ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2019年9月23日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

上限への変更もままならず?
 公定幅内の値上げでも「一般消費者に理解されるか」
上限への変更を届け出た事業者は近運局の「指摘」を受けて…

 本運賃改定を先送りとし、消費税転嫁のみとなった新公定幅運賃を巡っては、運改による増収を期待していた事業者は、初乗り額が10円上がった新運賃を設定するしかなくなったわけだが、当該事業者が仮に現行公定幅のC運賃を採用していた場合、新運賃の上限に変更すれば、消費税分も含めて30円上がることになる。たかだか20円の違いとはいえ、積もり積もれば「されど20円」ということにもなる。先送り後の時期の見通しが立たない中、合法にして確実に手に入る原資を見逃す手はないとして、複数の事業者が、上限への変更を選んだ。公定幅の枠内であれば設定届け出は自由。すんなりと受理されたものの、「消費税分を超える値上げになるので、説明責任がありますよ」と、当局の「指摘」。下限割れなら、公定幅枠内への変更の「指導」だが、こちらはあくまでも「指摘」あるいは「相談」。一般利用者の理解を得てスムーズに新運賃運用するための、親切心からのアドバイス? もっともこの「指摘」。全てのケースではないようで、一部の地域に限られている様子も―。業界内に流布する怪情報の真偽もあわせて、近畿運輸局の定例会見で見解を質してみた。

 関東運輸局の定例会見は毎月1回、局長以下が出席して開かれているようだが、近畿運輸局は隔月(奇数月の第3木曜)開催で、自動車交通、自動車監査指導の両部長会見となっている。7月の会見は直前に着任した末満章悟・自交部長の就任会見とされ、短時間で抱負などを述べただけで、9月19日の今回が実質的な初会見といえた。そこでいきなり前代未聞の運改先送りが主要テーマというのは、気の毒な面もあるが、今日の状況を考えれば、そうした忖度は論外だろう。
 最近、公定幅内の下位運賃から上限への変更を届け出た事業者が、その後、2%の増税分のみに改めて届け出るケースが生じている。上限で届け出た後に、当局から「消費増税分以上の値上げは利用者への説明責任がある」との指摘を受け、相談の結果、事業者側が判断したものだ。しかしながら、これは事実上の「指導」ではないのか―との疑念を抱きつつ、19日の会見に出席した。
 記者はまず、公定幅運賃の枠内であれば事業者は自由に設定・届け出ができることを確認した上で、事実関係などを質した。

2%以上の値上げを「高い」と言われた時に
 末満氏は、「(公定幅内の運賃設定変更の自由は)制度上はそうだ。(上限などへの変更設定を)駄目だということは法制度上できない」としながら、「今回は運賃改定全体のスキーム、考え方として消費税率の引上げと実質改定を同時に行うのはやめましょうということなので、あくまでも消費税率の改定のみとしているので、スムーズに運用していくためにも趣旨を理解していただきたいとは考えている。どこまで世の中の方々が知っているかは分からないが、タクシーの運賃実質改定が引き続き審査中で、公定幅内とはいえ消費増税の2%以上に運賃を上げることについては、お客様から高いと言われた場合、値付けをした各事業者がしっかりとした説明をするというのは、いつ何時でも一緒。自分で決めた運賃は説明していかなければならない。公定幅内といっても一般の消費者が理解されるかどうか」と回答。「出し直した事業者の理由は分からない」としながら、運輸局からの指摘は「共通の理解」と述べた。
 「引き続き審査中」とはいうものの、8月30日までに消費税転嫁+本運賃改定の新運賃は当然ながら算定済みで、本省の決済を待っていたわけで、改めて審査をするものではない。「運賃改定の必要あり」と判断して審査を続けて出した結論ではないのか。先送りして経営が成り立つなら、そもそも必要ではなかったということにならないか。そのあたり、監督官庁としての説明責任についてどう考えているのか―。
先送り状態が早々に解消されることはなかろうと思うので、こうしたことは、今後改めて質していくことにする。

