ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2024年7月22日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

「例年の倍近く」タクシー採用1100人
    5000両構想の実現に向け
       ― 国際自動車決算報告会 質疑概要 ―

 国際自動車(石井仁社長、グループ本社・港区)は12日、港区の八芳園で23年度決算報告会を開催した。決算概要については『交通界速報(関東版)7月13日号』ですでに報じた通りだが、報告後の記者団との質疑応答では自家用車活用事業(NRS)への取り組みや、今後のグループの事業規模拡大などについて、西川洋志会長、松本良一常務らが質問に答えた。今秋とみられる準特定地域の指定解除の有無もにらみ、増車含みでの人員採用計画についても触れられている。

―現在、32社4841両となっている。以前から「5000両構想」を掲げていたと思うが、今後の実現に向けた予定等を聞かせてほしい。関連してタクシー事業適正化・活性化特措法に基づく準特定地域の指定が解除された場合、増車も自由になるが、どのような考えか。
西川 5000両構想は数年前から掲げているが、現在その途上にあり、構想そのものは取り下げてはいない。この先も当然、グループ化は推し進めていきたいと思っており、関東近郊で5000両という計画になっている。東京都内だけでなく、その周辺も含めて5000両という考え方はいまも変わっていない。最低、そのくらいはグループ化を進めていきたい。
松本 準特定地域の指定解除についてだが、もちろんそれを想定して今期も復活増車を図ってきた。解除後もわれわれのような事業者が乗務員の充足により採用活動を緩めていくというような状況になる時期がやがて来るが、そうなった瞬間に東京全体の乗務員の増加は止まってしまうのではないか。規模の拡大は視野に入れながら、特に土地等の問題もあり、どこでどのような準備をするかを含めて、以前から検討している。
―NRSについてお伺いしたい。貴社では、白ナンバー車両を3両使って社員による運行を行っていると思うが、今後外部の方を採用して運行していくことになるのか。また、全タク連の川鍋一朗会長が全社1両以上のNRS運行を打ち出しているが、それへの見解を聞かせてほしい。
松本 現在のNRSについては、稼働をあまりしていないという状況だが、われわれはS.RIDEというアプリを使っており、その開発がもう一つ間に合っていないということがあり、やむを得ずこうした運行形態を採っている。ただ、S.RIDEも8月から来年の1月に向けて開発を加速しており、ある程度NRSの運行も可能になっていく。当社としてもそこに合わせて準備を進めているという状態だ。一般の方の持ち込み車両も視野に入れて現在も準備を進めているという段階にある。

