年の東京オリンピック・パラリンピック大会までを1つの節目とする」と明記され、その後に「その先の未来の社会にも応えられるよう、しなやかな移動サービスを具体化し導入を目指す」と記載されている。
 自動運転技術開発と同様、東京五輪は「ある程度の目鼻を付ける」目安の時期となっているのである。この問題と東京五輪については奇しくも、小池百合子・東京都知事が大会期間中に任期満了を迎えるため前倒し知事選の実施も取り沙汰されている。自動運転はともかく、自家用有償運送やライドシェア問題が一連の政治日程と絡んでどのように政府与党などの思惑に影響されるかもまだ見えてこない。

タクシー業界の取り組みとIT業界の動き
 タクシー業界はこれまで与野党を問わずタクシー議員連盟などを通じて白タク・ライドシェア解禁反対での政治運動を展開するとともに、国交省などの助言に従って「ライドシェアにできることはすべてタクシーでもできる」との路線の下、11項目の事業活性化策を打ち出し、地域・事業者ごとの濃淡はあるものの自ら敷いた路線に忠実にこれを実行してきた。
 東京都特別区・武三地区での大幅な初乗り距離短縮運賃の本格実施、事前確定運賃や相乗りタクシーの実証実験も実施し、本年度にも変動迎車料金や定額タクシーの実証実験が予定されている。地方業界を中心とした乗合タクシーの拡大もしかりだ。
一方、IT業界側からはウーバーが単独での上陸を試み、東京ではタクシー事業者との連携に事実上失敗、その後は地方自治体を取り込んだNPO有償運送や最近では淡路島で正規タクシー事業者の一部と連携した配車サービスの実証実験を開始している。相乗りサービスなどではもっと小規模な資本のベンチャー事業者による配車マッチングサービスも普及し始めており、個別輸送機関はタクシーが独占という時代ではなくなりつつある(適法かグレーかは別として)。
 最近の例でもっとも業界の話題・関心をさらったのが冒頭にも触れたDiDiモビリティジャパンの設立だ。具体的な法改正マターの攻防が上述したように続く中、大阪では早くもDiDiの配車プラットフォームに参加の意向を表明する事業者も現れた。自家用有償運送を経由した議論を繰り返す間に一挙に白タク・ライドシェア解禁につながる個別旅客自動車運送事業の「再定義」という現実が進んでしまうかもしれない。(了)
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No.738 8月27日  主な内容
■巻頭人物:掛江 浩一郎氏(関東運輸局長)
■気になる数字:30%
       配車プラットフォームのビジネスモデル、損益分岐点は手数料30%?
■トピックス
:懸念強まる白タク・ライドシェア解禁 〜規制改革推進会議答申の行方
:遠割是正の潮流を引き起こせるか? 〜「5000円超分2割引」スタート
:税率と最賃アップで「最低5%」の増収は…
         〜求められる「新たな神戸型運賃」の構築
:「多機能モバイル決済端末」 〜全大個協組が「交通系電子マネー」の利用調査
:世論の力で創られた個タク制度 〜全個協・秋田驩長インタビュー
:<寄稿> 坂本篤紀氏(日本城タクシー社長)
:「優良タクシー」増加は努力の成果
         〜中労協・18夏季セミナー、東タクセンの講演から 
:ビッグプロジェクトのフォローと地域の足の確保
         〜近運局 八木貴弘・交通政策部長
■東西往来
:多数決の横暴に陥らず、まず「対話」 / 30年余の憩いの場が消滅…
■この人この言葉
:中澤 睦雄氏 / 宇佐美 雅彦氏 / 照屋 勝晴氏 / 三原 正行氏
■シャッターチャンス
:いったいどちらが「後進国」? / ここは一番JRが管理者責任を
:客待ちタクシーも認めてほしい / タク求人広告の新たな穴場に?
■内外交差点:労務問題解決へ2つの目線  青田 滋樹氏C
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速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
 特区・武三、期間限定減車対象に
    新規参入・増車は全交通圏で不可
      関運局 管内準特地域の需給状況判断

