ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2025年4月21日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信
ライドシェア新法案の研究
   維新案は有志案よりも踏み込み不足?
 日本維新の会は11日、衆議院に「ライドシェア事業に係る制度の導入に関する法律案」を提出した。議員立法に必要な同党所属衆院議員20人超の賛同者を集め、与野党に幅広く同調者を募って今国会での成立を図るとしている。一方で、会期延長がなければ通常国会の会期末は6月22日であり、今夏の参院選は7月20日が投票日として有力視されている。日程は極めて窮屈でもあり、トランプ関税への対応や経済対策としての現金給付か減税かといった重要案件もある中で、そもそもRS新法の審議入りそのものを疑問視する向きも少なくない。昨年5月に政府の規制改革推進会議の有志委員らが取りまとめた「ライドシェア法律制度に係る論点についての意見」と維新法案を比較検討しながら、その内容も吟味してみたい。

<維新法案の概要>
 日本維新の会が提出したRS新法の概要は別掲@の通りである。新法の必要性については、コロナ禍明け以来の内外からの需要増にタクシーが応じきれていないことを理由にあげ、24年4月から各地で自家用車活用事業(NRS)の制度運用が開始されているものの、地域・期間の限定などの制約とも相まって地域の移動の足不足を補えていないと断じている。
青柳仁士・政調会長、片山大介・参院政審会長らの囲み会見では具体的な説明がなかったが、条文などを読む限り、本法案は国交省にRS事業に関する「基本方針」を定めさせ、その方針に従って法制上の措置を義務付けるものであり、RS事業法そのものを別に整備することや、タクシー事業との関係を整合させるためにも既存の道路運送法や場合によってはタクシー事業適正化・活性化特措法の再整備も必要になるのではないかとも解釈できる(*RSの規制がここまで緩いのであれば、タクシーの規制も緩めなければつり合いがとれないということはあるだろう)
 そのため、関係法令等の再整備に向けた大枠を定める「基本方針」と、あとは業務委託等ドライバーの身分、駅・空港などで乗り場をタクシーだけに独占させないことなどが書かれているだけで、タクシー事業を規定する道運法に比べれば条文は極めて簡素で少ない。
法案ではRS事業の定義についても極めて簡素に、「他人の需要に応じ、有償で旅客の運送を行う事業」とし、これを「委託型」と「雇用型」に区別するくらいのものである。その上で政府はRS事業に関する基本方針を定め、これに従って法制上の措置等を義務付けられるとしており、具体的には、@参入要件A運賃料金及び運送引受B輸送の安全確保等―が掲げられている。
 具体的な方針は別掲@の通りだが、法律案の全条文を読んでも大体このくらいのものである。A4版の紙にして5枚に収まるレベルであり、それも紙一杯にびっしり書いてあるわけではなく、文字数にしても僅かである。NRSにあるような制約は基本的に外していくというもので、エリアや時間帯、その他の制限は外す。許可権限は国土交通大臣とするものの、タクシー事業者である必要はなく、台数の制約もなく、運賃料金はタクシーの水準を踏まえるがダイナミックプライシングを導入する。ドライバーは2種免許不要。また、業務委託を認め、必ずしもドライバーを雇用する必要はない。

<規制改革推進会議有志委員によるRS事業法律制度論点への意見>
 24年5月15日に規制改革推進会議有志として落合孝文、川邊健太郎、國峯孝祐、中室牧子、堀天子、間下直晃の6氏がまとめた論点への意見でも、維新案と同様にNRSに課されたような制約は取り払うこと、ドライバーには業務委託を認めることなどが骨子として掲げられている。
 具体的には自動点呼、遠隔点呼等を活用した徹底的なデジタルの活用などは維新案と大きく変わらないが、日本版DBS法案(子ども性暴力防止法)などに基づくドライバーの性犯罪歴確認や車内ドライブレコーダーの設置などはより具体的だ。また、事故時の責任についても、「運送責任をRS事業者に直接負わせる」としており、運送責任はドライバー個人が負うという米国型RSの特徴を排除している。一方で、業務委託を認めつつ、最低報酬の保障や稼働時間の上限管理などにも踏み込んでいるほか、ドライバーと乗客の相互評価制度を前提に、「運送引受義務をRSには課さない」としている。
 運賃料金は、ダイナミックプライシングの導入を前提としており、タクシーでは上限5割増しまでしか認められていないとしつつ、「海外のRSでは3倍程度までは頻繁に上昇する」として、柔軟な取扱いを求めている。また、営業区域の制限を設けないこと、RSにも公共的な役割を担わせることを主張し、「大都市で運行する場合にはそれに対応する一定の範囲での過疎地等でもサービスを展開する、いわゆるユニバーサルサービス制度の導入を検討する」としている。また、タクシーとの共存のため、「ビッグデータを活用したモニタリングにより、特定の地域においてRSの供給が著しく過剰となり、タクシー事業の継続が困難になるような場合については緊急調整を実施するといった制度を検討する」と提案している。