NRS全社で1両以上準備
 川鍋会長が1社1両以上という打ち出しをされているが、業界全体でNRSに参加し、タクシー不足の隙間を埋めていこうという趣旨だと理解している。それについては、われわれも賛同し、kmグループ、パートナーも含めて全社1両以上の許可申請をして準備に掛かるという意思確認はできている。
―23年度決算におけるタクシー、ハイヤー、バスの部門別の内訳を教えていただきたい。
松本 細かい数字まではご容赦いただきたいが、タクシーでは大量に人を採用している。1100人程度の採用であり、例年はせいぜい600人程度だから倍近い。1人が採用から研修を終えて、乗務開始してある程度の営業収入をあげられるようになるまでおよそ200万円程度のコストが掛かる。ということなのでタクシー部門を中心に経費が嵩んだというのが事実。タクシーは数字上大苦戦だったということだ。どのタイミングで採用にお金を掛けるかということでもあり、それは23年度に重点的に掛けたということでもあった。一方で、計画以上に採用が進めやすい状況になったので、方向転換もし、人の採用を最優先に舵を切ったこともあってタクシーの部門別の業績が厳しくなったということでもあり、この先については心配はしていない。本年度(24年度)についても、こうしたトレンドが続くこともあってある程度費用が嵩むが、そこまでで、25年度以降はまた状況が変わってくると思う。
―準特定地域指定が解除になると決まっているわけではないものの、指定解除になれば一部大手事業者を中心に増車競争になり、一時的には台当たり営収も落ちると思うが、それは事業収支構造としてプラスになるのか。
松本 長い目でみればプラスになるものと思っている。短期的に見れば多くの人を雇用すれば経費が嵩むのでそこはマイナスになる。ただ、事業規模が膨らんでくればくるほど、それも吸収できるようになる。その狭間をどう見ながら、どのくらい増やしていくかを睨んでいくということになる。
―増車により短期的に台当たり営業収入が減っていくとなると、運賃改定も必要になると思うが、その点については国際自動車グループとしてはどう考えているのか。
松本 3年おき程度で運賃改定をという話もあったと思うが、前回の運賃改定は随分長い間隔を置いてということでもあり、改定増収率は大きくなったと思う。やはり3年おきくらいには小幅な運賃改定はしっかりできるよう、制度化していただければ助かると考えている。
 われわれとしては、ドライバーの賃金をどう上げていくかというのは経営改善の大きなテーマであり、利益を最大化した際にどう分配できるかということになると思う。一時金という形になるのか賃金改定なのかは別にして、利益率をあげつつ、ドライバーの収入をあげていくことが大事だ。運賃改定も行ってドライバーの賃金が下がらないよう努力をしていくということになると思う。
―1000人を超える採用になっているが採用コストに対する受け止め、応募者に何が刺さったと考えているのか。また、採用窓口としてエージェント、求人サイト、自社での採用活動などの割合などについて伺いたい。
松本 前期のトレンドとして2024年問題を抱えている業界からタクシー業界に来た方が多かったと言える。タクシーでは運賃改定効果により給料が上がっているということがある。国際自動車のタクシードライバーの賃金は前年度比20%程度、約100万円伸びている。そこに24年問題を抱えている業界は賃金が落ちる傾向が出ていた。何もしないとそのまま賃金が落ちていくという状況が見えている中で転職を考えている多くの方が、われわれの会社に集まってくれた。一番多かったのはトラック業界や建築業界からの転職だった。われわれは同業他社からの採用は行っていないので、すべて他産業からの転職で、2種免許を取っていただき研修を行っている。
 別のトレンドとしては、最近の求職者の傾向としては、人材紹介会社のアドバイスを受けて仕事を決めたいという方が非常に多く、自分でこの仕事を選んだというよりも、「この仕事に向いてますよ」という助言に従って面接を受けるという傾向が強まっている。コロナ前と大きく変わった点だ。それに伴って採用コストも大きく上昇している。前期は乗務社員の採用に特化して取り組もうということで、多少コストが上昇しても採用しようということだったが、今期については上がった採用コストを多少なりとも下げていこうというフェーズに入ったかと思う。1人当たりの採用コストはコロナ前との比較では肌感覚でいうと2倍程度になったという感じだ。
―24年度における新卒採用に対する考え方を聞かせてほしい。新卒採用は少し抑えようということなどはないのか。
西川 新卒採用を抑えようという考え方はまったくない。やはり全体の年齢構成を見ると若い人たちに入ってきていただかないと業界そのものが活性化していかない。
当社の場合、ドライバーの平均年齢は50歳を下回って48歳台という状況になっている。しかし、業界全体を見るとまだ60歳近い。全体として平均年齢を引き下げていくためにも、当社などは新卒者を継続して採用していかなければならないと思っている。そういったことも考えながらわれわれは行動していかなければならない。23年度並みの採用は考えている。
松本 新卒採用の足下はやや厳しくなっている。
西川 現実の話として例年より厳しいなという感じはしている。われわれは何年も新卒採用に取り組んできているので、毎年度、第1四半期が終わったくらいで大体の傾向が見えるが、本年度はちょっと手応えがないと思う。例年よりも現段階では実績は出ていない。

採用方法見直しの必要?
―社会全体の人手不足の中でという意味か。
西川 それも当然あると思う。ただ、われわれも例年と同じ採用方法で良いのかどうか、見直さなければならない、そんなタイミングにもなっていると思う。