下限割れから公定幅内への値上げ」拒否?
 一方、エムケイ(青木信明社長、京都市南区)が13日に、「普通車初乗り2キロ610円」の下限割れで届け出て受理されたが、それ以前に、「同1.2キロ460円〜420円」の公定幅内で届け出ようとしたが、局側に受理されなかった―という怪情報が京都業界に広がっている。
 一部業界紙が取り上げており、本運賃改定が「便乗値上げ」の指摘を受けて見送られたことで、公定幅外からの「大幅値上げ」は好ましくないというのが不受理の理由とされる。
 京タ協に加盟する同社はかねて、公定幅運賃下限への移行を示唆していたとされ、協会内に下限割れ解消への期待が高まっていた。
 18日の理事会冒頭、兼元秀和会長は今回の運賃改定先送りの経過を説明する一方、「エムケイからもいろいろお話をうかがいたいと考えている」とあいさつ。会議終盤に同社の前川博司・取締役統括本部長(常任理事)から、公定幅外での届け出について若干の説明があったが、一部業界紙による同社の運賃を巡る報道を「先走った内容で好ましくない」と断じる一方で、運賃に関する案件に関しては、「全て青木社長一任となっている」と語るにとどまった。
 理事会後の執行部会見では「個社、個別の案件なのでコメントは差し控えたい」とされ、詳細は不明のままだが、会議終了後も「(情報が)事実なら、そんなばかな話はない」と憤りを隠さない出席者がいたのは事実だ。

月末までに届け出れば受理
 定例会見で末満氏はこの件について、本紙記者の質問に「受理しないなど、そういう事実は全くない。13日に2キロ610円で届け出たことのみを承知している」と明言。さらに「仮に公定幅外から公定幅内に入って増収になろうとも、もともとが違法状態。問題の是正にもなり、(指導を繰り返してきた)こちらとしても非常に喜ばしいこと」と歓迎の意を示し、京都業界に流れる怪情報を完全否定した。
 同局は今月30日まで新たな公定幅運賃の届け出を受理するとしており、17日の自社ホームページに消費税転嫁による新運賃を掲載して告知しているエムケイがこのまま公定幅外の運賃を貫くのか、改めて公定幅内の運賃を届け出るのか、最終判断が注目される。

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No.788 9月23・30日合併号   主な内容
■巻頭人物  :藤井 嘉一郎氏(神奈川県タクシー協会経営委員長)
■気になる数字:420円対740円
      運改先送りで東京都特別区・武三地区と隣接各地区の初乗り運賃格差
■トピックス
:公定幅内の値上げでも「説明責任」 〜上限への変更設定に近運局の「指摘」
:特区・武三の運改も見据えて―  〜東タク協 運改先送りの経過と今後の対応
:「天の声」がなくても国交省は運賃改定を見送った? 
          〜土壇場の運改先送り、「天の声」がなかったとすれば…
:<特集> 急げ!タクシー活性化 〜変われるものが生き残る
     @さまざまな工夫も大阪経済の活性化があってこそ  
          〜ワンコインタクシーグループ 町野革オーナーに聞く
     A運改先送りでも求められる進化  〜活性化 アラカルト
:狭い道でも急な坂道でもお任せ 〜鞆の浦「グリスロ潮待ちタクシー」
:全大個協会「75歳以上の譲渡復活を」 〜公明党大阪府本部との懇談で訴え
■東西往来
:「みんなごちゃまぜ」と「ユニバーサル」 / 年間700万円の経費では
■この人この言葉
:藤原 廣彦氏 / 圓山 博嗣氏 / 松田 有司氏 / 松崎 義廣氏
■シャッターチャンス
:外圧との闘いの一方で再び激化 / いよいよ歩合給見直しを本腰で
:「便乗値上げ」に過剰反応では / 沈黙・不動ではどうにもならぬ
 
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Faxpress 関東版
 長期化による倒産の危機など訴え
   早期の運改とメーター改造の支援要請
      全タク連 全国協会長・経営委合同会議

【 東京 】全タク連(川鍋一朗会長)は20日、千代田区の自動車会館で国交省自動車局の一見勝之局長、早船文久・旅客課長らを招き、緊急全国協会長・経営委員会合同会議を開いた。本運賃改定が見送りとなった経緯について改めて説明を受けるとともに、業界側から必要な設備投資や労働条件の改善が進まない、地域によっては廃業に追い込まれるおそれもあるなどとして、できるだけ早期の運賃改定の実現とメーター改造費用への支援などを求めた。