<維新案と有志案との違い>
 両者を比べてみると、規制改革推進会議有志案の方が1年古いにもかかわらず、より具体的で踏み込んだものになっているように見受けられる。維新案ではRS事業の定義も書き込まれているものの、彼らの言うRSは公共交通機関の一員なのかどうかあいまいなままだ。有志案でも公共交通機関の一員か否かの明言はないが、運送引受義務を課さないことは明言されており、常識的には「公共交通機関の一員ではない」と考えられる。また、ダイナミックプライシングの導入は同じでも有志案の方では、海外の事例として通常時の3倍まで高騰することは許容範囲であるかのような記述もみられ、このこともまた、公共交通機関の一員でないと考える補強材料になる。一方で、大都市部のみで事業展開し、実質的なクリームスキミングとならないよう、過疎地等での事業展開も義務付けるユニバーサルサービスの考え方にも触れて、「公共的」な性格も持たせようとしている。
 国による法制上の措置等を義務付けるという法律案の性格上からか、維新案の方がより大雑把であり、細かい部分の踏み込みは甘いと言える。

<審議の見通しは?>
 今国会で衆議院に提出された議員立法は合計で43法案だったが、このうちすでに可決成立しているものは実質7法案に過ぎず、その大半は24年度末までに審議を終えている。残る大半は提出されたままで具体的な審議も始まっていないものばかりで、付託する委員会が決まっていないものも多い。
 維新のRS新法案が具体的に付託委員会も決まり、窮屈な国会日程の中で熟議され会期末までに可決成立するのだろうか。審議されるのか否かも心もとないというのが実情ではないか。法律案の建付けや日程などから見ても、夏の参院選前のパフォーマンスの域を出ないという見方もできるのではないか。<了>
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No.1046 4月21日  主な内容
巻頭人物
:武居 利春氏(全タク連副会長兼労務委員長)
気になる数字
平均385.0件
  警察庁まとめによる24年の「法人タクシーの車両1万両当たりの人身事故発生件数」(24年12月末時点)
トピックス
地域公共交通守る政策を打つのが国会議員の役割 自交総連
              〜RS新法反対4.9国会前抗議宣伝行動
:いま第二創業の時 電脳交通 FUTURE SUMMIT2025
              〜「覚悟の10年」に向けて
:1週間で12.75%に要請率が上昇
              〜2年6カ月ぶりの改定目指す 大阪の運賃
:事業維持・継続のための運賃改定
              〜京タ協「利用者懇談会」を開催
:大タ協 春の交通安全キャンペーン実施
              〜阪急三番街乗り場前に正副会長ら勢揃い
:利用できるか?「万博アクセスルート」
              〜確認できぬチェック体制 立て看板に見えぬ「タクシー」の文字
kmのこころを体感
              〜 kmウォーキング研修
提携個人タクシー第1号が出発 大和自動車交通 〜
              〜 乗務員の新しい働き方に
<シリーズ>2025春闘―産別・労組はいま
              〜全自交東京地連
自動運転車両のお披露目 GO・日本交通・ウェイモ
              〜有人手動運転によるデモ走行
内外交差点
「もったいない」解消のために         原 幸一郎氏(NearMe代表)
:古代インカ帝国のロマンを求めて        成川 史華氏(扇交通社長)
東西往来
:春に街頭運動「総合安全プラン2025」ゴールの年に/韓国タクシー乗務員視察団受け入れ
この人この言葉
:野 公秀氏 / 清水 始氏 / 吉川 紀興氏 / 大江 和弘氏
シャッターチャンス
:マッチング率90%超で再配分? / 年金や税、国の運営はどうなる
:情報弱者にも公共の網をかけよ / 西ゲートへの分散急ぐ万博協会
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速さ+確かさ
交通界速報(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