 この後、新設子会社・kmビジネスサービスの設立趣旨、事業概要や外国人採用への考え方などについて説明があって、質疑応答を終了した。(了)
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No.1012 7月22日  主な内容
巻頭人物
武居 利春氏(全タク連副会長)
気になる数字
53.17%   
  
トヨタ・JPNタクシーの発売開始以来の累計登録台数(4万71両)のうち、東京都の導入車両数(2万1306両)の割合
トピックス
「例年の倍近く」タクシー採用1100人
               〜国際自動車決算報告会 質疑概要
<Data> タクシー乗務員数の推移
「タクシーで埋める」基本方針は変わらず
               〜坂本会長の4期目がスタート
:都内事業者はRSをどう捉えるか?
               〜個々の受け止めに温度差も
:「われわれだからできること」を探して
               〜兵タ協の新執行部が船出の理事会
:全大個協会現執行部最後の短縮講習
               〜大運支局と全大個協会共催の「更新研修会」
:濱本理事長から信岡理事長にバトン
               〜全大個協組「新執行部」の布陣決まる
:<Data> 新型コロナの影響による営収の対19年同月比(23年5月〜24年5月)
:門戸開放、さらに踏み込んで議論
               〜個タク存亡の危機に交通共済の舵取りという天命
:<Data> 2023年度優良事業者(東京都特別区・武三)一覧
:<Data> 2023年度優良事業者(神奈川・京浜)一覧
:奈タ協、岩城・近運局長と西野・自交部長を表敬訪問
内外交差点
:タクシーにできることは多岐に渡る   森田 玲子氏(姫路タクシー社長)
:移動と移住についての我流考察      大岡 理人氏(南タクシー社長)
東西往来
UDタクシーの「レベル準1」ステッカー / 「地域交通のあるべき姿」を模索
この人この言葉
城 政利氏 / 吉田 統彦氏 / 牛島 憲人氏 / 家段 康男氏
シャッターチャンス
意気込みだけでは何ともならぬ  /  RSの解禁は時間の問題なのか
突然出てきた「RSテーマ株」  /  捨て置けない都市部の公共RS
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速さ+確かさ
交通界速報(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