〜川鍋会長「法治国家と言えるのか」
 川鍋会長は冒頭、「全国48地域で、一番長いところでは24年ぶりの運賃改定だったと聞いている。長らく運賃が据え置かれたわけだが、日増しに高まる安全・安心、アプリや決済機、車両への設備投資へのニーズへの対応があり、ようやく運賃改定の機運が高まり、7割ルールの壁に跳ね返された地域もあった中で各地でまとめていただいた。これまでにも『消費税増税の前に(改定を)やるべきだ』という声もあったと思う。一方で『メーター改造もあることだし同時にした方が良いのでは』という意見、『消費増税後でも良い』とか、『初乗り距離短縮運賃を採用すべきか』など、いろいろな意見がある中で、各地域で地方運輸局の皆さんとすり合わせをしていただき、法令に則って進められてきたことが最後の最後で覆ったという事実に関しては本当に痛恨の念に堪えない。個人的には、『これで法治国家と言えるのか』とも思うし、まさに青天の霹靂だ。また、この怒りの矛先をどこへぶつけたらいいんだと思う。各地方運輸局でもタクシー事業をよく理解し、メーター改造もあるから一度にやった方が良いという判断もあっただろう。国交省を批判することで事態が良くなるわけでもない。『さてどうしたものか』と戸惑っているのが現状だ」などと述べた。
 その上で、11日の正副会長会議に続き、今回の合同会議にも国交省の一見、早船両氏が出席したことへの謝辞も述べた。また川鍋氏は「みなさんの整理のつかない気持ちを局長、課長にしっかり聞いていただいて、その上でどうやればこの延期された運賃改定が1日も早く実現するのか、しっかり議論し行動していきたい」と述べ、団結を呼びかけた。
 国交省側による通常の運賃改定が見送られ、消費税転嫁のみとなった経緯について説明があった後、出席した各地域の代表らが意見を述べた。出席者からは「1日も早い運賃改定の実現を望みたい。8月30日になって地元の地方運輸局長から電話を頂いたが最初は何を言っているのかよく理解できなかった。JR北海道については物価問題に関する関係閣僚会議で値上げを認められている。どう考えてもJRの値上げとタクシーの値上げを考えれば住民への影響はどちらが大きいかは明白だ。JRは良くてなぜタクシーは駄目なのか?納得のいく説明はいまだになされていない。また、難しいと考えていた消費税転嫁との同時実施も運輸局のご助言に従い準備を進めてきたものだ。域内では数年前に最低賃金が払えなくて廃業した事業者もある。今年も10月から最賃は上がる。いま運賃を改定していただかなければ地域の交通が守れなくなる。特定地域に指定されている地域では、50%以上の事業者が赤字であり、こんな状態の中で誰が外したのかはわからないが梯子を外された思いだ」(北海道)、「10月からの運賃改定が予定通り実施されると疑っていなかったがこんな結果になって残念だ。今次改定申請・要請は安倍内閣の1丁目1番地である働き方改革、毎年3%引き上げてきた最低賃金への対応や乗務員の待遇改善が大きな目的だ。加えて利用者利便向上のための各種設備投資も待ったなしの状況にある中で、その原資をわれわれ中小事業者はどこに求めたら良いのか。それは運賃改定にしかない。そこを分かっていただきたい。当県では11年間値上げをしていない。県内では雪の降る年末年始の12月、1月で1年間の利益を確保している状況にある。10月からの改定が実現しないことになると当該年度の決算は赤字になる。そうなると銀行からの融資もストップされ消費税を納税する際には倒産する事業者が出てくることは言うまでもない。はっきり言ってこのままズルズルと半年延ばされると地方の事業者は立ち行かなくなる。真面目に国の看板政策に取り組んだ事業者が国に廃業に追い込まれるという皮肉な結果になりかねない。今回見送られた改定をできる限り早く実施してほしい。メーター改造支援と合わせて遅くとも今年12月に実施できるようお願いする」(青森)。