交通界速報 関東版
「需要を満たす供給ができている」
       それでも特区・武三では620両不足
               関運局会見で矢吹・自交部長

【横浜】関運局の矢吹尚子・自動車交通部長は16日、定例会見でタクシー及び日本版ライドシェア(NRS)の配車アプリマッチング率は改善が進み一部時間帯を除き概ね90%以上となり、需要を満たす供給ができているとの認識を示した。一方で本省の指示に基づき管内におけるアプリが普及した地域でのタクシー不足車両数を改めて算定し、東京都特別区・武三交通圏で620両、埼玉県南中央交通圏で250両が供給不足だとし、事業者に対するNRS追加参入の意向調査を始めたことを明らかにした。あわせて、既存のNRS許可事業者に対して、稼働していない実態なども踏まえてNRSの許可返納の意向調査も実施しているという。

一部では「もう少し車両が必要」
 最新データとなるタクシー・NRSの配車アプリマッチング率は3月24日〜30日の1週間のもので、管内各交通圏では一部の時間帯を除いて概ね90%以上となっており、おおよその需要には対応できていたとの考えを示した。NRS制度運用開始後1年が経過したことについては「どの交通圏においてもマッチング率の向上が一定程度みられ、タクシーの稼働車両数の増加と合わせて需要に対応できているのではないかと考えている。引き続き、NRSをドライバーにとっても利用者にとっても良い形で活用してもらえるよう工夫してほしい」と述べた。
 また、NRSについては現在、事業者からの意向調査を2項目実施しているとした上で、全般的にマッチング率の向上がみられるものの、一部交通圏では「もう少し車両の配分が必要」ということで、3回目の車両配分の準備を進めているという。3月11日に本省から各地方運輸局宛てに配車アプリデータによって指定された地域(先行12地域)について、3回目の配分を行うよう指示があったとし、関東管内では特別区・武三、埼玉県南中央、千葉、京浜の4交通圏が対象で、このうち特別区・武三は月〜金曜日の午前7時〜10時台でタクシー不足車両数620両、埼玉県南中央では金・土・日曜日の午後5時〜翌午前6時台に250両が不足しているという。千葉、京浜両交通圏はマッチング率が改善されているとして不足車両数が今回算定されていない。関運局からは各事業者に4月14日から18日まで、3回目の配分に関する意向調査を行っている。これまで同様、調査結果をとりまとめ不足車両数を申出のあった営業所ごとに割り振って配分を進めていく予定。同時に本省からの指示に基づき、NRS返納の意向調査も実施しており、4交通圏のうち、「特別区・武三、埼玉県南中央両交通圏については、タクシー不足車両数を算定し、NRSの追加意向を聞きながら、返納意向も調査するのは不自然ではないか」との問いに対しては、実施予定で事業許可も受けたがドライバー不足により実施に至っていない事業者もあるためだとし、「これからもドライバーの採用活動をするのかどうかといったことを含め、返納の意向があるかどうかを確認する」と説明した。すでにNRSの許可を持っている事業者については、追加の使用可能車両数の通知を受けた段階で稼働準備を進めることができるとし、再配分通知の時期は月内を目途と考えているとした。

暫定活用「4月28日までに登録を」
 準特定地域におけるタクシー未稼働枠の暫定活用による増車については、事業計画の変更認可申請は3月28日付で認可しているとし、「当該事業者に対して車両の登録手続きに必要な書類は随時発行している状況で、各社において登録手続きを進めていただいている。タクシー仕様とするための車載装備等の納期遅れについては、具体的に相談を寄せられていることはないが、各社可能な限り早く登録して稼働していってほしいと思っている。3月28日付で認可を行っており、制度上は4月28日までに登録を行っていただくことになっている。具体的な相談事例もなくもう少し様子をみようと思う」と述べたほか、「随時集計を行っているわけではないので、増車車両登録の進捗については把握していない」という。今月4日付で東京地裁が破産手続き開始決定を行い経営破綻した東京ラッキー自動車(東京都板橋区)も暫定増車10両を申請していたが、今後の取扱いについては未定で、当該10両が改めて他の申請事業者に再配分される可能性は低いようだ。また、関運局としても当該事業者から事業廃止届が出ていない段階では特段のアクションもとれないもよう。