交通界速報 関東版
コロナ減車分の配分方法決まる
        各地方運輸局へ7月24日までに申出
               国交省が各地方運輸局に通知

【東京】国交省は19日、今年3月末をもって運用期限が満了した新型コロナウイルスによる急激な需要低下に伴う休車の特例措置(コロナ臨時休車)のうち、復活増車や他社への譲渡を行わず結果として事業計画上の減車の扱いとなった車両分の増車を希望する事業者への配分方法などを決め、物流・自動車局旅客課長事務連絡として各地方運輸局自動車交通部長らに宛てて発出した。あわせて全タク連にも通知した。
 コロナ特例の臨時休車については、その運用を今年3月末までとしており、期限までに、@復活させるかA譲渡するかB事業計画上減車とするか―を23年12月27日までに報告することとされており、このうち減車する車両分については「運転者を確保する能力が十分にあるなど車両を有効活用できる事業者に配分すること」とされていた。その結果、各準特定地域において発生した減車車両分について、有効かつ迅速に車両を活用する観点から、希望する事業者への増車の配分方法を決めた。
 具体的には、「運転者数を、配分を希望する車両数に申出時点の事業計画上の車両数を加算した合計値で除して『1』以上となる場合に、事業者は配分希望の申出を行うことができる」としており、新たに増車を希望する車両数と既存の認可車両数の合計すべてで乗務員1人以上が確保できていることが条件になる。なお、運転者数には、申出時点の運転者数に加え、確保予定の運転者(申請時点において、今後勤務することが採用通知書、メール等により確認できる者)を含めることができるとされている。
 また、各申出事業者の配分希望車両数の合計が減車車両数の合計を下回る場合は、希望車両数通り配分を行うこととし、希望車両数合計が、減車車両数合計を上回る場合には、各申出事業者間の運転者数の比率を算出し、当該比率通りに配分するため、抱える運転者総数が多い方が、より多く配分を受けられる。いずれの場合も、運転者数、車両数は各準特定地域内の営業所合計値としている。
 減車車両の有効活用を希望する事業者は、各地方運輸局に対し7月24日までに、その旨及び希望車両数を申し出ることとし、申出のあった事業者に対し各地方運輸局は7月26日までに配分車両数の通知を行う。通知を受けた事業者は7月31日までに事業計画(事業用自動車の数)の変更の事前届出書を提出し、事業用自動車として登録後速やかにタクシー事業において稼働させることとしている。
〔7月20日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2024年7月20日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】交通空白解消本部の設置を報告/国交省 観光立国推進閣僚会議で
【 那覇 】沖縄地区事業開始20周年/第一交通産業が記念式典
【 札幌 】北運局が交通空白解消本部設置
【 東京 】改正道運法施行規則など解説/東タク協がケア輸送委開く
【 横浜 】残り1週間足らず、申請伸びず/島しょ地区の運賃改定
【 横浜 】「1社1両」NRS実行呼びかけ/神タ協・伊藤会長 定例役員会で
【 東京 】6月も法人の2桁増続く/多摩地区の運転者証等交付
【 東京 】冨本理事長を再選/日個連事業協組通常総代会
【 東京 】4委員会構成を承認/日個連都営協理事会
【 東京 】私鉄関ハイゴルフ大会 9日開催
【 東京 】新評価制度周知ヘキャンペーン/東タクセン 29日スタート
【 名古屋 】自動運転のAI開発で協業/日交 DRS搭載でデータ収集
【 東京 】カスハラ防止で運送約款変更/日の丸交通 賠償、慰謝料請求も
【 横浜 】倍率31倍 28日から運行/三和交通の心霊スポットツアー
【 名古屋 】管内協会のキャンペーン紹介/「タクの日」に向け中運局
【 訃報 】米田・全L協相談役 死去
 
2024年7月19日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】問題の本質は「移動の足不足の解消」/9月に高需要期、12月にはDP等への対応/国交省・交通空白解消本部が初会合
【 東京 】交通空白解消本部設置に関する訓令
【 東京 】NRS等バージョンアップ具体例
【 東京 】改善基準告示「3年後に再見直し」/東タク協・武居副会長
【 東京 】33駅で独自の夏期特別街頭指導/東タク協 三多摩支部
【 東京 】「タクシー難民」なくす意識を/全自交労連 夏季労働セミナー
【 山形 】RS新法制定阻止に全力/私鉄ハイタク協議会 定期大会
【 東京 】関ハイ定期大会 9月8日に
【 横浜 】管内駅前地区の乗り場変更を承認/神タ協横浜支部理事会
【 東京 】乗務員向け高血圧講習会を開催/日交&ノバルティスファーマ
【 東京 】軽井沢でタクシー配車開始/ウーバージャパン 17日から
【 東京 】「東京移動企画」を発表/Nテクノロジーら3社が共同
 
2024年7月13日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】43億6800万円の売上高増へ/収入回復も採用コスト増等で減益/国際自動車 決算報告会
【 横浜 】島しょの運改、7割突破苦しく/残り2週間切り4割手前
【 東京 】全国では84.5%/全タク連 6月末乗務員充足率
【 東京 】「チャットGPT」テーマに/女性経営者の会 22日に定例会
【 東京 】ウーバーイーツに社会保険を/それが最後の仕事 武居副会長
【 東京 】夏の繁忙期に3社11両派遣/GO 軽井沢のタク供給強化PJ
【 東京 】英語で「お別れのあいさつ」配信/東タクセン「ワンポイントレッスン」
【 東京 】「個人名含め抗議受けた」/SE協会・石山代表がX投稿
【 東京 】「石山代表はRS解禁の伝道師」/自交総連・城書記長
【 東京 】期間限定「超RIZINタク」/S.RIDE 総合格闘技PR
【 東京 】重田・旅客課長が講演/全自交夏季労働セミナー 17日
【 東京 】「レベル準1」ステッカーを販売/全福協 シエンタなどに対応へ
【 大阪 】未来都買収のnewmo/旧万博会場で出発式
【 横浜 】法人の車停10件/関運局 6月のハイタク行政処分
 