【 横浜 】関東運輸局は24日、管内・準特定地域における需給状況の判断結果と適正と考えられる車両数、期間限定減車の対象地域等について公示した。需給状況判断の結果、管内すべての準特定地域で2017年度末車両数が17年度輸送実績を踏まえ算定された18年度の必要車両数を上回っており、引き続き供給過剰であるとされ、新規許可・増車等の枠は発生しなかった。一方、適正車両数については東京都特別区・武三交通圏、神奈川県県央交通圏の2地域で17年度末車両数が上限値を下回り、適正車両数の範囲内に収まった。これにより、準特定地域における期間限定減車の対象地域に県央交通圏のほか、新たに特別区・武三交通圏が加わった。
 需給状況の判断結果によると、特別区・武三交通圏の場合、17年度末車両数は2万8143両で、算定された18年度の必要車両数2万5046両に対し、3097両の供給過剰状態にあるとされた。都内では北多摩交通圏が337両、西多摩交通圏が45両のそれぞれ供給過剰。このほか、神奈川県県央交通圏が281両、同・湘南交通圏が72両、同・小田原交通圏が129両の供給過剰となっており、その他の地域でもすべてが供給過剰と判断された。特別区・武三交通圏では「その他ハイヤー」も含まれる。
 適正車両数の算定では特別区・武三交通圏で上限2万8178両、下限2万5046両(算定に用いた実働率はそれぞれ80%と90%)で17年度末車両数2万8143両は上限値を下回り、上限〜下限の範囲内に収まった。県央交通圏も上限2283両、下限1946両で、17年度末車両数2227両は上限値を下回っており、上限〜下限の範囲内に収まった。その他の地域については17年度末車両数は引き続き適正車両数上限値をも上回っている。
 この結果を踏まえて準特定地域における期間限定減車の対象地域についても従来の県央交通圏に、特別区・武三交通圏を追加して公示した。期間限定減車の指定期間は19年7月31日まで。現在の実在車両数が地域全体で適正車両数上限を下回っているため、上限を超えない範囲で改正前のタクシー適正化新法時代に地域標準の減休車を行った事業者(特別区・武三交通圏の場合は旧基準車両数比20%の減休車を行った事業者)は期間限定減車により弾力的な取り扱いを受けることができる。
〔8月25日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2018年8月25日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】特区・武三、期間限定減車対象に/新規参入・増車は全交通圏で不可/関運局 管内準特地域の需給状況判断
【 東京 】「高齢者のための白タク」解禁を/特区WGが北海道更別村ヒアリング
【 ロンドン 】政府に総量規制の強化要求/ライドシェア巡りロンドン市
【 東京 】「課税事業者」で足並みは?/個タク事業者の「インボイス」対応
【 東京 】「空飛ぶクルマ」へ官民PJ/経産省、国交省が合同で協議会
【 東京 】4万世帯に社員募集の共同チラシ/三幸自動車、地元工務店と連携
【 東京 】9月3・4日に「安全大会」/アイティータクシー
【 東京 】ほぼ原案通りで決定へ/都営協「無車検運行」の防止策
【 仙台 】秋田交通圏の運改要否判断へ
【 名古屋 】飛騨地区の観光で実証実験/中運局 タク、通訳案内士を活用
【 東京 】NASVA安マネセミナー/10月16日、東京国際フォーラムで
【 横浜 】都市型ハイヤー1件許可
 
2018年8月24日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】全タク連の活性化11項目を歓迎/持続可能な公共交通の維持・確保に意欲/掛江・関運局長が就任会見
【 東京 】3交通圏の特定地域指定延長/国交省 大阪市域、福岡など
【 東京 】『世論によって創られた」/全個協・秋田会長「個タクの原点」
【 東京 】国会前交差点でタク関与事故多発/東タクセンが注意喚起
【 東京 】先物市場は平穏だが/LPG9月CPは原油の動向注視
【 横浜 】神タ協UD研修、18年度は6回/次回9月も60人超申し込み
【 東京 】グリーン経営認証永年登録/エコモ財団がラッピング車両
【 横浜 】総営収増収は3地区のみ/関運局管内7月原計輸送実績
【 横浜 】ハラスメント条項追加の約款変更/関運局管内、法・個3013者
【 東京 】「英語おもてなし」合格者17人/東タクセン発表、合計144人に
 