乗合タク等の輸送実績を説明
 タクシー事業者等による乗合タクシーやオンデマンド交通、実証事業等の輸送実績報告のあり方について、「道路運送法4条に基づく一般乗合旅客自動車運送事業の許可による運行である場合は乗合事業の輸送実績報告書に記載して提出する必要がある。実証実験などにより期間を限定して乗合運送を行う場合等で、道運法21条による乗合旅客運送許可を受けて運行する場合については一般タクシー事業の輸送実績報告には含めないでもらいたい」と述べた。21条許可の場合は乗合許可を持たない事業者による乗合の特例的運行であることから、その輸送実績は乗合に含めて報告することもできないとされており、道運法上は運輸局に輸送実績報告を所定の様式で提出する必要がない。ただ。該当地域の協議会等にデータを提出することはあり得るとし、運輸局としても必要に応じて個別の事業者に提出を依頼することもあり得るという。
 バス・鉄道事業者によるNRSの先行トライアルとして打ち出された案件のうち、関東管内となる東急バスのタクシー事業許可等のスキーム、今後の運行見通しについては、同社がタクシー事業の許可を取得し、都内でNRSによる相乗りのトライアルを行うというもので、「タクシー車両を保有しない形でのタクシー事業許可となるが、具体的な許可基準等については現在検討中。今後のスケジュールについては春から夏にかけて先行トライアルを実施し、秋頃の交政審自動車部会で結果を報告することになっており、本省と連携しスケジュール通り進むよう対応していく」などとした。
〔4月18日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2025年4月18日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】NRS実施数及び稼働状況
【 横浜 】特区・武三等8地区で前年割れ/関運局管内 3月原計輸送実績
【 東京 】「タクシーの補完として有効」/万博NRSに 中野国交相
【 東京 】三浦・常務理事が退任/後任は6月理事会で 東タクセン
【 東京 】法人17人減、男女ともにマイナスへ/多摩地区 3月運転者証交付状況
【 東京 】やりがいや仕事の魅力伝える/全タク連 外国人採用PRリーフ
【 東京 】加盟23組合らが春闘情勢報告/日交G連絡協議会幹事会
【 東京 】ハイヤー定昇、月額500円増/帝都自交労組、春闘妥結
【 東京・神戸 】神戸空港での対応を開始/国際便開始に合わせて GO
【 東京 】ウーバーが関空公認アプリに/新設アプリ乗り場標識に掲示
【 静岡・東京 】伊東市との連携協定締結を発表/DiDiモビリティジャパン
【 名古屋 】伊豆地区で運改がスタート/いず東海タクが申請 中運局
【 三重 】81〜90歳の満足度が100%/三重の「共助型RS」実証結果
【 徳島 】「香川Taxi」本格運用開始/電脳交通×香川県タクシー協組
【 東京 】ホンダWR―Xに5つ星評価/ナスバ 自動車アセスメント
【 横浜 】滋賀エムケイらと災害協定締結/ヒョンデモビリティジャパン
 
2025年4月16日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】鉄道、バスのNRSに向けた新通達/4月中の公布、即日施行を予定/国交省がパブコメ募集を開始
【 東京 】「具体性なく法案の体なさず」/RS新法案に自交総連・城氏
【 東京 】RS新法案賛同 維新議員33人
【 東京 】具体的なコメントは差し控える/「トランプ関税」に中野国交相
【 東京 】国交省 国際政策本部会合開く
【 東京 】維新の会事務所への抗議宣伝行動/5月14日 自交総連東京地連
【 東京 】「ギリギリの交渉成果だった」/春闘妥結で大和自交労組・本木氏
【 東京 】特定技能外国人採用リーフレット/作成承認 全タク連労務委
【 東京 】先月よりもさらに後退/3月 景気ウォッチャー調査結果
【 東京 】第3期生の5人が出発式/日交提携個人タクシー
【 東京 】初の「提携個人タクシー」誕生/大和自交が14日に出発式
【 東京 】女性ドライバー応援企業/国交省 4月認定分公表
【 東京 】「抱き合わせ販売」に警告/公取委 トヨタモビリティ東京に
【 京都 】京都市域「60両」不足の根拠は?/NRS 追加と返納の意向調査
【 東京 】実証実験にシステム提供/独自アルゴリズムAI SMJ
【 東京 】個人・団体とも墨田が優勝/帝都自交労組 卓球大会
【 東京 】優勝は赤羽支部Aチーム/日交労フットサル大会
【 大阪 】万博隣接地で施設着工へ/大阪IR 29年秋冬の開業目指す
 