2024年7月12日号 関東・関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】WG 月内にも前倒し開催?/政府は既定方針堅持の姿勢も…/「政局」絡む規制改革推進会議
【 東京 】与党議連、国交省等との意見交換活発化/RS対応で全タク連正副会長会議
【 東京 】6月も425人増/東タクセン 運転者証等交付
【 東京 】自家用有償の運行管理受託拡充へ/日野自動車が実証実験
【 東京 】新たに100億円超の資金調達/ニューモ「タク3千両」目指す
【 東京 】副理事長の担務など決定/東京交通共済・理事会
【 東京 】キックボード通行等で注意喚起/交通共済 保岡・副理事長
【 東京 】シェアエコ協会、デジタル庁前で/自交総連が抗議行動「RS新法阻止」
【 東京 】UDタク認定/「準1」新たに2車種
【 東京 】Iターン・Uターンにも支給/全個協 廃業餞別金規程改定
【 大阪 】大阪府会3会派が万博RS要望へ/自公も参加 業務委託も?
【 東京 】東タク協常務理事に西岡氏/労務担当 前新潟労働局長
【 東京 】EDS観光タクで浴衣レンタル/日交がオプションプラン 13日から
 
2024年7月10日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】都内死亡事故増加で注意喚起/出会い頭衝突事故の防止徹底など課題/東タク協・事故防止委員会
【 東京 】都内10カ所で事故防止呼びかけ
【 福岡 】第一交通産業が「電子チケット」/8月5日サービス開始
【 東京 】今年のGW、2000両増/羽田空港乗り場の稼働状況
【 東京 】乗務員の高血圧対策で提携/日交とノバルティスファーマ
【 東京 】特殊詐欺根絶へラッピングタク/大和自交 11日に出発式
【 東京 】櫻井支部長を再任/全個連関東支部・代議員会
【 東京 】組合員確保で収入安定図る/東個交通共済・長岡理事長が抱負
【 東京 】一時金支給などで24春闘妥結/中労協、勤続給のあり方で協議も
【 東京 】タクシーは新規、永年表彰ともゼロ/6月のグリーン経営認証
【 東京 】「穏やかな回復」に期待も…/6月の景気ウォッチャー調査
【 東京 】NRS運転者募集でキャンペーン/ウーバー 規制改革の進展に期待も
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速さ+確かさ
交通界速報(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

交通界速報 関西版

未来都・青柳氏らの訪問を報告 
         大タ協・坂本会長「他業種との接触で活性化の可能性も」

【大阪】大阪タクシー協会(坂本栄二会長)は19日、大阪市中央区の同協会で新体制初の理事会を開いた。会議前にnewmoが買収した未来都(守口市)の青柳直樹社長はじめ宮崎聡、中塚貴志の両取締役、大阪メトロがナショナルタクシー放出営業所を買収したOMタクシー(大阪市東成区)の豆谷美津二社長、古寺博之取締役から表敬訪問を受けたと報告された。未来都から選任されていた理事1人の扱いは未定で、OMタクシーは新規加入の意向を示している。
 坂本会長は冒頭あいさつで、新理事5人の新体制について「フレッシュな空気を入れていただき、よりいっそう理事会が活性化するようにお願いしたい」と述べるとともに副会長に山田正弘氏を加え「よりいっそう完璧な布陣になった。専門委員会で熱い議論をやっていただき、少しでも良い協会、良い業界にしていくようお願いしたい」と要請した上で、「大阪業界は特にここ最近いろんな様変わりがあった。今までは同業界内での動きだったが、ここへ来て全く違う業界からわれわれのタクシー業界に入って来るという出来事が起こっている」として、理事会前に当該2社と面談したことを伝え、「われわれとしてもこれから違った空気が入って来て、そういう方々と接触することによってよりわれわれ自身も活性化して、また違った新しい方向性を見出せるようなある意味でのきっかけになる可能性もあるのではないか。互いに協力し合いながら業界発展のために頑張っていかなければならない」と述べた。
 また坂本会長はライドシェアを巡る動きを通して、「とにかく安全・安心、おもてなしの心で世界に冠たるタクシーの良さが残るようにしていかなければならない」と述べるとともに、斉藤鉄夫国交相を本部長とする交通空白解消本部の下、「支部制を使って各自治体と話をしながら移動の足をしっかり提供していきたい」と方針を語った。
 会議では、コスモキャブ大阪(橋昌良社長、大阪市淀川区、79両)の新規入会、専門委員会委員の委嘱が承認された。
〔7月20日号関西版掲載〕 <Topへもどる>