〜予定されていた公示運賃の堅持を
 さらに、「午前中にブロックとして関運局長に要請を行った。1日も早い改定の実施をお願いしたが、『この改定がどのような形で利用者利便につながるか、その点だけはしっかりPRしてほしい』と言われた。業界としては、初乗り距離短縮を含んだ運賃がより一層、利用者に対して正確、確実、迅速、便利というタクシーの特性が遺憾なく発揮された運賃だということを全力でPRしていく所存だ。なにとぞ、1日も早い改定をお願いする。一見局長には今次改定の意味はご理解いただけていると思うが、どこかある場所のある方の心が決め手になるのかはわからないが、ぜひ国交省としてもそういったキーパーソンに対して業界の実情をお汲み取りいただき、伝えてほしい」(神奈川)、「当ブロックでも北陸鉄道の運賃がタクシー運賃改定の先送りが決定した後に、13・3%の改定率で認められ、消費税転嫁と合わせ10月から実施される。どこがどう違うのか分からない。また1日も早い改定の実施は当然のことながら、急ぐあまりに8月30日に予定されていた公示運賃から下振れすることのないよう願いたい。当地域では消費者との懇談会で出席者から『歳を取ってから免許を返納しようと思っているが、その時にタクシー会社が存在しているのか』と言われたことが印象に残っている。また地元紙の社説には今回の改定見送りについて『裁量逸脱のちゃぶ台返し』だと書かれている。適正な改定なしに地域の交通を守ることができないという趣旨だ」(長野)、「7割ルールをクリアするのも容易ではなく、今回の改定に賭けていたという気持ちの事業者が多く、先送りはそうした気持ちを踏みにじられたとの思い。なぜ直前になってこのような方向転換となったかについてはしっかり説明していただきたい。見送るのであればもう少し早く判断できたのではないか。地元運輸局を信じ、その指導に従ってきて最後に気持ちを踏みにじられた。その辺りしっかり説明してほしい」(新潟)、「24年ぶりの改定になるはずだった。われわれの期待は大きく、規制緩和時代には大阪業界が規制緩和の実験場となった。非常に苦しい経営を続ける中で『今回は運賃改定できる』ということで、『何とか頑張ってやっていこう』となっていた。労働条件改善、利用者利便の向上が一番大切なことであり、当ブロックでは奈良県を除いて改定申請・要請を行っていた。各府県協会長が揃って近運局長のもとへ出向き、さらに公明党との政策懇談会を開き、早期改定の実現をお願いしている。何とか年内、あるいは年明け早々にも是非とも改定を実現してほしい」(大阪)、「23年間改定していない。運輸局から『消費税と同時でも大丈夫だ』ということで申請に踏み切った。全国48ブロックということが目立ったのだろうかと個人的に思うこともあるが、川鍋会長が言うように『この国は本当に法治国家なのか』と思うし、わたしも『本当に民主国家なのだろうか』と思った。一見局長からは『関係省庁の意見を受け止めて国交省自動車局が見送りを決定した』とおっしゃったが、本当にそういうことならなぜ身を挺して抵抗してもらえなかったのか。やはりもっと強い大きな力が働いていたんじゃないかというのが、われわれ業界のもっぱらの見方だ。決定によってこの先の経営の目途が立たないのは事実。いつ改定が実施できるのか、明らかにしてほしい」(京都)、「運賃制度について質問したい。物価問題に関する関係閣僚会議での結論に基づくということだが、対象地域は東京都特別区・武三地区だけだ。今回それ以外の地域について議論され、それに基づいてこういうことになったとすれば運賃改定についてはどこが決定権を持っているのか。また、実施時期が先送りされているが、今後その実施時期を決めるのはどの省庁になるのか」「また、別問題になるが近運局では下限割れや上限以外の運賃の採用がかなり集中してあった。運賃改定見送りを機に、『それなら上限に移行しよう』という事業者も出てきた。ところが運輸局・支局に届け出ようとしたところ、駄目だとは言わないまでも、『好ましくない』との判断を示したとの報道も出ている。となると、公定幅運賃の下限から上限へと指定範囲の中で動くこともできないのか。そういったことも運賃制度上の問題としてお答えいただきたい」(京都)、「改定実施時期に関する現在の検討状況を教えてほしい」(兵庫)―などの意見があった。

〜国交省は「主体的判断」
 一見局長らは、運賃改定見送りの決定は物価問題に関する関係閣僚会議の他省庁意見を参考にしつつも、国交省としての主体的判断とのスタンスを堅持する一方、先送りした改定の実施時期については「できるだけ早く実現するよう努力する」として見通しを具体的に示すことは避けた。
京都からの公定幅の範囲内で値上げを実施することに近運局がストップをかけているのではないかとの指摘に対しては「事実関係を確認してみる」と述べるにとどめた。
 意見交換終了後には、経営委員会でもともと用意されていた報告事項を伝達した。
〔9月21日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2019年9月21日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】長期化による倒産の危機など訴え/早期の運改とメーター改造の支援要請/全タク連 全国協会長・経営委合同会議
【 横浜 】運改「利用者の理解得る努力を」/関ハイの早期実施要請に関運局長
【 横浜 】2%満たさぬ単純転嫁/関ハイ申し入れで指摘
【 東京 】総運収は両地区とも減収/東タク協 8月の原計輸送実績
【 東京 】ASV導入補助等の申請受付/国交省 12月20日まで
【東京 】定例ミーティングを開催/山三交通 新賃金体系など説明
【 東京 】電脳交通視察、近藤社長と懇談も/東タク協三多摩支部青年部会
【 横浜 】特別講演にDeNA南場会長/神タ協横浜支部の20年度総会
 