2025年4月12日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】ライドシェア新法案を衆院提出/国内での全面解禁 広く呼びかけ/今国会での成立目指す 日本維新の会
【 東京 】業務委託やDPを可能に/維新の会のRS新法概要
【 東京 】「RSの全面解禁の実現望む」/新経済連盟・三木谷氏
【 徳島 】ウーバー、km、大和自交など/電脳交通が25億円の調達を発表
【 東京 】パイロットP第2弾を公表/国交省 交通空白解消に向け
【 東京 】総会で功労者21人を表彰へ/関自無協が理事会開く
【 東京 】「タクシー無線は依然重要」/関自無協 野会長が強調
【 東京 】自動運転車両のお披露目/ウェイモ、GO、日本交通
【 東京 】個タクは前月比で41人プラス/東タクセン 運転者証交付数3月分
【 東京 】われわれもしっかり意思表示を/全タク連 武居副会長
【 横浜 】tvk主催のイベントに初出展/神タ協 5月24・25日に
【 横浜 】24年度は90人が受講/神タ協のUD研修
【 名古屋 】千代田タクシーが運改要請書提出/静岡地区 中運局が公表
【 仙台 】岩手地区の運改必要/11日 東北運輸局が判断
【 東京 】全国では85.7%に/全タク連 乗務員充足率3月分
【 東京 】日本版MaaS推進・支援事業選定
【 東京 】3月末現在で合格者45人/70人が受験 特定技能試験
【 東京 】kmウォーキング2025開催/10日 国際自動車
【 東京 】18日に総会を開催/東タク協 女性経営者の会
【 東京 】NRSドライバー向けパンフなど/newmoが2種類公開
【 東京・大阪 】MICE向け支援メニュー提供/ウーバーと大阪観光局が連携
【 名古屋 】EV「BMW i7」運行を開始/名古屋エムケイが1日運行開始
【 東京 】ソフトメーターの認定取得/矢崎エナジーシステム
 
2025年4月11日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】RS新法、今週末から来週に提出?/5月の会議前に議連招集も/全タク連 正副会長会議で川鍋会長
【 東京 】車いす乗車に一定の理解も/石川委員長 DPI日本会議と協議
【 東京 】事業費補助金の公募開始 国交省
【 東京 】全国17万6000人超が受講/全タク連ケア輸送委 UD研修
【 東京 】公共交通を守る政策を/自交総連 国会前行動で訴え
【 東京 】地方創生2・0の推進など審議/新しい地方経済・生活環境創生本部
【 東京 】助成金パッケージの活用促進/最賃引上げについて福岡厚労相
【 東京 】西澤憲嗣氏を偲ぶ会
【 東京 】東タクセン 乗務員向けチラシ作成/高輪ゲートウェイ乗り場
【 東京 】24年度の事故発生状況を報告/東京ハイタク交通共済協組
【 横浜 】島しょ地区 条件クリアに近づく/関運局 運改申請状況まとめる
【 東京 】小田原などでサービス提供開始/DiDiモビリティジャパン
【 名古屋 】デンソー 新機能を追加/アルコール管理支援システムに
【 東京 】プロパン・ブタン大きく先安に/5〜7月LPG先物価格
【 京都 】車両の不足感は薄れつつある/京都新聞がNRS動向を報道
【 東京 】乗務員に交通事故防止呼びかけ/東タク協 交通安全運動に伴い
【 東京 】東京都 FCタクシー支援を拡充
【 横浜 】関運局3月ハイタク行政処分
 
2025年4月9日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「次の10年の最大の変化は自動運転」/提携先は33社2775両に拡大/日交G20周年記念式典で川鍋氏
【 東京 】連結営業利益10億円など目指す/大和自交が中期経営計画を発表
【 東京 】会長に町田氏が就任/全国ハイタク交通共済協組
【 東京 】5月20日に総会開く/東タク協共同委・東旅協事業協組
【 東京 】関運局・東タク協への要請集約へ/東京ハイタク労働団体
【 東京 】RS反対抗議宣伝行動を実施/9日 国会前で自交総連
【 東京 】服装と車両、「現状維持」望む傾向/東個協 顧客調査結果報告
【 東京 】大阪府で3番目の事業規模に/堺相互タク買収のnewmo
【 東京 】4日までに全国19単組が妥結/全自交加盟組合の25春闘動向
【 東京 】ベトナム人7人が特定技能合格/タクでは1人 協組ビジネスプラザ
【 広島 】岡山地区でも運改申請スタート/中国運輸局 7日に公表
【 東京 】予約用アプリデザインを一新/日本交通の「キッズタクシー」
【 東京 】10年、20年の4営業所を表彰/グリーン経営認証 3月分
【 高松 】香川Taxiを本格導入/15日から 高松タクシー協会
【 徳島 】「電脳点呼」の提供を開始/自動点呼機器に認定 電脳交通
【 大阪 】「75歳定年」の特例延長/全個協近畿支部が要望書
【 東京 】福利厚生推進法人に認証/ニューステクノロジー
【 横浜 】LPGバイフューエル1両導入/横浜市の公用車 3月末納車
【 大阪 】万博会場周辺で特別街頭検査/近運局など 不正改造に改善指示
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速さ+確かさ
交通界速報(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