2018年8月22日号 臨時速報 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】年齢引き下げは優良事業者に限定を/人材教育体制、乗務内容など条件/警察庁2種免有識者会議で労組代表
【 東京 】白タク禁止は「岩盤規制」/国家戦略特区WG聴取で大津市
【 東京 】豪雨被害の4県協会に/東タク協が義援金送付
【 横浜 】北ブロックから車いす乗車研修/JPNタク対応で神タ協横浜支部
【 東京 】「優良ステッカー」のあり方言及も/中労協夏季セミナーで東タクセン
【 横浜 】日本規格併記で解決/LPG充填口のISO標準問題
【 東京 】9月4日から予選会/チェッカー接客コンテスト
【 東京 】「人員減で事故増加」に注意喚起/日個連交通共済・野嵜理事長
【 千葉 】家族慰安旅行で懇親/神奈川都市交通労使
【 那覇 】高速船実験の概要公表/沖総局、第一交通Gが運航
【 東京 】優勝はグリーン新町労組A/私鉄東ハイ労・ボウリング大会
【 東京 】過去最大規模で開催へ/10月に国際福祉機器展2018
 
2018年8月18日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「タクシー定期券」等の実証実験/距離制運賃と収入額「概ね等しく」/国交省、10月から3カ月間実施で募集要項
【 東京 】特区・武三の総営収増収、多摩は低迷/東タク協 6月の全社輸送実績
【 東京 】法人運転者の高齢化さらに/多摩地区の運転者証交付状況
【 岡山 】ミドル+ラグジュアリー/両備Gが「ミジュアリータク」
【 東京 】中労協、20日に夏季セミナー
【 横浜 】道交法違反の公安通報等/関運局、当該文書警告29件
【 横浜 】関運局、譲渡譲受2件認可
 
2018年8月18日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 ニューヨーク 】総量規制とドライバー最低賃金/向こう1年間、免許新規発行停止/NY市がライドシェア規制条例化
【 東京 】総営収は特区・武三微増、多摩微減/東タク協 7月原計輸送事績
【 東京 】大和自交、第1四半期連結決算
【 東京 】「不祥事撲滅に一丸で」/都営協役員研修会で関運局要請
【 東京 】「暑気払いミニ旅行」/大和自動車労組が9月8日
【 さいたま 】社員・家族レクリエーション/西武ハイヤー、25日から3日間
【 横浜 】都市型ハイヤー新規許可
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Faxpress 関西版

 全交通圏で新規参入・増車不可
    近運局、準特地域の需給状況と適正車両数

【 大阪 】近畿運輸局は24日、2017年度実績に基づき再計算した管内15の準特定地域における新たな適正車両数を公示した。17年度末の実在車両数は事業廃止のあった京都市域交通圏が78両の減となっているほかは大きな変動はない。適正車両数も同交通圏が90両の減となったほかは、各交通圏とも小幅の増減となっている。すべての交通圏で実在車両数が必要車両数(適正車両数の下限)を上回っており、新規参入・増車は引き続き認められない。
 昨年、姫路・西播磨交通圏(兵庫)の指定が解除され、今般、特定地域に指定されていた奈良市域交通圏が特定地域計画の策定に至らないまま指定解除となり、7月1日付で準特定地域に指定されている。一方、河北交通圏(大阪)は9月1日付で特定地域に指定されることが決まっている。
 適正車両数(上限値)との乖離率が最も大きいのは、湖東交通圏(滋賀)の32.8%で、唯一の30%超え。同じく滋賀の湖北交通圏が27.5%で続き、5交通圏が20%以上の乖離率となっている。実数では京都市域交通圏の467両が突出。和歌山市域交通圏192両、河北交通圏167両、北摂交通圏(大阪)99両、大津市域(滋賀)97両―が続く。

〜期間限定減車の対象は河南のみ
 近運局は同日、準特定地域における期間限定減車の取り扱いについて公示した。管内の対象地域は唯一、17年度末の実在車両数(153両)が適正車両数の上限値(157両)の範囲内に収まった河南交通圏(大阪)のみ。基準車両数からの減休車率が10.4%以上の一般タクシー事業者が対象。


〔8月25日号関西版掲載〕 <Topへもどる>

2018年8月25日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】全交通圏で新規参入・増車不可/近運局、準特地域の需給状況と適正車両数
【 大阪 】地域の連携通じ調整発展へ/近運局 八木・交通政策部長
【 大阪 】絶産別とともに「人災」対応/私鉄関西ハイタク労連が定期大会
【 大阪 】自動運転巡る動きを報告/私鉄関東ハイタク協・今井氏
【 大阪 】本社営業所に企業内保育所/ロイヤル第一交通、10月オープン
【 大阪 】P2P破綻とライドシェア礼賛/日本城タクシー・坂本社長
【 京都 】公明党への要請内容で意見交換/京都個タク団体連絡会
神戸 】神戸市北五葉地域「おでかけ号」/9月3日から第2次試験運行
【 大阪 】ライドシェア解禁想定した動きも/活発化する決済・配車アプリ開発
【 神戸 】全兵庫で新型リーフなど試乗会
【 神戸 】今年も「すい〜とポテトタク」/北神・神鉄連携活性化協議会
【 大津 】「三成タクシー」都内を走る/近江タクが観光誘致に協力
【 大阪 】岸交タク10両→タッくん大阪、認可
 