2019年9月21日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】自家用有償旅客運送拡大へ法改正/交通事業者の協力など当面の課題/未来投資会議 年内に中間報告
【 東京 】「S・RIDE」来年1月から/チェッカー無線 取付前倒しへ
【 東京 】19・20年度、事故削減20%を共有/東タク協&交通共済 事故防止講習会
【 東京 】ヘッドレストの適正位置指導を/事故防止講習会で東京都労働局
【 東京 】経費節減効果も明らか/グリーン経営リーダー研修会
【 東京 】少子化対策特命相が視察/「昭栄キッズステーション」
【 東京 】運改先送りに憤り「作為感じる」/交通労連ハイタイク部会・中央委
【 ロスアンゼルス 】ウーバー運転者等は「労働者」/加州知事がギグエコノミー法案に署名
【 横浜 】都市型ハイヤー新規許可
 
2019年9月20日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】帝都自交、京王自動車が業務提携/特区・武三でタクシー1348両/来年2月、配車を帝都無線に一元化
【 東京 】国際自動車がライオン交通買収/特区・武三のタク3544両に
【 東京 】東タク協 入会要領を厳格化/都市型ハイヤー事業者の急増受け
【 東京 】事業活性化は全て労務問題に直結/全タク連委員会で武居・労務委員長
【 東京 】「私鉄協同無線センター」設立/小田急交通、京急交通の2社
【 東京 】降雨日数多かったが減収に/東タク協 7月の全社輸送実績
【 東京 】伊藤会長「あらゆる方面に訴え」/神タ協役員会 運改の早期実施へ
【 大阪・京都 】公定幅内の値上げにも「指摘」/近運局「事業者に説明責任」
【 広島 】「グリスロ」の営業運転を視察/鞆の浦で交運労協ハイタク部会
【 東京 】15社40人が受講、延べ1500人に/東タク協三多摩支部がUD研修
【 横浜 】8月は法人の車停3件/関運局 ハイタク行政処分
 
2019年9月14日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「東京五輪後」の懸念強く/「年末年始」望ましいが期待薄/「先送り」運改の実施時期巡って
【 東京 】自家用有償旅客運送の運行受託/全タク連 傘下協会にアンケート
【 東京 】内閣改造 国交省政務三役
【 横浜 】都市型ハイヤーの新運賃公示/関運局 特区・武三など4地区
【 東京 】消費増税対応、万全の準備を/東タク協・広報委員会
【 東京 】法人乗務員、3カ月連続で減少/多摩地区 8月運転者証等交付
【 東京 】「km個タク」第5号出発式
【 東京 】「安全で信頼のタクシー」訴え/全自交東京が街頭キャラバン
【 東京 】新運賃周知へ乗り場にチラシ/東タク協三多摩支部
【 東京 】英検合格者ら18人公表/東タクセン 合計358人に
【 東京 】MaaS普及等の地域シンポ/国交・経産両省が全国で開催
【 横浜 】都市型ハイヤー新規許可
 
2019年9月14日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】検索アプリの機能拡充へ/ 今年度事業3本柱の取り組み推進/全自無連が全国専務理事会議
【 横浜 】「子育てタクシー」ノミネート/キッズデザイン賞 優秀賞候補に
【 東京 】決勝は10月12日、和親交通で/東京無線の接客コンテスト
【 東京 】「ライドシェア推進の抵抗勢力排除」/運改先送りの背景で城氏
【 東京 】国交省に詰めの甘さ?/交通労連ハイタク部会・手水氏
【 前橋 】都に「タクシーの役割」問う/オリ・パラ対策で東京交運労協
【 東京 】首都圏ハイタク連絡協/30日にゴルフコンペ
【 名古屋 】セントレアで啓発活動/中運局 白タク排除へ20日
【 東京 】クラウド利用で運賃改造/二葉計器、3000両超対応へ
【 横浜 】関運局 譲渡譲受2件認可
 