交通界速報 関西版
65%が営業赤字の実態示す
        京都市域の運改利用者懇談会で京タ協

【京都】京タ協(筒井基好会長)は16日、京都市伏見区の自動車会館で「京都市域交通圏のタクシー運賃改定に関する利用者懇談会」を開き、各自治体や障害者団体、労組の代表などを招き、コロナ禍を経てなお諸物価の高騰や最低賃金の引上げ、人材確保に向けた取り組み等で厳しい事業環境にさらされているタクシー業界の現状を説明するとともに、京都市域における全会員事業者(原計会社含む52社)の23年度損益明細表(営業損益=黒字18社・赤字34社、経常損益=黒字28社・赤字24社)の数字なども示しつつ、今回67.56%の要請率を得て、現在、近運局で審査が進む新運賃の実施に向けて理解と協力を求めた。
懇談会は伊藤由夫・労務委員長が司会進行。冒頭あいさつで、まず筒井会長は「タクシー業界はコロナで本当に大きなダメージを受けた。その後、アフターコロナと言われる中、今度はたくさんの外国人が京都を訪れ、(過度な)オーバーツーリズムも問題視される状況下で、各自治体から人材確保に向けた支援等も受けながら事業継続に奮闘してきた。まだまだ回復途上だが、コロナ禍が明けてもタクシーというものがなくならず、ここまで産業として持ち応えることができたのは皆様のおかげであり、何と言っても現場の乗務員の人たちが(諦めることなく)頑張って供給体制を維持し続けてくれてきた結果だと思っている」と感謝の意を示した。
その上で、「ところが昨今、皆様方も日々の暮らしを通じて実感されているように、いろんなモノの値段が高騰し、われわれタクシーにおいてもさまざまな原材料費が上がっている。そのためにこれだけ(国内外から)観光客が来ているにもかかわらず、半数以上の事業者が赤字の状態で、経営の合理化だけではなかなか対応が不可能な状況に陥っている。今後さらに労働条件を改善し、そして安定した事業経営で地域における移動サービスを続けていくためにも、この度の運賃改定にかかる取り組みに対し、ぜひご理解いただきたいと思うとともに、実施するに当たっては(前回同様)利用者の方々にとって分かりやすい運賃体系を希望している。いずれにせよわれわれは利用者の方々のために事業を継続し、接遇サービスの向上を目指し、日々努力・研鑽を重ねていきたいと考えている。そのためにも今日は忌憚のないご意見、ご要望等をお聞かせ願いたい」と訴えた。

「赤字克服」「乗務員の定着」が課題
 引き続き足立高広・専務理事が出席者らに資料(団体の概要、アフターコロナ社会のタクシー事業の現状、京都市域地区のタクシー運賃の改定審査開始について、TAXI TODAY 2024)を示しつつ、会員事業者の状況や市域地区におけるタクシーを取り巻く現状等について解説。協会に加盟する会員数および車両数(京都市域63社・5681両、北部地区11社・258両)を紹介した上で、京都市域については、2年前の23年5月1日に本運賃改定(改定率14.95%、普通車初乗り1.0キロ500円、加算279メートル100円)を実施したにもかかわらず、運賃改定後(23年度)の会員事業者の損益明細表を見ると「会員52社のうち、営業損益では黒字が18社、赤字が34社、また経常損益でも黒字が28社、赤字が24社となっている」として、その厳しい状況を説明した。
 また現状、前回の運賃改定を契機に「回復基調」(24年度=前年比399人増の6694人、平均年齢=前年比1.6ポイント減の59.1歳)とされる乗務員数についても「運転者登録制度(09年)ができ、そこから毎年3%、市域の乗務員は減少していたが、コロナ禍ではそれが毎年8%に拡大。その結果、コロナの3年間で2000人を超える乗務員がいなくなり、供給不足の指摘を受けることにもなった」とする苦しい経緯とともに、新たに確保した「乗務員たちをいかに定着させるのか」も大きな課題だとした。
この後、身体障害者団体の代表を中心に質疑応答が行われ、仲辻正憲、粂田晃稔、谷口雅春―の各副会長らが回答した。オブザーバー参加の川口宏幸・京都運輸支局、近畿運輸局旅客第二課の荻野智史専門官からも運賃改定に関する話が聞かれた。
 閉会に際しては、多田精一副会長があいさつ。「いろんなご意見やご要望を頂戴したが、できる限り(さまざまな課題に)前向きに取り組み、より利用しやすい持続可能なタクシー事業を構築していきたい」と語り、懇談会は終了した。
〔4月18日号関西版掲載〕 <Topへもどる>