2024年7月20日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「継続的な発信、地道な見える化が大事」/定例会見で西野・自交部長が抱負
【 大阪 】コロナ休車の配分方法等決まる/近運局 19日に公表
【 大阪 】運改の早期実施を要望/奈タ協幹部が近運局訪問
【 京都 】理事会上程議案等を確認/京タ協 正副専門委員長会議
【 京都 】京タ協「タクシー不足対策勉強会」
【 京都 】自交京都が執行委員会
【 津 】志摩市がNRS実証実験/出発式に全タク連・川鍋会長も
【 大阪 】大日本交通事業協組の破産手続き/大阪地裁決定 関中Gの金融部門
【 大阪 】全大個協組 専門委構成など
【 大阪 】総務、審査両委員会開く
【 大阪 】関協乗務員、クールビス
【 大阪 】日個連近畿ブロック長に稲垣氏/大阪経友会理事長 47歳
【 大阪 】安マネセミナー 8月27・28日
【 大阪 】「オンデマンドバス拡大」に危機感/南タクシー・大岡社長
【 大阪 】中嶋・府警交通部長が表敬訪問/日タク本社に3団体長が集う
【 大阪 】平日料金最大10%オフ/DiDi 大阪でキャンペーン
【 名古屋 】ハイヤーにBMWのEV車/名鉄交通第三が導入
【 神戸 】「いろんな意見を」と要請/理事会で兵タ協・大久保会長
【 京都 】事故防止と体調管理の徹底を/京タ協が加盟各社に文書で要請
【 京都 】茶源郷の乗合、自家用有償で/京都府和束町 グリスロ観光も
【 大阪 】モーダルシフト等推進の補助事業/近運局 二次募集受付中
【 大阪 】八光第一→京都第一 12両譲渡/京都の第一交通グループ
【 大阪 】NuVeが40両で事業開始へ/近運協 2社から譲渡を認可
 
2024年7月19日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】新理事長に信岡弘二氏を選出/全大個協組 臨時総代会&役員選出理事会
【 神戸 】独自性ある取り組みを求めて/兵タ協 新執行部が初の理事会
【 京都 】副委員長に山口隆博氏/京タ協労務委員会
【 京都 】長P浩二氏を副委員長に選出/京タ協・交通委員会
【 大阪 】ニューモは労働条件を変えず/自交大阪 拡大執行委で報告
【 大阪 】未回答のNRSの細部ルール/「泥縄式」で続けられるのか?
【 大阪 】路線バス安易に廃止するのは問題/いまだ続く2種免教習所問題
【 奈良 】タクシー利用の可能性を模索/GOが広陵町と事業連携
【 京都 】tuc指導主任者選任届提出
【 大阪 】短縮者65人が受講/大阪個人タクシー更新研修会
【 大津 】理想の公共交通の実現目指して/滋賀県が地域交通WS開催
【 京都 】鐘の保有車両数が101両に/近運局が譲渡譲受を認可
 