2019年9月13日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】一歩後退の事態から三歩前進を/運改先送りで各地の窮状訴え/全タク連正副会長会議に自動車局長ら
【 東京 】改定先送りの経緯など説明/東タク協三多摩支部が運賃説明会
【 東京 】法、個ともに乗務員不足一層深刻化/東タクセン 8月の運転者証等交付
【 東京 】関運局に運改の早期実施申し入れ/関東ハイタク協、20日に関運局訪問
【 東京 】緊急総会で消費者庁等ヒアリング/野党系タク議連 24日開催
【 東京 】国際自動車に「消防総監賞」/東京消防庁 応急手当への貢献で
【 東京 】消費税転嫁の公定幅運賃/東タク協 特区・武三、多摩両地区
【 東京 】Visaのタッチ決済に対応へ/JpnTaxiタブレット
【 横浜 】運改先送りで賃金改定協議困難に/神奈川都市交通労組・水野委員長
【 東京・広島 】次世代モビリティで府中市と連携/モネ社 市内2地域で乗合タクなど
【 東京・仙台 】DiDi 宮城地区でサービス開始
 
2019年9月11日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】自家用有償旅客運送制度など課題/年内目途に中間とりまとめ/交政審・地域公共交通部会が審議開始
【 東京 】緊急合同会議に一見・自動車局長/全タク連ケア輸送委で神谷理事長
【 東京 】当面は時速20キロ以内/自動運転公道実験で警察庁
【 東京 】事前確定運賃適用時は別途申請/神奈川2地区の迎車回送料金
【 東京 】全乗務員がUD研修受講を/全タク連 漢・ケア輸送委員長
【 東京 】JpnTAXIがISMS取得/情報セキュリティの国際規格
【 東京 】移動課題解決の地域支援/トヨタ基金、自販連が助成事業
【 横浜 】取り組み課題「全て吹っ飛んだ」/運改先送りで全自交神奈川・水野氏
【 東京 】6社・8営業所を永年表彰/8月のグリーン経営認証
【 東京 】冬場に向けて先高傾向/LPG CP先物市場
【 東京 】二村博三氏「お別れの会」
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 運改の年内実施など訴え 
   全タク連 全国協会長・経営委合同会議

【 東京 】全タク連(川鍋一朗会長)は20日、千代田区の自動車会館で国交省自動車局の一見勝之局長、早船文久・旅客課長らを招き、緊急全国協会長・経営委員会合同会議を開いた。本運賃改定が見送りとなった経緯について改めて説明を受けるとともに、業界側から必要な設備投資や労働条件の改善が進まない、地域によっては廃業に追い込まれるおそれもあるなどとして、できるだけ早期の運賃改定の実現とメーター改造費用への支援などを求めた。
 川鍋会長は冒頭、「各地域で地方運輸局の皆さんとすり合わせをしていただき、法令に則って進められてきたことが最後の最後で覆ったという事実に関しては本当に痛恨の念に堪えない。個人的には、『これで法治国家と言えるのか』とも思うし、まさに青天の霹靂だ。また、この怒りの矛先をどこへぶつけたらいいんだと思う。各地方運輸局でもタクシー事業をよく理解し、メーター改造もあるから一度にやった方が良いという判断もあっただろう。国交省を批判することで事態が良くなるわけでもない。『さてどうしたものか』と戸惑っているのが現状だ」などと述べた。その上で、11日の正副会長会議に続き、今回の合同会議にも国交省の一見、早船両氏が出席したことへの謝辞も述べ、「みなさんの整理のつかない気持ちを局長、課長にしっかり聞いていただいて、その上でどうやればこの延期された運賃改定が1日も早く実現するのか、しっかり議論し行動していきたい」と述べ、団結を呼びかけた。
 国交省側による通常の運賃改定が見送られ、消費税転嫁のみとなった経緯について説明があった後、出席した各地域の代表らが意見を述べた。大阪からは「24年ぶりの改定になるはずだった。規制緩和時代には大阪業界が規制緩和の実験場となった。非常に苦しい経営を続ける中で『今回は運賃改定できる』ということで、『何とか頑張ってやっていこう』となっていた。当ブロックでは奈良県を除いて改定申請・要請を行っていた。各府県協会長が揃って近運局長のもとへ出向き、早期改定の実現をお願いしている。何とか年内、あるいは年明け早々にもぜひとも改定を実現してほしい」。北部地区の運改が先送りされた京都からは、「23年間改定していない。運輸局から『消費税と同時でも大丈夫だ』ということで申請に踏み切った。全国48ブロックということが目立ったのだろうかと個人的に思うこともあるが、川鍋会長が言うように『この国は本当に法治国家なのか』と思うし、わたしも『本当に民主国家なのだろうか』と思った。一見局長からは『関係省庁の意見を受け止めて国交省自動車局が見送りを決定した』とおっしゃったが、本当にそういうことなら、なぜ身を挺して抵抗してもらえなかったのか。やはりもっと強い大きな力が働いていたんじゃないかというのが、われわれ業界のもっぱらの見方だ。決定によってこの先の経営の目途が立たないのは事実。いつ改定が実施できるのか、明らかにしてほしい」「別問題になるが近運局では下限割れや上限以外の運賃の採用がかなり集中してあった。運賃改定見送りを機に、『それなら上限に移行しよう』という事業者も出てきた。ところが運輸局・支局に届け出ようとしたところ、駄目だとは言わないまでも、『好ましくない』との判断を示したとの報道も出ている。公定幅運賃の下限から上限へと指定範囲の中で動くこともできないのか」との要望と質問があった。