2025年4月18日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪の運改 要請率16.26%に/商都交通などが続々追随
【 東京 】2種免取得、最短3日で/警察庁が施行規則改正へ
【 京都 】京都障害者団体を中心に質疑/京都市域の利用者懇談会
【 京都 】利用者懇談会 出席者
【 神戸 】兵サセン 指導規定見直しの検討継続
【 大阪 】ウーバー 約150人が導入/全大個協組 事業委で報告
【 大阪 】事故防止の取り組みなど/全大個協組・審査委員会
【 大阪 】全大個協組 総務委も開催
【 大阪 】「経験生かし皆様のお役に」/大タ協・小池参与が抱負
【 大阪 】「空クルラボ」で新規乗降場/大阪メトロのオンデマンドバス
【 東京 】やりがいや仕事の魅力伝える/全タク連 外国人採用PRリーフ
【 東京 】「タクシーの補完として有効」/万博NRSに 中野国交相
【 大津 】災害時の電源確保で協定/大津、栗東両市と滋賀エムケイなど
【 大阪 】市民会議の動員計画など/全自交関西が執行委員会
【 三重 】運転者、利用者双方が「満足」/三重県多気町の共助型RS実証運行
【 東京・神戸 】GO配車対応、神戸空港でも
【 大阪 】関協 GOの新決済器を周知
【 東京 】ホンダWR―Xに5つ星評価/ナスバ 自動車アセスメント
【 徳島 】地域密着アプリ「香川Taxi」/電脳交通と連携 高松市で本格導入
【 静岡・東京 】伊東市との連携協定締結を発表/DiDiモビリティジャパン
 
2025年4月16日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】京都市域「60両」不足の根拠は?/不明のまま NRS「追加と返納」の意向調査
【 神戸 】運改へ、兵タ協も一歩前進/ブロックごとに説明会開催へ
【 東京 】RS新法案賛同 維新議員33人
【 大阪 】万博 地下鉄混雑の一方で…/タク乗り場等西ゲートは余裕
【 京都 】韓国視察団に日本のタク事情/京タ協などが説明会
【 東京 】女性ドライバー応援企業/国交省 4月認定分公表
【 大阪 】阪急タクシー 新役員体制
【 和歌山 】「出身・和歌山県の力に」/大江・新和運支局長
【 京都 】高台寺周辺はじめ3カ所で/京運支局等が白タク啓発活動
【 大阪 】標識に3社のアイコン/関空「配車アプリ専用乗り場」
【 東京・大阪 】newmo 「やすとも」で新CM/万博機にNRSの浸透図る
【 東京 】2月よりさらに後退/3月の景気ウォッチャー調査
【 大阪 】万博隣接地で施設着工へ/大阪IR 29年秋冬の開業目指す
【 大阪 】空飛ぶクルマ搭乗も/大阪メトロが「空クルラボ」
【 大阪 】大タクセンが英語オンライン講座
【 京都 】鐘に30両譲渡/第一交通2社と加茂タクシー
 