2024年7月13日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京・神戸 】ロイヤルリムジンが扇弘G3社買収/兵庫業界 6社391両で最大グループに
【 大阪 】茨木高槻交通の破産手続き開始/大阪地裁決定 関中G8社目
【 京都 】経営副委員長に弥栄・奥村氏/京タ協 8月にRS勉強会
【 大阪 】「未来都買収でRSの先見えた」/壽タクシー・浦木山社長
【 大阪 】未来都買収のnewmo/旧万博会場で出発式
【 大阪 】順調に事業展開/昨年4月新規開業のWin
【 大阪 】NRS、神戸で1社追加許可/近畿運輸局
【 大阪 】兵タ協三役が近運局訪問
【 京都 】地元タクの夜間配車を助成/舞鶴市 公共交通NW会議
【 大阪 】空飛ぶクルマの社会実装事業/大阪府が補助金 12日から
【 大津 】守山タク 乗務員にサングラス/視認性向上、疲労軽減で
【 大阪 】富田林市の乗合タク利用周知/近鉄タクシー自社HPでPR
【 名古屋 】猛暑対策で車外待機なし/名古屋エムケイが告知
【 京都 】今年は12月8日/第25回「京都検定」試験日程
【 奈良 】AIデマンド「チョイソコてんり」/一部会員規約変更
 
2024年7月12日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪府会3会派が万博RS要望へ/自公も参加 業界外参入、業務委託も?
【 京都 】「タク不足」一辺倒は改善されたが…/一般紙報道 NRS緩和の方向危惧
【 東京 】タク事業者への資本参画さらに/ニューモ 新たに100億超の資金調達
【 奈良 】奈タ協 専門委員長選任
【 神戸 】兵タ協、公明兵庫に政策要望
【 大阪 】支部ごとの所属事業者検討/大タ協が臨時五役会
【 大阪 】大タ協「タクの日」8月2日開催告示
【 京都 】UDタク認定「準1」 2車種追加
【 神戸 】兵協役員会 委員会構成など検討
【 神戸 】全自交兵庫地連が執行委員会
【 大津 】追加料金1000円で/滋賀MK「時間確約サービス」
【 大阪 】日交 代取副社長に澤太氏
【 大阪 】近運局 輸送施設の使用停止で聴聞
 
2024年7月10日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】NRSで生じる供給過剰/すでに兆候、日車営収低下を懸念
【 大阪 】牛島副会長「支部の仕事、具体的に」/大阪メトロのオンデマンドバス拡大
【 奈良 】各専門委員長揃って再任へ/奈タ協 正副会長会議
【 大阪 】6月も「車両切れ」なく/大タクセン 主要乗り場調査
【 京都 】「タクシーフェア」盛り上げて/京タ協 会員サイトで協力要請
【 神戸 】「運行管理」の定義など取りまとめ/第4回 全国運行管理勉強会
【 京都 】キャビックに最高位「プラチナ賞」/優秀安全運転事業所表彰
【 京都 】理事長はじめ執行部再任/京都個タク昌栄会 総会
【 京都 】「担い手確保支援」今年度も/京タ協 京都市の決定受け周知
【 大阪 】自動車交通事故防止実行会が総会
【 京都 】RS問題「自民の慎重派と連携」/前原氏祝辞「皆様の生活守る」
【 東京・大阪 】シェアエコ協会周辺で宣伝行動/「RS導入反対」自交総連が10日
【 神戸 】2時間半で3回の利用/兵タ協・大久保会長が再びNRS乗務
【 大阪 】南河内への新モビリティ導入/大阪府など、第2回協議会 27日
【 大阪 】全個協近畿 近運局長あいさつ
【 大阪 】サービス内容分かりやすく/大阪第一交通がHP一新
【 東京 】「働きやすい職場認証」申請受付中
【 京都 】地下鉄駅等の無料Wi―Fi/京都市 サービス多用化で終了へ
【 京都 】キャビックが車両指定配車料
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