〜近運局の対応「事実関係を確認」
 一見局長らは、運賃改定見送りの決定は物価問題に関する関係閣僚会議の他省庁意見を参考にしつつも、国交省としての主体的判断とのスタンスを堅持する一方、先送りした改定の実施時期については「できるだけ早く実現するよう努力する」として見通しを具体的に示すことは避けた。京都からの公定幅の範囲内で値上げを実施することに近運局がストップをかけているのではないかとの指摘に対しては「事実関係を確認してみる」と述べるにとどめた。
〔9月21日号関西版掲載〕 <Topへもどる>

2019年9月21日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】運改の年内実施など訴え/全タク連 全国協会長・経営委合同会議
【 大阪ほか 】近畿のエムケイ 京都以外は公定幅に
【 大阪 】実施時期の決定は他省庁が?/近運局「無視できない」
【 大阪 】ホワイト経営など重要課題/関協・古知理事長が注意喚起
【 和歌山 】届け出、変更も内容不明/和歌山各社の新運賃
【 神戸 】神戸市域 大多数が上限で
【 神戸 】社保の適用拡大へ対応急げ/固定給、正社員雇用など検討
神戸 】UD車等の導入助成を再要請/自民党県連に兵タ協
【 神戸 】兵タ協等に感謝状/交通安全功労者等表彰式
【 神戸 】ペダル踏み間違い事故防止/兵陸部 ハード・ソフト両面で
【 大阪 】大阪経済の活性化があってこそ/ワンコインG・町野オーナー
【 大阪 】タク死亡事故で府警が注意文書
【 大阪 】大阪市内で無賃乗車続発
【 京都 】亀岡市のプラゴミ削減に協力/京都タクGがエコバッグ
【 和歌山 】11月13日に優良乗務員表彰/和タ協理事会 運改要請など報告
【 大阪 】全大個協組「MOV」説明会盛況/利用申込、月末には200超も
【 京都 】互助協組がインボイス学習会
【 京都 】ヤサカG HPで新運賃告知
【大阪 】DiDiアプリ好反響/河北交通圏のグッドリ―
【 大阪 】ディズニー入場料は「上げ」/日経 「値上げ」の表現なく
【 大阪 】高槻営業所の譲渡認可/未来都→東京・日本交通
【 大阪 】奈良で2件の譲渡譲受認可
【 大阪 】猪山タクシー、役員変更届
 
2019年9月20日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都・大阪 】公定幅内への「値上げ」拒否?/近運局は完全否定 MKの新運賃巡って
【 大阪 】値上げは事業者に説明責任/「公定幅内でも増税分以上なら」
【 大阪 】北新地街頭指導、平穏に
【 神戸 】メーター7社に改造費の支援要請/兵タ協 運改先送りで理解求める
【 大阪 】野党系議連の緊急総会出席/大タ協 道野・経営委員長
【 神戸 】一刻も早い運改実施を/兵タ協理事会で吉川会長
【 京都 】運改見送りなど報告/京タ協理事会 市域のハイヤーも
【 和歌山 】和歌山市域は上限へ?/現行D運賃からの設定相次ぐ
【 大阪 】「運改の見込み立つよう」/大タ協 公明党府本部に要望
【 大阪 】関西中央Gが上限で届け出
【 神戸 】新神戸のUD乗り場も先送り/中・小型区分存続で方針
【 大阪 】「5・5」等削除、105者に/全大個協会 10月1日に向けて
【 京都 】メーター改造等で質疑/京都市個人、運改説明会
【 神戸 】神戸・阪神間、60代後半が20.5%/兵タクセン 8月の運転者証交付
【 神戸 】兵サセン 喫煙の報告止まず
【 神戸 】兵タ協 大成タクの入会承認
【 京都 】来場者1498人、展示車両に関心/京タ協 第3回タクシーフェア総括
【 大阪 】在阪の日個連系協組はDiDi/配車アプリの導入進む
 