2025年4月12日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】ライドシェア新法案を衆院提出/今国会での成立目指す 日本維新の会
【 東京 】業務委託やDPを可能に/維新の会のRS新法概要
【 徳島 】ウーバー、km、大和自交など/電脳交通が25億円の調達を発表
【 大阪 】大阪運改 要請率10.83%へ/大タ協幹部事業ら19社追随
【 大阪 】阪急三番街乗り場に正副会長ら/大タ協が春の交通安全街頭運動
【 大阪 】「万博アクセスルート」最終文書/阪神高速が法・個協会に送付
【 大阪 】万博ルート追加通知「上から目線」/東宝・日本城G・坂本氏が憤慨
【 大阪 】東大阪市交通Mプランを共有/大タ協東大阪八尾支部
【 東京・大阪 】全NRSドライバーに向けて/newmo 2種のパンフ公開
【 京都 】今年も全京都統一メーデー参加/個タク互助協組 理事会
【 大阪 】新幹事に清水・大レン協事務局長/大阪府道路利用者会議が総会
【 大阪 】大阪メトロの自動運転バスを許可/「舞洲パーク&ライド」で近運局
【 大阪 】「空飛ぶクルマ」社会実装に向け/大阪メトロらが環境調査
【 大阪 】MICEイベント向け新支援/ウーバージャパン&大阪観光局
【 大津 】新社長に辰野氏が就任/滋タ協副会長会社 近江タク
【 大阪 】若手で自動運転技術を見学/珊瑚タクシーGが中国視察
【 大阪 】人材確保補助金却下で怒り/南タクシー 大岡社長
【 東京 】全国では85.7%に/全タク連 乗務員充足率3月分
【 京都 】CNオプションのサービス開始/滋賀・名古屋・札幌エムケイ
【 京都 】万博定額タクシーをPR/京都エムケイ&滋賀エムケイ
【 神戸 】新社長に高石氏が就任/神姫タクシーで代取交代
 
2025年4月11日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】RS新法、今週末から来週に提出?/全タク連正副会長会議で川鍋会長
【 大阪 】「監査の使命全うと再発防止」/田辺・監査指導部長が抱負
【 大阪 】大阪の運改 副会長会社2社追随
【 大阪 】25年度は49万回を目標に/大阪無線 呼び出し電話応答
【 大阪 】大運支局 3月の苦情申告86件
【 大阪 】乗禁時間帯の指導は36件/3月の北新地 自主街頭指導検討会
【 京都 】事務局が業務センターに移行/京都タク渉外担当連絡会
【 京都 】車両の不足感「薄れつつある」/NRS1年で京都新聞報道
【 京都 】京都駅乗り場、混雑なく/春の繁忙期 モニタリング調査
【 大阪 】淀川左岸線の走行動画/大阪市 改めて登録要請も
【 京都 】APEC控えた韓国タク視察団/京タ協 14日に意見交換
【 大阪 】「トランプ関税」の影響懸念/錦タクシー・遠藤社長
【 京都 】京都市域の運改で利用者説明会/京タ協が16日開催へ
【 京都 】降車入構でも駐車料金/トロッコ亀岡駅送迎で注意喚起
【 東京 】「助成金パッケージ」の活用促進/最賃引上げ策で福岡厚労相
【 京都 】東山の観光地で白タク排除/京運支局など 14日に啓発活動
【 大阪 】バス・タク部会が街頭キャンペーン/東淀川交通安全協会
 
2025年4月9日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪の運改要請がスタート/11月目指して 大タ協会長会社が口火
【 大阪 】newmoが堺相互タク買収/大阪第3位、総車両1075両
【 京都 】京都の個タクが新たに「連絡会」
【 大阪 】「75歳定年」の特例延長/全個協近畿支部が要望書
【 大阪 】淀川左岸線、非加盟事業者は?/バス・タク通行も課題山積
【 大阪 】万博会場周辺で特別街頭検査/近運局など 不正改造に改善指示
【 京都 】京タ協HPマイナーチェンジ/京都芸大作成の京クルー動画も
【 東京 】自動運転に備えを/日交G20周年式典で川鍋氏
【 東京 】会長に町田氏が就任/全国ハイタク交通共済協組
【 京都 】「3列ルール」13日まで延長/京都駅烏丸口乗り場
【 大阪 】日交G関西連合会が春闘要求書
【 東京 】4日までに全国19単組が妥結/全自交加盟組合の25春闘動向
【 東京 】「日本版RS」の表記は嘘/池田信夫氏がXでコメント
【 東京 】国会前でRS反対行動/自交総連が9日実施
【 京都 】帝産京都が指導主任者選任届
【 神戸 】富士恵タク ハイヤーを用途変更
【 和歌山 】港タクシーが増車
【 岡山 】岡山地区で運改申請開始
【 高松 】香川Taxiを本格導入/15日から 高松タクシー協会
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