2018年8月24日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪市域の「特定」指定、今年度限り?/「延長」も赤字車両数のシェア減少で要件外れ
【 大阪 】「5・2遠割」スタート/朝日自動車が先行、トラブルなく
【 神戸 】マッチングは1日1〜2件/淡路島の「ウーバータク」1カ月
【 大阪 】一般損保会社との比較が根底に/薬師寺氏、共済脱会の可能性
【 大阪 】八木・近運局長との懇談会
【 大阪 】台風の影響で表彰式中止
【 神戸 】17年度の観光客3933万人/神戸市、タクシー利用は低率
【 神戸 】消費増税+最賃アップで5%/神戸市域の運改巡って意見
【 大阪 】公明、立民両党に政策要望/法・個両団体、9月に相次いで
【 大阪 】交通系電子マネーの利用調査/全大個協組がモニター協力
【 大阪 】近鉄タクが「血管年齢測定会」
【 大津 】近江鉄道G「ありがとうフェスタ」/9月29日開催、各種タク車両展示も 
 
2018年8月22日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】白タク禁止は「岩盤規制」/国家戦略特区WG聴取で大津市
【 大阪 】「協会として何らかの指標を」/運賃適正化で大タ協・照屋副会長
【 大阪 】「需要抑制のため」の運改論広がる?/日本城タク・坂本社長も指摘 
【 大阪 】「DiDiアプリ」導入検討広がる/大阪業界、「初期投資不要」に魅かれ
【 大阪 】「全国タクシー」ネット決済/さくらタクG、予約配車も
【 神戸 】「全国タクシー」以外も推奨?/兵タ協、10月に配車アプリ説明会
【 神戸 】正副委員長を再任/兵タ協・ケア輸送委
【 神戸 】兵タ協経営委、正副委員長再任
【 京都 】合法化阻止の追い風に/NY市のライドシェア規制を歓迎
【 奈良 】カジュアルルックの就職フェア/奈良近鉄タクがブース出展
【 神戸 】バリアフリー整備GLの改定内容/9月25日、エコモ財団等がセミナー
【 大阪 】公共交通事故の被害者等支援/9月25日、近運局がフォーラム
 
2018年8月18日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「DiDi」アプリ配車を検討/珊瑚交通G、協組非加盟の2社150両
【 大阪 】東洋タクシーを傘下に/珊瑚交通G、山根社長がCEO
【 大阪 】「5・2」米運も15日に認可
【 神戸 】神戸市域、前年から331件減/7月の運転者証交付総数
【 神神戸 】新神戸駅のタクシーモニター/兵サセン、9月再開を決定
【 大阪 】今月末まで「霊感タクシー」/未来都「めっちゃええやん」第4弾
【 神戸 】白タク解禁よりタクシー規制緩和を/兵タ協・信原副会長が持論
【 大阪 】「ライドシェア勢力に反撃の姿勢を」/壽タクシー・浦木山社長
【 大阪 】安全運転+マナー向上を/大タクセン 川田・常務理事
【 神戸 】阪神タク労組、三役再任
【 神戸 】適正化・活性化の取り組み/兵個協、理事会で再周知
【 神戸 】三宮駅前空間の整備方針/神戸市・近畿地方整備局
【 大阪 】高速道のSAに求人ポスター/トモエタクGが近畿5カ所で
【 京都 】勤続58年超の弥栄元乗務員/京都新聞の特集記事で紹介
【 神戸 】大成タク、小型下限をB運賃に
【 大阪 】東京・日交が池田営業所
【 大阪 】古宮タク(大台交通圏)C運賃に
【 大阪 】平野交通、役員変更届
【 大阪 】セブン交通、役員変更届
【 大阪 】近運局、法人1社車停処分
 
2018年8月18日号−2 関西版 ニュースヘッドライン
【 神戸他 】兵庫、和歌山は「目安」超える/近畿の最賃審、引き上げ答申出揃う
【 京都 】ハイタク22社中18社で法令違反/京都労働局、17年の監督指導結果
【 京都 】プリンセスライン、中国系に10両譲渡
【 大阪 】新大阪の共同休憩所、廃止
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