2019年9月14日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】「2キロ610円」で届け出/エムケイ 下限割れのまま
【 大阪 】個タクに「5・5廃止」の動き/10月実施へ、近運局はスピード認可
【 大阪 】75歳超の譲渡容認など/全大個協会が公明党に要望
【 大阪 】大阪地区、新運賃の届出等続く
【 神戸 】兵庫業界も届出・申請ラッシュ
【 神戸 】7・8月の運転者証交付/兵タクセン 減少傾向続く
【 大阪 】春闘交渉が御破算に?/運改先送りで労組幹部懸念
【 京都 】京都市域53社、北部15社/京都業界の新運賃届出など
【 大阪 】日経の購読やめた/「糾弾行動より不買を」の声
【 前橋 】群馬大のシンポで講演へ/「ささえ合い交通」運行のNPO
【 名古屋・大阪 】マッチング相手がエアガンあおり運転/PFの責任問える法整備を
【 大阪 】淀川個タク組合が移転
【 大阪 】梅田交通Gが役員変更届
【 大阪 】新南都、SSK→K2ジャパン/分割譲渡2件申請
【 大阪 】鳩タク→狩野観光 10両譲渡申請
【 神戸 】山手モータース 役員変更届
※大運支局監査
 
2019年9月13日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】近運局に運改の早期実施申し入れ/近畿ハイタク協、全個協近畿支部も参加
【 大阪 】労使一体で抗議、損賠訴訟を/運改先送りで自交大阪・庭和田氏
【 神戸 】10月23日に優良従業員表彰/兵タ協 約50人、総務委で選定
【 大阪 】関協社長会 新運賃で意見交換
【 大阪 】メーター改造費の圧縮交渉を/運改見送りで協会に要望
【 大阪 】ジャパンタクシーの導入促進/大阪業界は「活性化の努力示せ」
【 京都 】業務センター統合の代替案/個タク団体連絡会、集約に至らず
【 大阪 】全個協近畿、新国交相に胡蝶蘭
【 大阪 】「プレミアム付商品券」/大阪市で54社など、登録拡大
【 大阪 】ライドシェア解禁阻止活動/自交大阪 24日に泉州方面で
【 大阪 】クラウド利用で運賃改造/二葉計器 3000両超対応へ
【 京都 】自交京都定期大会 10月16日
【 大阪 】グリーン経営講習会/滋賀で10月25日開催
 
2019年9月11日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「活性化も先送り」に懸念/大タ協、全タク連緊急会議へ臨時五役会
【 神戸 】本運賃改定は20年4月?/輸送実績の扱いで観測
【 大阪 】日経に抗議も「門前払い」/運改巡る報道で大タ協・坂本委員長
【 神戸 】兵庫業界「赤羽国交相」に期待
【 大阪 】「値上げ報道」への対応も/大阪ハイタク連合会・幹事会
【 神戸 】運改先送りは静観?/兵協理事会 安全指導業務拡大
【 大阪 】「延期に不満なら自分で値上げを」/590円設定の壽タク・浦木山社長
【 京都 】交通安全運動のスタート式/京都府交通対策協が19日
【 大阪 】20日に交通安全街頭活動/東淀川交安協会バス・タク部会
【 神戸 】クロススクエア構想の交通実験/三宮再整備推進会議で報告
【 大阪 】都島自動車が交通安全講習会
【 大阪 】JR鳳駅前広場にタク乗り場
【 東京 】冬場に向けて先高傾向/LPG CP先物市場
【 京都 】「オオサンショウウオタクシー」/エムケイが京都水族館と共同企画
【 大阪 】玉造筋で交通規制/22日 大阪城トライアスロンで
【 京都 】海外富裕層の受入体制強化/京都市などが人材育成セミナー
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